昨年のこと。
近所の商店に潜入し、おつまみを物色したところ、「やわらかひとくち にしん燻製」なる魅惑的な一品が。
私はそそくさと、税込300円を支払い、購入した。
さて。例によって、賞味期限は若干過ぎてしまったが、それは私のせいじゃない。
長かった正月休みの、仕業なのだ。
喰いたい時に、喰いたいだけ喰える、個包装が嬉しい。
こうして並べると、それは、まるで甘露飴のようである。
基本的にコレは、いわば「身欠きにしんテイスト」。
オイリーなしょっぱさに、酒粕の甘味が切なくユニゾンした、そのお味。
なんといっても骨が気にならないのが、見逃せないチャームポイント。
やはりビール(発泡酒)よりも、鏡月焼酎がよく似合う。
プチ贅沢な、独りで過ごす、寒い夜であった。