『百鬼夜行絵巻の謎』
小松和彦、2008、『百鬼夜行絵巻の謎』、集英社 (集英社新書ヴィジュアル版)
百鬼夜行絵巻と題された、妖怪がえがかれる江戸期の絵巻物の分類を試みる。本書の8割方がこの謎解きである。たくさんの妖怪の図が示されていて楽しいのだが、これら絵巻の系譜の謎解きが楽しいのは結構限られた人たちではないか。
絵巻の図像がなぜ描かれるのか。動物が擬人化されて妖怪となったり、付喪神のように、古びた物が妖怪に化けるという妖怪化のプロセスが興味ぶかいし、その表現が鳥獣戯画の系譜を引くなどという説も面白い。絵巻の系譜も然り乍ら、日本の妖怪の図像表現についてもっと知りたかった。同じ著者の別の著作に書かれているのだろうか。
百鬼夜行絵巻と題された、妖怪がえがかれる江戸期の絵巻物の分類を試みる。本書の8割方がこの謎解きである。たくさんの妖怪の図が示されていて楽しいのだが、これら絵巻の系譜の謎解きが楽しいのは結構限られた人たちではないか。
絵巻の図像がなぜ描かれるのか。動物が擬人化されて妖怪となったり、付喪神のように、古びた物が妖怪に化けるという妖怪化のプロセスが興味ぶかいし、その表現が鳥獣戯画の系譜を引くなどという説も面白い。絵巻の系譜も然り乍ら、日本の妖怪の図像表現についてもっと知りたかった。同じ著者の別の著作に書かれているのだろうか。
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