10月下旬の七次川調整池は、渡りの途中の冬鳥がいろいろ観られた。
(10月下旬の七次川調整池の様子は⇒こちらをご覧ください。)
しかし、それらの冬鳥は七次川調整池で越冬することなく去って行った。
11月に入ってからは、まったく冬鳥が居ない日(時間帯)もあったが、上旬の後半に入ってオナガガモが定住したように思われた。
そして11月9日、4羽のオオハクチョウが観察された。
11月8日朝(7時45分~8時30分)に観られた冬鳥は、
オナガガモ 約40羽
ホシハジロ 8羽(すべて♂) であった。
その他に、
カルガモ 6羽
カイツブリ 2羽
ダイサギ 4羽
アオサギ 1羽
オオバン 2羽
カワウ 1羽 が観察でき、
池畔と池の周辺では、
カワセミ 1羽
キセキレイ 1羽
セグロセキレイ 1羽
ハシボソガラス 約20羽
ヒヨドリ 数羽が観られた。
また、
ムクドリ 4羽 が池の上空を通過していったのが観られた。
■オナガガモ
Northern Pintail
カモ目カモ科マガモ属
Anas acuta
尾長鴨/L♂75cm、♀53cm
オナガガモは、8日に約40羽、9日朝(8時20分~50分)と10日の朝(8時50分~9時5分)にもほぼ同数が観られたので、定住したのではないかと思われた。
(♂生殖羽)
(♂エクリプス→生殖羽、幼鳥)
(♀生殖羽)
■ホシハジロ
Common pochard
カモ目カモ科
Aythya ferina
星羽白/L45cm
ホシハジロは、8日に8羽観られたが、9日は姿を見なかった。10日は13羽が確認でき、そのうち9羽が♂であった。
(♂)
■オオハクチョウ
Whooper swan
カモ目カモ科
Cygnus cygnus
大白鳥/L140cm
9日にオオハクチョウを今冬この池で初めて観た。4羽のうち2羽は幼鳥の面影があるように見えた。
10日の朝にオオハクチョウの姿はなかったので、この4羽がここで越冬するかは分からない。
(餌やりを行っている方にお訊きしたところ、3日にこの冬初めて飛来したとのことであった。)
■マガモ
Mallard
カモ目カモ科マガモ属
Anas platyrhynchos
真鴨/L59cm
9日朝にはマガモの幼鳥2羽が観られた。10日には確認できなかった。
(幼鳥)
■ハシボソガラス
Carrion crow
スズメ目カラス科カラス属
Corvus corone
嘴細烏/L50cm
8日には、20羽ほどのハシボソガラスが池の周りの樹に止まったり、飛んだりしていて、そのうちの1羽は池に居たカイツブリやオナガガモにちょっかいを出していた。
カラスがカイツブリやカモを捕まえられるとは思えないので、カラスは遊んでいたのだろうと思った。カイツブリやカモにとってはいい迷惑であった。
9日、10日は数羽を見かけるに留まった。
■カイツブリ
Little grebe
カイツブリ目カイツブリ科
Tachybaptus ruficollis
鳰/L26cm
カイツブリは、8日、9日、10日いずれも確認できた。
■セグロセキレイ
Japanese Wagtail
スズメ目セキレイ科
Motacilla grandis
背黒鶺鴒/L21cm
8日、9日、10日いずれも確認できた。
■キセキレイ
Grey Wagtail
スズメ目セキレイ科セキレイ属
Motacilla cinerea
黄鶺鴒/L20cm
8日に見かけたが、9日、10日は確認できなかった。
■モズ
Bull-headed shrike
スズメ目モズ科モズ属
Lanius bucephalus
百舌・鵙/L20cm
10日に池畔に生えている高い樹の上で鳴いていた。七次川調整池でモズを観るのは初めてだった。
■カワセミ
Common Kingfisher
ブッポウソウ目カワセミ科
Alcedo atthis
翡翠/L17cm
8日、9日、10日にカワセミを観た。写真は撮れなかった。