著者には申し訳ないのだが、私の問題意識とは違う本を選択してしまったという後悔をしながら「百年戦争 中世ヨーロッパ最後の戦い」(佐藤猛、中公新書)を読み終わった。
本当は、ジャンヌダルクの伝説の成立の根拠を中世の社会構造や、キリスト教異端審問の在り様や政治との関連で、ヒントを得たいと思っていた。私の能力ではそれは得られなかった。
「百年戦争」の評価としてはすでに高校の世界史の授業で、英語・仏語の成立、封建的諸侯領の王国への統合と領主の貴族化、徴税権の王国への集約など王権の強化と都市の権限の縮小、などのことは聞きかじっていた。
50年以上前のことなので、当然にも新しい資料やら新しい視点からの修正などもあるだろうが、基本的には変っていないのだなぁという感想を持った。むろん高校の教科書以上の詳しい経過などにも触れることができた。
そして、シェークスピアの史劇などを読むときには事前に頭に入れていた方がいい項目はいくつかあった。
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