野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

一期一会のご馳走たちに涙をのむ。

2016-06-03 13:54:29 | 旅行

留学生好きおじさんは、娘のお世話になっている地区を取りまとめている偉い方だった。

娘とのメールでのやり取りに、イチゴの絵文字を使ってくるので、我々は、イチゴおじさんと呼んでいる。

イチゴおじさんは、五分後にそこに着くよ、と、連絡をくれて、10分後にきた。

カーネルサンダースを小さくして、ビール腹にしたような方である。

車で一時間飛ばしてご自宅へ。

道の脇にイチゴアイスの売店が随所にある。
イチゴおじさんの住むイラファトはイチゴの名産地だったのだ。
なので、イチゴの絵文字!納得。

ご自宅には、イチゴおじさんの息子と、甥っ子と、四人の留学生がいた。みんな歳の頃は同じくらい。
白人ぽい子が混ざると途端にビバリーヒルズ青春白書のようである。

息子と甥っ子が頑張ってくれてバーベキュー。

わたしは、青春白書時代は過ぎたので、ご馳走の方へ気もそぞろ。

しかし!!
腹の調子がまだのわたし。悶絶。

メキシコのバーベキューは、トルティーヤの間にチーズを挟んだものを焼いたり、
玉ねぎやズッキーニを焼いたり、
それにチーズやワカモレや、サボテンの塩漬けを混ぜていただく。
日本人はあまり肉を食べないときいたから、と、ツナのパイもつくっていただいている。

からの、肉を焼くである。

ああ、ホントにすみません。
一口づついただいて、己の魂をも、なだめる。

デザートに、チョコケーキもあるのよ!

料理上手なイチゴおじさんの奥様が言ってくださったが、タイムアウト!

今日は、娘の一番仲良しだった台湾の子が帰国する日なのだ。

その子とお別れするのに、空港に、4時に連れて行ってくださいと、頼んである。

すでに、4時。

大丈夫、空港までは、20分で着くから。

イチゴおじさんは言うし、娘も信じ切っているけれど、
絶対、40分かかるな、と、予想するわたし。

でも、
空港で、4時に集まろうって決めたのも、メキシコナイズされた留学生たちだから、まあ、大丈夫か。

写真の端っこに映っているのは、ロティモールという、下痢止め。ふふふ。

日曜日はいつも素敵

2016-06-03 06:02:55 | 旅行

日曜日。
メキシコでの初めての日曜日である。

娘の一番最初のホストマザーが迎えに来てくれる。

日曜日のブランチは家族で集まる事にしていて、それに呼んでくれたのだ。

しばらく車で走って素敵なレストランについた。

湘南あたりにありそうな、天井が高く、床がタイルで、窓が大きく明るいレストランである。
庭の緑も気持ちいい。

ママのおじいちゃんおばあちゃん、弟夫婦とその娘二人である。

アコのママ!若いわね~!

また言われた。

日本人は痩せていて薄っぺらいのでとにかく若いと思われる。

最初は喜んでいたわたしだが、あまりにも言われると、ちょっと問題意識を持ち始める。

これからは、化粧くらい、する事にしよう。

ママに、腹の調子が悪い
と、言うと薬をくれた。

日本では絶対ケミカルな薬は飲まないわたしだが、今日は従う。

なぜなら、今日は芸能人並のスケジュールをこなさなくてはならないのだ。

娘曰く
メキシコ人って、すぐに忘れちゃうの。
送ってあげるからねって言ってくれてたのに、車売っちゃったり
友達を呼ぶ日を言っておいたのに、ビーチに行きましょう!に、なったり。

それで、じゃあこうしたらいいって考えてくれるの。

それが本当にそうできたら、最高に素敵な計画だよね。
みたいな計画を考えてくれるんだけど、大抵は、、、。

ヤバイ。
まるでわたしみたいなメキシコ人たちである。

オオ!!
その時その時は、みんな真剣なのよ。
だけど、事情が変わっていっちゃうだけ。
みんなに悪気はないの。
わかってあげてー!

なぜか、メキシコ人たちに変わり言い訳をするわたしである。

そう。
今日は、メキシコ人たちが最高に素敵な計画を考えてくれた日曜日なのである。

ホストマザーに、道の脇で車を下ろしてもらう。

さあ!次の留学生好きおじさんが迎えに来てくれる事になっている。

ちゃんと、来るかな~~。


痛みを超えて。(腹)

2016-06-03 05:50:17 | 旅行

腹が痛い。

下痢である。
メキシコの名誉の為に言っておくが、メキシコ料理を食べたからではない。

夜中に腹が減って、飛行機で出されたチョコケーキを食べた。
48時間くらい前のもの。気温も生温かい。
それが原因だと思う。

でも、本日は寝てるわけにはいかない。

娘のダンス教室の公演が隣町であるのだ。

わたしも、特別に一緒に、メンバーの乗るバスに乗せてもらって見に行く事になっている。

娘には、どうする?家で寝てる?と、言われたが、すぐに治りそうな気もするのでもったいない。
行く事にする。

集合場所の、公園まで、ホストマザーに送ってもらう。

その時点では腹が痛くて、前かがみにしか立てない。

ダンス教室のメンバーに笑顔で挨拶するも、死にそう。

下から下る感じではないのが、救い。
全然食べていないので出すものがないのだ。

娘のお世話になっているダンスの先生は、ジローラモ風である。
お土産のティーシャツを渡すと、

キャ!!カワイイ!

と、ラブリーな仕草で喜んでくれる。癒される。

隣町、と言ってもバスで二時間弱。

スペイン語のポップスをみんなノリノリで歌っている。
遠足のバス状態の中で、ひたすら、うずくまる。
脂汗。
やばい。ホントにわたしって我慢強い。サムライだわ。

娘は、
ねー、大丈夫なの!?
と、口では言うが明らかに不機嫌。

楽屋の隅で、みんながリハーサルしている間爆睡。

目が醒めると、かなり楽になっている。

トイレ、トイレ、水下痢である。

でも、全体的な調子はだいぶいい。

時差ボケで、昨晩全然眠れなかった事もあるのかな。

ダンスのメンバーみんなに出された美味しそうなメキシコの家庭料理風の食事を勧められたが、涙をのんで断った。

さあ、公演が始まる。

娘は、わたしに構っている暇は無いので、わたしはお客さんに交じる。

メキシコ人は、娯楽が好きなようで、びっくりするくらいのお客さんのいり。
休日の夜に家族で、近所のシアターに観劇に来る。
人々の営みは変わらない。

異国の地で、そっと、それに交じるわたしも幸せな気分になる。

なぜか、ここに来て、アダムスファミリーのパロディ。

言葉はわからないから、話の筋もわからない。

でも、途中で声をあげて笑っている自分に気づいてびっくり。

娘もちょいちょい出てきて、キメ!ている。

いいぞ。ブラボー!

休憩時間である。
あまりに腹が減る。

みんなが手に手に持っているスナックが、おいしそうなのだ。

売店に行ってみる。
並んでいるスナックを指定しなくてはいけない。

ノット ピカンテ ドリトス!!

じゃあ、コレね。
とかなんとか、売り子さんが言ってくれる。


通じたのである。

日本にもあるドリトスが手に入った。

席に戻って、たべる。

美味い~。

染みるくらい美味い。

朝から何も食べていない上に、メキシコでの、初めてのおつかいなんだもの!

やっぱり、自分で手を伸ばして獲得したものは、格別においしいのだなあ。

 

いや、しかし。ドリトスってこんなに、美味しかったっけ。