伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

毎日楽しい! 色の日めくり配色帖365

2022-08-18 21:59:58 | 趣味の本・暇つぶし本
 1日1ページで1つの色を関連するイメージ写真、エッセイふうの説明文、その色の色見本とそれと2色をセットにした3色のコーディネート例を紹介した本。
 写真とコーディネート例が目に楽しく眺められますが、同時に、色名の元となったものの写真の色と色見本のズレ、その色名から自分がイメージする色と色見本のズレに首をひねることになる場面が多くありました。
 色が、ピンク、レッド、オレンジ、ブラウン、イエロー、グリーン、ブルー、バイオレット&パープル、ニュートラルにグルーピングされているのですが、その分類も?と思えるところが少なくありません。たとえばDay086 Peach がオレンジに入っているとか…
 まったく同じ色(見本)が別名で2回紹介されているところがあるのは、意図的なものでしょうか、ミスなんでしょうか。Day226 Sky Blue と Day266 空色(ともにCyan 40, Magenta 0, Yellow 5, Key plate 0)、Day248 Forget-me-not とDay282 勿忘草色(ともにC48, M10, Y0, K0)、Day348 Silver Grayと Day356 銀鼠(ともにC0, M0, Y0, K43)は、あえて国際的な慣用色名と日本の伝統色名が併存するということで掲載したのかもしれません。それでもDay364 消炭色では英語の「チャコールグレイ」に相当する色と紹介しながら異なる色見本(Day349 Charcoal Gray はC5, M15, Y0, K83、Day364 消炭色はC0, M0, Y0, K85)を掲載しています。そして、Day024 Baby PinkとDay032 一斤染(ともにC0, M20, Y10, K0)、Day329 Oyster WhiteとDay330 Ivory(ともにC0, M1, Y12, K5)はそういう関係にはないはずですが、まったく同じ色見本が掲載されています。(こういうの気にして見つけちゃうの、職業病ですね。ただし、仕事じゃないので一覧表までは作りませんでしたから完璧ではないでしょうけど:どなたか、さらに他に見つけられるか、チャレンジします?)
 他方で、人間の目がけっこう微細な色の違いを見分けられることも気付かせてくれます。Day327 Milky White(C0, M0, Y3, K0)とDay328 Pearl White(C0, M0, Y5, K0)、Day341 胡粉色(藤田嗣治が女性の肌に使っていた色と説明されています:C0, M0, Y2, K0)が、並べてみると確かに違って見えるのは、けっこう感動ものでした。


桜井輝子 SBクリエイティブ 2022年5月2日発行
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