![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b7/0743f8db701c36397d747227e6f7a45c.jpg)
装丁も、
書家で俳人の佐孝石画氏。
(1970年生。福井市在住。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/a3/1cb2a183fd84bae3f69fffd8698612ca.jpg)
俳句もいいが、書がとても素敵。
私の第一句集をお送りした2014年だったか
選句された句を5枚の書道紙にしたためた
お手紙をくださったのを覚えている。
(実は、パネルにして、飾ってあるのでしたー)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/64/fecba0646b739b7ca5b71df507114321.jpg)
裏表紙には、自選10句!
『青草』より17句抄 BY知青
15,梅咲けり銃身のごとき夜を抜けて
15,囀りの一つ二つは壊しに来る
29,いくまいも空を剥がして蝶交かる
37,桜とは矢吹丈なのだな明日へ
44,老犬が見せる驟雨のような眼差し
58,紫陽花に火のさみしさを見ておりぬ
75,自転車漕いであの夕焼けを殴りに行く
81,にんげんを剥がして緑雨の貌でいる
86,いちまいは月に叱られているガラス
101,放心と思う秋夜の白茶碗
106,冬の野の落下速度を見ておりぬ
119,完璧な逃走でありかいつぶり
128,雪原に嗚咽を捨てに来た鴉
148,草のごと笑うこの子を妻は産みし
152,手足とはこんなにさびしい昆虫図鑑
154,雨垂れの一つを軽い捨身と見る
162,手触りというにはかなし夢に鳥
一番好きだった句は
手足とはこんなにさびしい昆虫図鑑
「序に代えて」は、
『海程』の「秀作鑑賞」より転載された、
5句についての兜太氏の評。
跋文は、松本勇二氏と石川青狼氏。
久しぶりに海程の句群を
堪能させていただきました。
ありがとうございました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私もいま、
第4句集の準備をしているところ。
やはり、句集っていいなあ~
が好きです。卑近なものに近づけていて詩になっているところが好きです。
この句が好きでしたか。
放心と白茶碗のそれぞれ取り合わせでは
他に
白磁器に夜の縁あり秋の雨
放心って強いんだなあ枯野
がありました。
が、
私には
放心と白茶碗の取り合わせが
フィットしました。