今日の食鳥業界

肝試しは避けたいものです

 【3月19日号】
 NHKテレビのデータ放送で今週の天気をチェックしていましたら、寓居を構える神奈川・横須賀では今週末も雨模様となっていました。月末を控えて消費環境の好転を期待していたのですが、なかなか思うようにならないものです。
 先週(3月12日~17日)の週間食鳥卸売相場結果は、
 ■もも肉が前週(3月5日~10日)に比べ5.20円安の582.80円、
 ■むね肉が0.20円安の174.40円でした。
 もも肉は年初の高値(631円)から直近(579円)まで52円、率にして8.2%の下落となっています。
 それ以上に問題なのはむね肉です。
 先週末(17日)の新聞掲載三本値は、▼安値539円、▼加重平均579円、▼高値656円でした。新聞掲載相場は報告値であり、定義は定かでないものの、投げにともなう価格は報告されていないと想定されます。
 「投げ」とは、例えば凍結コストをかけて在庫させるよりも、生で売り切った方が傷は浅そうだという判断から破格値が出る状況を刺します。また、契約していた営業倉庫が満杯となり、過去の在庫を出庫させなければ新しいものを入庫できないような事態が生じた場合、処分売りを仕掛ける場合にも投げが生じます。
 このように、投げは需給調整機能のひとつであり、それだけで否定されるものでもありません。というのも、投げ終わり、つまり投げる必要が無くなればおのずと需給均衡点に戻るからです。
 むね肉の投げは新年に入ってから断続的に発生し、3ヵ月目を迎えています。
 つまり、むね肉の投げは構造問題となってきたということを、食鳥業界人は肝に銘じるべきです。
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