野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

はじまるよ!ライブ!!

2016-06-11 22:50:43 | 旅行

Vamo vamonos negrito
(さあ、いこう友よ!)

ナタリアが歌い出した時、わたしは涙が止まらなかった。

三曲目まで号泣き。

キツネ顔を気にして、マスカラを塗ってきたのが、完璧におちた。

ナタリアラフォルカデは、メキシコ人の女性歌手で、2015年のラテングラミー賞をとったから、今、中南米で一番有名な歌手と言ってもいいのかも。

その、彼女が、目の前で歌っている!


娘の学校の友達のお父さんが、わたしたちも一緒にライブに連れてきてくれた。

娘の友達、マグダには年の離れた二人のお姉さんがいて、
お父さんの年は聞けば、70歳だという。
一緒にライブの立ち見、大丈夫!?

お父さんは、子だくさんビッグダディ清さんにそっくり!

声が、なぜかテノール歌手みたいに、低音でよく響く。

8時半からのライブなのに、3時出発。

これまた、街を案内する時間を見てくれていたのだ。

このライブの行われるリオンの街は、日本人が珍しいのか、みんなが我々を見る!
かなり見る!
あからさまに見る!

チーナチーナ!
(中国人中国人!)

はやし立てるように寄ってくる男には、ビッグダディ父さんが、低い声で一喝。

開場七時。
五時から、ゲートの前に並ぶ。

お腹が減ったよ。と、ビックダディは、屋台のホットドッグを、6つ食べた。

開場間近になると、長蛇の列。

並んでいる間も、お菓子売りが次々と来て、面白い。

わたしたちのチケットは、ステージ前の立ち見だから、一番をねらって、一番前の真ん中を取るマグダの作戦!

コンサートと言う物自体が25年ぶりのおばさんも、開場と同時にダッシュ。
本当に、ステージ前のど真ん中が取れた!
すごいよマグダ!!

そして、開場から、さらに、二時間ほどメキシコ式ポテトチップスをいただきながら、待つ。


開場に、かかっていた音楽のボリュームがいよいよ大きくなり、
ドライアイスがたちこめて、照明が落ちた
バンドのメンバーが次々に登場して、
いよいよ
ナタリアが登場!

いつも、聞いている。
ユーチューブでも何度も見てる。

メキシコの昼間のライブの生中継を、深夜の日本で、不思議な気分で見た。

でも、いまは本人が、そこにいる!!

ナタリアは、曲も作るけど、絵も描くし、造形ものを作っても素晴らしい。

ご両親が、芸術系の才能を伸ばすような教育をした、なんて何かに書いてあった。

一方、東の小さな島国で、生まれ育った女の子の事を思った。
鳥のさえずりに耳をすましたり、夕焼けに打たれるような時間は、無駄。
絵を描けばそんなんじゃ食べていけない。
ああ!息をしたい!!
いつも、願っている女の子。

ナタリア、あなたを見て、泣いちゃってる女の子は、遠い東の国から来たんだよ!

手を伸ばす。

本当に澄んでいて美しいナタリアの声に包まれる。

ロック調の曲では、手を大きく振った。

全然わからないスペイン語の曲を、一緒に、歌いに歌った!

いつの間にかナタリアは、裸足。
自然体が、本当に素敵だ。

コンサートの終盤に差し掛かった頃、スタッフが飛び出してきて、ナタリアのマグカップと、サイン入りCDを売り出した。

早い者勝ちである。

ビッグダディが、ひときわ大きな声で、スタッフを呼び止めて、1セット買った。

マグダ!いいかい?

マグダも、アコアコ。と、言って、娘に、くれた。

わたしは、

えーっ!!と、感激して、

おとーさん!!
(これは本気の日本語)

と何度も言って、ビッグダディに、抱きついてしまった。
また、涙がでた。

サインが、欲しいの

コンサートが始まる前に話していたのは、マグダなのに。

もう、メキシコの人々からは、たくさんのいただきモノをしすぎて、なにをどうお返ししたらいいのかわからない。

感激しつつも、ビッグダディを見ると、後ろの人々から、渡されたお金でCDを買い、後ろに手渡す作業を延々とやっておられる。
根っからいい人なんや。この人。

そして、コンサートが終わるやいなや、出待ちだーっ!

マグダと走る。

しかし、ナタリアには、会えなかった。

これからの、この子の願いが全て叶いますように。

わたしは、そっと神様にお願いした。

だって、わたしの夢は、VIP級に、叶っている。あなたのおかげで。

さあ、いこう、友よ!

ナタリアだって、歌っている。

いこう!叶える道を!友よ!!