世界一周、徒歩旅行－ニュージーランドを歩く編－347

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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１０、ニュージーランドを歩く-64

・日記　54

4月25日　（月曜日）　曇り時々晴れ　　54日目

　昨夜は訪問に来た人に会い遅かったので、今朝皆は起きるのが遅い。
夫婦は退職しているので仕事をしていないから分かるが、娘のHelenは仕事をしているはずである。
皆が起きてきたので聞いてみると、今日は戦争を忘れないための記念日で休みだそうである。
だから、テレビではどのチャンネルでも戦争に関しての番組をしている。朝はそれを見る。

　Jhonさんは昨日から俺の靴を直してくれると言っていた。
しかし、正直な話し、今まで1日や2日で直せる人はいなかったので信じていなかった。
ところが、彼の家の地下に行きその考えが変わる。
そこにはいろいろな道具があり、そこで彼は何でも直しているのである。
靴底の買い置きもあるし、直すに良い万力まであるので、それに力を加え1日間置いておくこともできるのである。
本当は後10日ぐらい持つ安い靴でも買おうと思っていた。
この簡単ではあるが、しかししっかりした修理で十分10日は持つと思われる。
靴を直してる間はJhonさんの靴を借りることになる。
それにしても、大変助かる。

　昼からは温泉プールに出かける。
この家族3人と俺の4人で屋外の温泉であるが、皆が水泳パンツを着て入るのである。
ここにはいろいろな温度のプールがあり非常に開放的で良い感じである。
出来たら、水泳パンツもなく、裸で入れたらいいのにとも思ってしまう。
気候は寒くなってきているので、外にいると寒いぐらいである。

　温泉プールの中で家族の一人一人と話をする。
娘のHelen は21歳でこの家の一人っ子である。
普通、この歳ぐらいだと家族とは一緒に行動しないのになと思っていたが、この子は違っている。
親の育て方がいいのであろう。
この家はどちらかというと亭主関白である。彼、Jhonさんが何でも知っているし、技術もあり優れている。
Helenのお袋さんであるMargaletさんは家の中の仕事をして、外には働きに出ない人である。
自然と日本の昔の家のようになっている。だから、Jhonさんは家では料理も洗濯もしない。
そして、 この家には子供であるHelenを遅くまで外で遊ばせない為の門限がある。
Jhonさんは彼の嫌いなHelen のボーイフレンドが家に来ると、あまり良い顔をしないし怒ったりするそうである。
この様な家族で育てられているので、従って彼女Helenも日本人のような感覚がある。
この子は子供のころドイツ人ということでイジメられもしたそうである。
そのわりには性格が曲がっていなく、21歳だというのに可愛さがあり大変良い娘である。

次の「日記　55」に続く

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