「近代絵画史(上)」の序言に
「“雀一羽落ちるのも神の摂理”というのは、ハムレットのセリフであるが、一見わけのわからないような抽象絵画や、怪物のようなシュルレアリスムの作品が登場してくるのにも、‥歴史の摂理がはたらいている。その歴史の跡をたずねてみることは、現代美術の「豊かな混沌」を理解する上で、いささかの手がかりを与えてくれる」
という一文があった。
思わず、家にあったシェークスピアのハムレットをめくってみたが、すぐにはその箇所が出てこない。めくっているうちに面白くて、嵌ってしまった。
ハムレットは中学生の頃に「リア王」の一部が国語の教科書に載っていて、リア王・マクベス・ハムレットを読んでみた。高校生の頃にももう一度読み直した。30代の頃には歴史劇を白水社の小田島雄志の訳で読んだ。これはもう古書店に行ってしまった。
喜劇などは読んでいない。しかしどの作品も大まかな筋は覚えていても、細部はまったく記憶に残っていない。私の乱読主義の悪いところである。
ということで、「近代絵画史」と並行してハムレットを読み直している。やはり、物語の中に引き込む力はすごいものである。今回は数年前に購入した、ちくま文庫の松岡和子訳で読んでいる。
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