「第10回 昭和カンバックスペシャル」を愉しんだ後。
私とニータ氏は遅めの夕食を摂ることに。
私としてはラーメンを喰いたかったのだが、道すがらにあった「みよしの」も、久々な感じで魅惑的であった。
ニータ氏との熱い協議の末、そこに入店したのは、22時37分。
私が、フラッグシップの「ぎょうざカレー」を注文したのは、コモンセンスなのであるが・・・
そこでニータ氏がひとこと、「このトッピングチーズも、アリなんじゃない?」と。
なので、氏の助言に従い、それも併せてオーダーした。
そして22時40分。
それは、カップ麺と同様か、あるいはそれ以上に迅速な待ち時間で、目前に供された。
タイム・イズ・マネーの現代人である私とともに、故・田宮二郎氏もきっと、喜んでくれたことでありましょう。
そのカレールーは、結構、しっかりと辛い。
それを中和する、星明子的な存在が、この福神漬。
カレーには、「辛いルー」「福神漬」「水」の3点セットが重要なのだと、かつて包丁人味平は、小学生の私に教えてくれたものだ。
その「基本辛いルー」に、追加オーダーのチーズを泳がせると。
それはたちどころに溶けてルーと融合し、そこにはいつくしむようなまろやかさが加わる。
「普段は手厳しい女性に、どういうわけか優しくされた時のような面映ゆさ」が、私をベルベッドのように包む。
「カレー+餃子」という組み合わせは、日本国内的には奇異かもしれないが、北海道的には、何の矛盾も無い。
それは、「ラーメン+ワンタン」の「マルちゃん激めん」を愛する、地域性ゆえかもしれない。
パリッと感としなり感を併せ持つ、皮。
そしてそこに内包された、ジューシーな挽き肉。
それらに、さらに活力を与えるかの如く、カレーの辛さととろみが、マッチベター。
「カレー+餃子」の相性の素晴らしさが、全国的に市民権を得ていないのは、なぜなのだろう・・・私にとっては、今後解明すべきテーマのひとつであるΣ