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前にテレビで、山で採ってきたキノコを囲炉裏に掛けた鉄鍋で、
赤だし味噌で煮て食べるのを映していた。 味噌はカツオのダシで
溶いてあるそうだが、ドロドロの状態で、まるで泥でもからめるように
食べている。 それを肴に酒を飲みながら、出演者はとてもうまそうだった。
赤だしの味噌汁を初めてたべたのは、小学生のとき、おふくろの郷里、
桑名に行ったとき。 朝、出された黒いような色の味噌汁に驚いた。
飲んでもっとびっくりした。
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ドロリとして、サラサラの味噌汁に慣れている私には、とても
味噌汁には思えなかった。 作った叔母は、カルシュウムを
とらせるためと思うが、ダシに使った煮干しまで細かく刻んで
入れていたので、ザラザラと喉に引っかかった。
赤だしを飲めるようになったのは、ずっと大人になってから。
最近、簡単なので夕食に赤だし味噌の煮込みうどんを作ってよく食べる。
一人で食べるので作り方はかなりいい加減だ。 水に多めの
ダシの素を入れ、始めから赤だし味噌を溶き、卵、鶏肉、油揚げ、
ナメコ、シメジなどをどんどん入れて煮る。 卵は固くなるまで煮る。
赤だしは塩加減がどうもよくわからない。 入れ過ぎと思っても
なぜか他の味噌より塩辛くならないのが不思議だ。
煮える頃うどんを入れ、多めのネギと焼きカマボコをのせて
出来上がる。 これ、どういうわけか飽きない。
赤だしは個性が強いのか、他の味にはなかなか負けないようだ。
最近、鶏肉がなかったので、冷蔵庫にあったシャウエッセンという
少しスモークしたウィンナーを入れてみたら、こちらのほうが肉の
うまみが抜けないのと、パリパリ感があって鶏肉よりうまい。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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