続・知青の丘

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産業考古学会in熊本だよ

2011-11-23 16:00:39 | 近代化遺産
11月19日
産業考古学会全国大会というのに
大学時代の友人に誘われたので
初めて参加してみた。

学会といっても、決して堅苦しくなく、気楽に拝聴。
6人の研究発表講演も一人20分程度で、簡潔!ざっくばらん!

興味を引かれたのは、
「北海道人造石油滝川工場の歴史とその遺産保存の今日的意義」と
「福岡県八女市黒木町の石井線香水車場とその存続について」、
「門司港・旧門司米穀倉庫の産業遺産的価値と活用について」。
(資料集あり!)

その後、記念対談と報告討論会、懇親会という日程。

近代化の産業遺産は、時代とともに、
そのまま置き去りにされ、
今まさに日本人の記憶から消え去ろうとしている。
学会では、それらを掘り起こして整理し、公表し、活用の道を探る
ということであろうか。

産業遺産のみならず、
歴史的遺産はいつも、保存修復と利活用に悩まされる・・・・。

個人的な思いだけでは難しいから
このような学会に参加して、
歴史に学びたいと思う。

20日は見学会になっていて
JR肥薩線に乗って、
明治期鉄道遺産の見学だった。

熊本駅から、
特急くまがわ1号で人吉駅に行き、
そこで、いさぶろう1号に乗り換え、
大畑(おこば)駅→矢岳(やたけ)駅・・標高536・9m、ここまで熊本県→
真幸(まさき)駅・宮崎県→吉松駅・鹿児島県まで、
2回のスイッチバックでたどりついた。
車窓もよろしく、
先を急がないゆったりとした時間が流れた。

各駅で数分間の停車中、
やきいもや醤油焼き餅、干柿、つけものなどのおかいもの。
買いものはせわしいが・・・!?


九州山地に連なるこの山線のトンネル工事は、かなりの難工事だったという。
大畑駅構内には「鉄道工事中殉難病没者追悼記念碑」が建っているそうだ。

帰りは吉松駅から、しんぺい2号に乗車し、
人吉駅で、人吉機関区車庫・転車台を見学した後、
SL人吉に乗って、熊本駅に帰着。

この旅に出かけようと思ってる方へ。
『肥薩線の近代化遺産』(熊本産業遺産研究会編、弦書房、2009年発行)を
購入されることをお勧めしたい。見どころがよくわかる。

追記
この見学会で、「鉄ちゃん」「撮り鉄」「乗り鉄」というマニアがいらしゃることを
初めて見て、聞いて、知りました!



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