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長井寛句集『十七会』(令和7年2月4日、現代俳句協会)

2025-03-21 15:06:21 | 俳句

大海人皇子いの一番に海鼠喰む   
 
6年間ほど、冊子版とWEB版『現代俳句』の編集長をされていて、
昨年任期終了。
やっとご自分のことに手がまわられたようですね。
毎月出さないといけないとなると、
そのご苦労、さぞや大変だったことと拝察いたします。
お手紙でお礼は述べましたので、ここでは
共鳴句及び好きな句を挙げさせていただきます。

18  昼星の堕ちて椿となる静寂 
20  茅花流しひと日上手に暮れてゆく 
34  芋虫の貝殻骨の疼く宵      
55  機関車は昭和の父さん麦青む   
72  蹲を出るにでられぬ望の月    
119 鹿啼いてふたつに裂ける闇溜り  
123 大海人皇子いの一番に海鼠喰む
       (皇子と海鼠の取り合わせの妙、
   なんとも言えずユーモアがあって、
   一番のお気に入り!?)
139 西陣の日の斑を紡ぐ羽抜鳥 
144 踊りの輪かげなきひとのかげをふむ
148 お神輿の熱きをさます土間の足袋
188 基督の帰る家なし天使祭
212 全方位外交という花疲れ
215 ハンカチの花包み隠せぬ妬心
224 しゅるしゅると音色の聞こゆ立葵

帯に挙げられた長井さんの自選句と
一句も重なっていないのは不思議なことでした。
初めて長井寛さんの句集を味あわせていただきました。
ありがとうございました。

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