徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-317

2011-07-20 07:46:17 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-317

12)パキスタンを歩く

日記から-14

10月22日(月曜日) 快晴

 朝、この辺の人達にテントを見られ、出発する時に2~3人がやって来た。
しかし、その時点ではテントをしまっていたので、何の問題もなかった。
今後も注意したいことはテントをあらかじめ見つけられないようにしたい。
もし、悪いやつがテントを見つけた場合、いたずらをしたりすることがあるのである。

 今日は砂漠から湿地帯に変わる。
昨日は大きなインダス川の支流を、今日はその本流を渡った。だから、昨日はこの大きな川の砂洲にいたと考えられる。
即ち、その砂洲の高い所では砂漠であり、低い所は湿地帯であると思われる。
実にインダス川は大きい。実際、水が流れている所は川幅がたいしたことがなくても川原というものを入れると9マイル(14.4km)あるというのだ。

 夕方、Dera Gazi Khan という町を過ぎてから、道を歩いていると突然ドライブインに無理やり連れて行かれる。
そこではチャーイとケーキをくれるのである。その後は俺の持っている物をくれと言う。
その前に、バックパックの中を見せろとも言う。
こんなことで非常にうるさそうなので、始めはこのドライブインで泊まっていこうと思ったが、止めることにした。

 この後、警察の服装をしていないし、IDカードも見せない警官というやつが俺にいろいろ聞いてくるのである。
それは俺のパスポートを見せろとか言うのであるが、彼らは(3人)どんなやつか分からないので否定し続けた。
そしたら無理やり警察署に連れて行くのである。その時に彼らの中の一人は俺を殴りもした。
俺にはこのことが理解できない。
なぜ、道路を歩いていて何者か分からないやつにパスポートを見せろと言われ、否定したら警察に連れて行かれるのだ。
しかも、殴られなければならない何かがあったのか?殴った警察官はエブラハムというやつである。

 その後もオフィサー(長官)が来るまで待っていろと待たされた。
やっとオフィサーは来たがただチャーイを飲んで俺と簡単に話しただけで終わった。
何のためにここに来て、何のためにオフィサーにあったのだろう?
この時はもう外は暗かったので、この警察に泊まれるか聞いても、そのオフィサーは駄目だと言いやがる。
大変馬鹿にしている。タイなどの警察では気楽に泊めてくれたのにここはナンだ。
パキスタンの警察なんか「くそ食らえ!」だ。

 その後は必死に暗い中を歩きテントを張るところを探す。しかし、なかなか見つからない。
その時道路を離れテントを張るところを探すのだが、乾いた所もあるが、湿った所もあり、湿った所では足が滑りこんで、足を取られた。

 やっとテントを張る所は見つけたが、今日はサンザンな一日であった。
これから俺はパキスタン人を嫌いになりそうだ。特に警察をである。

出費 14.00パ ルピー