総務省が30日発表した家計調査4月分によると、1世帯当たり消費支出は29万5929円で物価変動を除いた実質で1.4%減、これで14ヶ月連続での実質減となっています。比較可能な2001年以降で、最長記録だった2008年3月から09年4月の連続実質減少記録に並びました。節約志向が根強く消費の低迷が続いています。総務省は基調判断を「弱い状況が続いている」としています。消費項目のうち、食料支出は1世帯当たり7万979円で実質0.7%減とこちらも9ヶ月連続でマイナスとなっており、外食や生鮮野菜など実質プラスとなった費目は少なく、ほとんどの食料品が実質減少で食料品でも節約志向の動きが反映されています。肉類の支出は1世帯当たり生鮮肉が5677円(実質2.6%減)、加工肉1381円(同1.9%増)と、前年の反動で実質増の加工肉は増も、生鮮肉は1人当たり購入量が伸びているものの、金額ベースでは牛、豚肉の単価安もあり実質減となっています。鶏肉の単価は市況の高止まりもあり前年同月比1.6%高の95.6円、1人当たり購入量は446.8円(前年比2.9%増)、支出額は426.9円(同4.5%増)と伸びています。
6月1日(木)の食鳥卸売相場(東京)は
「もも肉」が30日(火)より2円安の639円
「むね肉」が同4円高の341円
「正肉相場」は同2円高の980円でした。