抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

私は、コンビニではありません。専門店=専門医ですが、こと、治療には、格差、差別はつけません。

2022-08-27 | 歯科治療

【人間は、社会的生活を緊密にします。その生活をするにあたり、極めて、感情優位な生き物だということが、脳科学でも立証されました。】


19世紀、20世紀、つい最近まで言われていた、学者、哲学者、大学教授等が、言っていた、

「感情より、理性だ、意志だ…、感情より意識レベルが上だ。云々…」

という、いかにも(?)インテリ、エリートの理論は、今や、通用しないのです。

紀元前の昔から、人間は、感情優位で、生きているのです。

細かい所では、その国民性と文化で、相違があるわけです。


地方の人から電話が来ました。

「歯を抜きたくないので、是非、先生に診てもらいたいと思ったのですが、

ネットでの評判を見て、迷いました。」

ということでした。

まあ、私の悪口を、どうせ、匿名で、あれこれ書いてあったのでしょう。


《ネットだけの評判だけで、その手の電話してくるのもどうかな?とも思いますが、》


医者や歯医者だけではないでしょうが、

実際、ネットを見まくり、探り、あちこち電話して、渡り歩いている人は、

(もちろん、好い人もいますが、)

それこそ、医者も歯医者も人間です。感情優位です。

人間、誰だって、不信感をもって接しられれば、医者も、不信感を持ちます。

やはり、まずは、お互い、よく聞き、で、直接、話すことです。


あとは、人間誰しも、俳優だって、タレントだって、スポーツ選手だって、…果ては、文化人でも、政治家に至るまで、好き嫌いは、あるもの。


当然です。

友人、同僚、上司、先輩、後輩、身内だって、好き嫌い、…相性はつきものです。


繰り返します?

以前にも、記しましたが、

ジャーナリストの泰斗(カリスマ)、大宅壮一が言ってます。

「50人味方がいれば、50人敵がいる。50人味方がいれば、充分だ、」


医者は、客商売ではないし、断じて、医業は、サービス業ではないし、商売ではないし、

医者は、商売をしていては、その実、患者を殺すことになるのです


私は、歯医者も、医者のはしくれと、サービス業ではないと、客商売をしてはいけないと、自負してるので、媚びは売りません。


ただ、こと、治療には、とことん、親切で、一途です。

しかし、自分を客だと思っている患者さんには、不満もあるのでしょう。


直接、私に接した人は、

「もう、あなた以外には、任せたくない。」

と、言ってくれますが、


私は、コンビニではないので、時に、重く、深刻に感じるのでしょう。

よく云えば、真面目で、一途なのですが、もう少し、軽やかに、…

とも思うのだ、とも思います。


〈何とか、その歯を残したい。
と思うあまり、深刻になるのかもありません。〉


他の歯医者の尻拭い、やり直しも多いし、ましてや、

「大学病院でも、残りません。」

等と、言われました、という歯を、精査していると、

私も、つい、入れ込み過ぎるきらいもあります。


一呼吸入れて、治療するのも必要だと、日々、反省もします。


《ネットというのも、中には、宗教みたいに、取り憑かれる人もいるし、増えています。》

今の日本の息苦しさ、閉塞感もあるのですが。


自分と同じ意見を求め、意を得たり、

と、満足しがちなので、多くの賛同を得られたと、

少数意見なのに、みんなもそうなんだ、と、自己満足になります。


《困るのは、自分の意見、主張が、正しいと思い、更に、厄介なのは、

自分のその意見が、唯一、正しいのだ、と思うことです。》

こうなると、宗教で、ネット教に成り変わり、聞く耳を持たなくなり、極度の視野狭窄になります。


ぶっちゃけ、極めて、迷惑な存在になります。》

加えて、極めて、攻撃的です。


[私に直接、接すれば、(たとえ、電話でも、)私が、いかに、真摯に、一途に、対応するか、わかるはずだし、

何より、わかってくれる、わかってくれてる人は、たくさんいます。(感謝です。)]


