
その名のとおり、玄関の両サイドの
モッコウバラが盛りを迎えようとしていた。
アイリッシュハープを初めて拝見
34弦あり、
奥のほうの7本はスチールで後はビニルと言われた。


上のほうのレバーみたいなものは、
曲の途中で
半音上げたり下げたりするのに使う
慣れたらいいのかもしれないが
それまでは十指全開で大変そう
矢毛石晴美独奏7曲
やけいしハープ・アンサンブル3曲
初めて聴く音色に思わぬ僥倖を得た感じ
柔らかい音はあまりなく
力強い音のほうが印象に残った。

話は前後するが
演奏の前に秋山館長さんが少しお話をされ
その最後に玉木愛子さんの俳句を紹介された。
碧い眼の尼僧美しばらの花
院母リデルさんのこと
おもかげは白すみれとも言ふべかり
二代目院母ライトさんのこと
演奏が終わってコンサートの最後に
小笠原ドクター(78歳)が挨拶された。
ライトさんは、
戦中、スパイ容疑でオーストラリアに避難されていたが
終戦で戻って来られ
ライトさんから氏は、
1・2歳の頃抱っこされたそうで
その時に拝領されたマフラーをいつもポケットに忍ばせていると。
困難なときなどに眺めたり握りしめたりされて
励ましをもらっているというような話だった。
この記念館は国指定の文化財だったため
熊本地震で傾いたが
修復が早かったそうだ。
一時は取り壊しの話にまでなったがアイデアを絞り
国指定まで持っていくのにご苦労もあったらしい。
いつまでも大事に使っていきたいと仰った。
ハンセン病の歴史の一部であるから
当時の研究所の遺物としても記憶、
保存しておく必要がある。