続・知青の丘

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第14回 九州現代俳句大会 入賞作品発表します!!

2023-10-22 11:32:02 | 俳句
ご 挨 拶(第14回九州現代俳句大会in熊本投句作品集より)
       第14回九州現代俳句大会 
         ( 熊本県現代俳句協会 )   会長  加藤 知子
 この度、皆様のご協力ご支援のもと、第14回九州現代俳句大会を熊本の地で開催できました。四年ぶりの対面開催を、皆様と共に喜び分かち合い、お祝いしたいと存じます。
 コロナ禍でありましても、高齢化と言われましても、俳句の力というものは衰えることがありませんでした。今大会の皆様の句群は、非常にレベルが高く、九州の現代俳句は健在であると嬉しく思いました。
 今大会は、県内外から四名の招待選者、九州各県から現代俳句協会会員三五名の選者を迎えての選句でした。大会の賞は、今までと趣向を変え、選者特選賞を新しく設けました。そして、今後の句作の参考とするため、選評を頂きました。
 大会大賞一句、優秀賞七句、選者特選賞三九句となりましたが、佳句であっても賞をのがした句も散見されました。残念に思われておられる方もいらっしゃるかとは存じますが、次回開催地の大分大会に向けて、更なる研鑽と投句をお願い致します。また、独自性の強い句なども期待したいと存じます。
 久しぶりの句友との拝顔の喜びに浴し、旧交を温められて、益々ご健吟に励まれますことをお祈りいたします。

第14回 九州現代俳句大会 入賞作品
大会大賞 
52 ⑬
 いっぽんの葦が流れを変えている  林 紀子 熊本

優秀賞
490 ⑪ ただ静かな真昼のように在る林檎   安部知菜美 鹿児島
71  ⑨ スキップして青野を少し哀します   入口 靖子 長崎
142 ⑨ 両手両足洗ってもあらっても八月   岩坪 英子  福岡
199 ⑨ 尺蠖が測る方舟までの距離      榮田しのぶ 熊本
 6  ⑧ 髪洗う鏡の沖の波がしら       秋山 青松  鹿児島
133 ⑧ 田一枚あそばせてある桜かな     松永 俊昭  熊本
640 ⑧ 約束は梨の形をして座る       山下 久代  鹿児島


賞外佳作(選者特選賞と重なった句は除く)
2   ⑦ 壊れそうなこの星で田を返す     秋山 青松  鹿児島
7   ⑦ さくら狩妻がだんだん透けてゆく   永田タヱ子 宮崎
21  ⑥ 空箱に孤独を入れる十三夜      河野 則子  大分
24  ⑥ 西瓜切る音の途中の訃報かな     河野 則子  大分
112 ⑥ 目ん玉も口もゆるめぬ捨て案山子   有村 王志  大分
202 ⑥ 人類は絶滅危惧種青山河       榮田しのぶ 熊本
213 ⑥ パリ―祭少女誇らしげな鎖骨     安徳由美子 福岡
227 ⑥ 狐火のあつまる原子炉の上に     入口 弘德  長崎
259 ⑥ 生も死も証書一枚かきつばた     藤原 李苑  宮崎
330 ⑥ すぐに来る明日とあさつて貝割菜   杉田 伸子  宮崎
407 ⑥ 夏服の胸のあたりに導火線      足立  攝  大分
569 ⑥ 透明な個室と思う春の闇       堀口良子  鹿児島
608 ⑥ 憲法記念日自動ドア故障中      江良  修  長崎

*第14回九州現代俳句大会は昨日10月21日(土)に
楽しく賑やかに無事終了致しました。





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ムカデに噛まれた!痛かった!  

2023-10-12 23:42:09 | 俳句
10月9日明け方4時半頃布団の中で
何故か少し目が覚めていて、
右手を布団の縁のほうにポンと置いたら
トゲみたいなものが当たった。

??こんなところに、トゲがあったっけ?と思い
うむ、もしやと思って電灯をつけて飛び起きたら
なんと、10センチほどのムカデが
布団の真ん中あたりに移動中だった。
結構早く動いていてすぐ見えなくなった。
どうやら、布団に潜りこんだらしい。

で、すぐに夫を起こしにいって
此処からムカデ退治が始まって
首尾よく絶命させるつもりだったが
どたばた騒動したわりに、
逃げられてしまった。



ああ~これは、
昨日息子に、
花に斑入りの侘助の木(樹齢30年以上)を
低く伐ってもらった祟りかあ~と思った。

秀つ枝が伸びて、息子も手入れは出来ないというので
泣く泣く~といったところ

それとも、
空はよく見えるけれど
簡易ベッドを置いている場所が悪かったかあ?
(翌日、外壁際に生えている植物を取り払った~)

親指と人差し指の間の甲部分が噛まれており
まずは患部を洗ってから処置をと
ググって、素人ながら
アレルギーでもらっているステロイド薬と
感染症予防としてゲンタシン軟膏を塗り
抗ヒスタミン薬も飲んだ。

噛まれたところは
断続的にズキンズキンと痛み
その度にドクンとゾクッとし、
体は一日中フラフラした感じで
起きているのもきつかったので寝ていた。

ああ~ついてないなあ、
俳句大会までイレギュラーなことが
起こらない様気を付けて
と温かい言葉をかけてくれた方もいたのだが
これはまさしく異常事態か!?と

スマホで百足のこと調べていたら
なんとなんとおー
ムカデは縁起のいい生き物であることがわかった!!

前進、協力、勇ましさの象徴、勝ち虫
毘沙門天の使い、金運・財運・子孫繁栄
いろいろといいこと書いてあって
これも「島津雨」と同じ思考かもと思いながらも
一応安心した。

きっと
10月21日の大会前の会議も俳句大会も
(沖縄から福岡まで大会参加者約60名、懇親会31名)
皆さんの協力を得て
無事に成功裡に終わるものと確信したのだった

というお話でした~
翌日はほぼふつうに戻った。

知青の百足3句
拙いけれど、
記念に俳句にしてしまえばいいのだ~

まなかいの縁起の途中百足噛む 
羽毛飛んだり百足に噛まれたり 
爆撃はドクンドクンといわし雲

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「谷神にふくらむ木通持ち重り 竹岡一郎」

2023-10-01 19:41:29 | 俳句
不動産物件を観るのが好きな
(いやいや、大好きな)夫に付き合って
ある物件を観に行ったら
なんと、その隣の、
人のよさそうなおじいさんから
(といっても、5~10歳くらい上に見えた)
木通(あけび)を貰いました!
山に行ったら
沢山あったのでと。



グッドタイミングで次の俳句に出合いました。

谷神(こくしん)にふくらむ木通持ち重り
       竹岡一郎
   
「週刊俳句」2023年10月1日掲載「敬虔の穹」より
知青の11句選を挙げておきます。

墓洗ふ戒名を火と見紛ふが
ししびしほ啄む孔雀露の色
抜けど折れど焼けど明けには立つ案山子
全天が蝗の流砂電波に沿ひ
蠟涙(ろうるい)の螺旋が龍を成す長夜
フォーマルハウト鹹湖(かんこ)にて擬死冷え尽くす
血泥より醒めればいつも虫時雨
谷神にふくらむ木通持ち重り
縄ほどく秋天よりの宿命の
珠すさまじ誰も汲まぬ井を浮き沈み
雲廊を鹿さまよへる諱かな


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