但し、先の田舎の人のように、
ネットの評判だけで、判断するのは、品性に欠けます。

孔子の言うところの、

「田舎者なのに、生真面目(きまじめ)でない者、こういう人も、困りものだね……。」

ですね。


私は、尊敬してる作家、山口瞳
氏の言、

【何事も、物事の両面から見ること、

人生は、残酷だが、何事も、真面目に、正直にやっていれば、必ず、いいことがあると、信じること、

…第一、そうする以外に、他に手立てがないじゃありませんか。】

私は、日々、辛いこと、つかえること、やなことがあると、この言を自分に言い聞かせています。


何故、歯医者は医者になれないのか?ー簡単です。《歯医者は医者じゃないからです。》


(自分で言うのも何ですが)

私の歯を残す治療の素晴らしさは、ある意味、患者さん=素人は分かりません。

(もちろん、医者でもそうですが)

たかが、歯でもそうなのです。

抜く=抜かれると言われた歯を残します。

まあ、結果、歯が残り、噛めるようになります。

きれいに、前歯も、見映えよく、残ります。


患者さん=素人に分かるのは、それだけ、そこまでです。


まあ、患者さんにとっては、結果がすべてです。

医学で云えば、死なず、生きているということです。


しかし、プロにとっては、
大切なのは、プロセス=過程です。

結果オーライ、今回は、死なせないですんだ、では許されません。

「たまたま、この治療方法で、今回は病気が治った。」

では駄目なのです。(当然です。!)


そこには、その治療には、医学的根拠、エビデンスが、不可欠です

まあ、最低、60%、否、80%、90%は、必要でしょうか。


もちろん、100%助かる治療というのはありません。

【また、重篤な癌などは、わずかな確率でも、その治療を望み、

生きる希望を委ねる=その治療に賭けることもあるでしょう。】


しかし、原則、多く、病気が治る確率が高い治療方法を、第一選択にしなければなりません。


歯の治療でも、同様です。

【しかしてまた、私が、強調したいのは、歯の治療は、

歯だからこそ、

その治療技術(スキル)に、極めて、著しくその差が、大きく出ることがあります。

とりわけ、とりわけ、

歯を残す治療には、極めて、鮮明に、その治療技術(スキル)に差が出るのです。

それも、極めて大きく、著しく。】


私は、歯を残します。できるだけ、歯を抜きません。

その多くは、

通常の歯医者はもちろん、大学病院も含めて、複数の歯医者、歯科医院、歯科が、残らない、(残せない)、と言った歯です。

「抜きます、抜いた方がいい。
抜きましょう。

と言った(言われた)歯です


その歯を残し、噛めるようにするのです。

私は、それをするのです。

そこには、歯医者への不信感、本当に残るのか(残せるのか、)という不安。


私の治療技術(スキル)は、歯医者が、とりわけ、勉強している歯医者ほど、

(優秀な人ほど)、

わかるはずです。

わかってくれるはずだし、事実、わかってくれています。

「私の治療を見て、記録を見て、その過程のレントゲン、写真、…実際の、患者さんの話を聞き、その歯を、口を見て、

よく、ここまで、歯を残したな。

たいへんだったろう。」

ありがとう。私は嬉しいです。


改めて、言いますが、私は、歯医者に、めちゃくちゃ、厳しい意見を言いますが、記してますが、

多くの真面目な地道な歯医者の意見は、明るみには出ないのです。

悪口、誹謗、中傷の方が、面白いですからね。


コロナ禍で、より鮮明化され、現実化されたものは、

《やはり、多くの人が、歯を大切にしない。》ということです。

私が、10年以上前から言い続けていた、歯科の歯医者の偽善が、化けの皮があばかれました。


格差と不景気で、生きて行くのに、歯は後回しされるということです。

歯の優先順位は、下げられるわけです。


確かにそうです。

私もそう思います。

戦争、災害、被災……、値上げラッシュです。

(日本は、先進国で、唯一、ここ30年、賃金が上がっていないのです。

デフレ脱却が、できていない。
なのに、…消費税も下げない。)


