Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

浴槽で聞く冬の雨

2023年12月12日 10時53分39秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 昨晩から降り続いた雨はようやく今朝の10時ころに上がった。一時は最大で時間雨量に換算して20ミリ程度の雨が続いた。久しぶりに雨の音を聞きながら入浴。災害級の雨の場合を除いて、雨の音を聞きながらの入浴はいいものである。
 北側の道路に沿って幾本も植わっているプラタナスにはまだ枯葉が残っている。地面にもその落葉が大量にある。落葉・枯葉に当たる雨の音はこの季節でないと聞こえない。寂しい音であると同時に、例年ならばきりっとした冬の寒気の音で湯がより暖かく感じる。思わず湯船の中で背筋を伸ばしてしまうこともある。
 雨の音を聞きながらの入浴は、聴覚がよく働く。普段は聞こえない街の中のさまざまな音が聞こえてくる。消防車や救急車の音だけでなく、電車の音、踏切の音、犬の遠吠え、時にはキジバトの鳴き声なども聞こえる。風が弱い時のほうがかすかな音もよく聞こえてくる。

 そして例年の冬ならば、雨が上がった後のしっとりとした湿気も良い。風呂場から出たときの寒気を和らげてくれる。乾燥した冬の空気を和ませてくれる。



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