伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

フランス語をはじめたい! 一番わかりやすいフランス語入門

2023-05-04 22:00:27 | 実用書・ビジネス書
 フランス語の入門書。
 「フランスのさまざまな文化や芸術(映画、小説)、あるいはフランス人たちの『生態』などに触れながら、気づいたらフランス語が身近になっていた、という具合になることを目指しています」(はじめに:4ページ)というのですが、まぁ仕方がないとはいえ、名詞の男性名詞・女性名詞とその複数形、それに応じた冠詞とか形容詞の変化、動詞の活用形といった文法の話が続き、文体は軽く、例文の多くは「最強の二人:Intouchables」と「星の王子さま:Le Petit Prince」から採られているものの、軽やかにスラスラ頭に入るというわけにはいかない感じです。大学での第二外国語履修(そのときの話は、私のサイトで書いています→思い遙かのフランス語)以来のフランス語に、読み方のルールとかでは懐かしい思いを持ちながら読み進みましたが、やはり男性名詞・女性名詞あたりから、そうだった、フランス語は不可解で面倒なものだったと思い出しました。複雑な時制については説明を回避しているのは正解なのでしょうけれども、たぶんたいていの人はそこに至らずとも頭を抱えると思います。
 所有形容詞が名詞の男性・女性で変わることを「愛しい人」の表現で男性は mon chéri (モンシェリ)、女性は ma chérie (マシェリ)と説明するのに、資生堂(某化粧品メーカーとか)のシャンプーを挙げています(136ページ)。ここは、私の世代では「モンシェリCoCo」(大和和紀:1972年テレビアニメ)と「シェリーに口づけ:Tout, tout pour ma chérie 」(ミッシェル・ポルナレフ:1971年)だろう!と思うところです。やっぱり世代の違いかな、そんな古いものは若い人は知らないんだろうと思ったら、225ページでは札幌オリンピック(1972年)に言及し、そのテーマソングを歌ったトワ・エ・モワの例まで引いている上、この著者、私より年上の1958年生まれって…


清岡智比古 SB新書 2023年3月15日発行
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