私は、昭和から平成の始め、
1970年代から1980年代の日本が、アメリカも抜くのではないか、という、経済大国時代を過ごしきました。

その頃は、報道の自由度も、20位を下れば、とんでもないことでした。


テレビも映画も、何より、新聞が、おおらかでした。

週刊文春に、スクープを委ねるなんてことはありませんでした。


概ね、会社員は、正社員だったし、非正規が、40%以上となんて、なかったし、

社員じゃない人は、単純に、アルバイトでした。


それが、今、裕福度も、中国には、もちろん、台湾、韓国にも抜かれています。


ネットの誹謗、中傷も、中国並みです。

「アジアは、どこも同じ。民主主義の国はない。」

というのが、欧米の常識です。


こうした、自由を奪い、息苦しくしたのは、

長過ぎた、安倍政権でした。

で、ガス抜きのように、ネットの誹謗、中傷の氾濫です。


弱いもの同志を争わせ、愛国心を煽り、自分たちは、安泰、裕福です。


これは、共産主義=独裁です。

今の日本は、

経済だけが、資本主義。

中国と、どこが違うのでしょうか。

韓国もそうですが、格差ばかりが、大きくなります。


《歯なんかにかまってられませんよね。》

ー⇔~、

《マスクはしてるし、口元は見えないし、

見せないし、歯抜けでも、入れ歯がなくても、

ましてや、危険なインプラントに、高い金かけるのなんか、

…やってられません。》


食費も節約し、コロナ云々でなく、外食、旅行、衣類等々、節約しなければいけません。


歯は、本来、貴族、金持ちの道楽でした。

趣味でもあったのです。


夏目漱石は、言っています。

〈人間が不幸なのは、自由だからだよ。〉


自由ということは、孤独ということです。

坂口安吾が、戦後、70年以上前、喝破しています。

「…孤独は、好色を生じ、犯罪の温床に、なる。」

と。


【漱石の言も、安吾の喝破も、深い深い洞察と思考と、熟慮と皮肉と、人間への配慮、気配りとやるせなさと、何よりも、愛が、やさしさがあるのがわかるでしょうか。】


[SNS、ツィッター等、悪く、ネットが蔓延り、…

人間性に最も大切な、【曖昧なもの・ワカラナイ】が、

まるで、許されないような、

みんな=大衆の圧力、断罪、

「曖昧なものに耐えうる能力と情熱がなければ、生きてゆく価値はない。」

という社会学者の言があります。


みんな、曖昧を許さず、白黒をつけたがる。

言いたいこと?を、やみくもに、誰彼構わず、攻める=責めるように言う、…糾弾する。


実は、余裕がないのです。不安なのです。


閉塞感ばかりがつのり、息苦しく(生き苦しく)なり、

まるで、マスターベーションよろしく、ツィートする。
(それも匿名で、)

つまらないからです。

しかして、それは悪循環なのです。


自由=リベラル故の、不幸、…孤独地獄です。


繰り返します。

「曖昧なものに耐えうる能力と情熱がなければ、生きてゆく価値はない。」

のです。


かの、天才、異能の作家、稲垣足穂(イナガキタルホ)が、

宇宙を論じ、その小説、物語で、書いてます。

〈死ぬも生きるも一緒。ワカラナイのが大切、値打ちなのさ。〉


ワカロウとするから、孤独地獄に落ちるのです。


《だから、本も映画も、ダイジェスト、ファストで、分かろうとするのは、とんでもないことで、愚の骨頂、作品への冒とく、犯罪です。》

(映画の予告編というのは、監督が編集するもので、部外者がするのは、許されません。)


[社会的にはもちろん、

生物学的にも、バカというのは、《正しいことはひとつではない、ということがわからないこと。》

と、言われています。]


バカの、極めて迷惑な、犯罪に近い行為は、《同一性を求める》ということです。


要は、バカは、信念がないから、自信がない、自分がない、

個性もない、不安だらけ、不安になる。疑心暗鬼。

で、バカ同志が集まり、結託して、犯罪とも云える、

集団で、苛め、虐め、いじめに走るのです。


イソップ物語のキツネように、弱いものは、より弱いものを見つけて、虐める、苛める、罵る。

独裁者の思うつぼです。


民主主義が衰退しています。
世界で、民主主義を標榜している国は、5割を切ったそうです。

《みんな、その格差に飽きたというより、自由にも飽きたのではないでしょうか?》



私は、【反戦・反原発・反インプラント】です。

(今更ですが)戦争は悲惨です。

つい、さっきまで元気だった人が、いきなり、ぴょんと、死にます(殺されます)。

この世から、居なくなるのです。


ニュースは、(何事もなかったように)淡々と伝えます。

「……昨夜、ロシアの攻撃により、子供を含むウクライナ人が、120人死にました……。」

というふうに。

「その中には、乳児もいたし、妊婦もいました。」

まるで、天気予報のように。
(事務的に)、

まあ、ニュースとしては、当然でもあるのですが。

それを、それが、戦争が如何に悲惨か、無謀か、断じて、してはいけないことかを、考える想像力は、持つことです。


保守の政治家が、座右の書として、よく読んでいる、

作家、司馬遼太郎氏は、断言しています。

「いざという時、国は、絶対、国民を守らない。」


【人間は、今の脳科学=医学では、感情が、絶対優位の生き物です。】


医者は、保険会社とも密接です。

製薬会社とは、より密接で、ズブズブです。 

というより、一心同体です。


今、【死に関わらないのは、医学ではないのです。】

強いて云えば、

かろうじて、科学に入るか、どうか、です。



歯は再生しない、生き返ることはないのに、みんな大切しない。

死なないから。


私が、嫌いなのは、嘘です。

だから、私は、患者さんに、嘘は言いません。

それが、また、私を憎いと思う人は、どこまでも憎いのでしょう。


私は、凡人です。

間違いもあります。

私は、正直に謝ります。

しかし、《坊主憎ければ袈裟まで憎い》で、

私の嘘のなさ、一途さを、わかってくれない人もいます。

そういう人が、私にだけでなく、ネットで、罵りまくるのでしょう


私は、「歯なんてどうでもいい!とりあえず、不具合を見てくれ。

という人は、(きちんと、見ますが、)

嘘は言わないので、誤解もされます。


私は、コンビニではありません。

やればやるほど、呼べば呼ぶほど、(治さない方が儲かる?)という治療はしません。


私は、本当に嘘が下手なのです。

だから、(いいこぶっているのではありません。)、…

障害者やジェンダーの人たちからは、好かれるというのは、私が嘘を付いてないのが、彼らは、わかるからです。

私は、誰彼かまわず、正直に好き嫌いを言います。

【もちろん、原則論です。
いい意味でも悪い意味でも、世渡り下手、で、不器用です。】

障害者にも、ジェンダーの人でも、私と相性が合う人と、合わない人が、いるわけです。


嘘と偽善に泣かされてきた人達、障害者、ジェンダーの人たちには、それが、よりわかるのでしょう。

だから、案外、彼らは、私を嫌いません。

私は、良くも悪くも、単純、シンプルですから。

嘘のない人からは、すぐ見抜かれます。


三島由紀夫ではありませんが、

「偽善者にはなるな!それなら、偽悪者になれ!」

ですかね。


しかし、私も、いつまでも、子供ではいけません。

大人にも、ならなければ、ならなくては。

反省、猛省します。


私の本、

【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】

【やってはいけない歯の治療・KADOKAWA】

【歯医者のホントの話・KKベストセラーズ】


改めて、よろしくお願いいたします。

電子書籍でも好評です。


私の診療所は、ヤらずぶったくりのコンビニではありません。

と言って、

《その歯を残す治療は、保険ではできません。

保険ではやりません。》

という、セレブ?、上級国民相手の高級店でもありません。


そもそも、サービス業ではないので……。

日々、勉強、研鑽して、たんたんと、歯を残す治療に勤しむ(いそしむ)だけです。


真面目に、嘘は嫌い、正直に、しかして、日々、反省し、大人にもなります。

ただ、たんたんと、真面目に、一生懸命、あなたの歯を残します。


歯科の初心は、まず、あなたの、その歯を残すことからです。

(抜くことも含めて)そこからです。


私を、ただの抜かない歯医者と、安易に、比べないでください。

電話でも、いつてもどこでも、迅速に、対応します。

(但し、電話では、限度があります。)

わかってください。

 

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