日に日に、日の出の時間が早くなっていきます。
ちょっと前までは7時過ぎだったのですが、最近は7時前にはお日様が顔を出します。
日の出前の東の山。
その時間帯に北の山を見ると、ハイジの歌にあるようなバラ色に染まった雪山が見られます。
(ハイジの歌は多分、夕焼けですが)
今、長野県では土曜の朝にアニメの「アルプスの少女ハイジ」をやっているので、つい影響されます(^-^;
刻々と変わっていく空と山の色。。
そして日の出。ふたたび東の山。
アニメ「アルプスの少女ハイジ」のお話。
昨日の朝やったのは、クララの家でおばあさまが帰ってしまう所。
これからハイジは精神的に追い詰められて夢遊病になってしまいます。
あの話って、とってもよくできているなぁ。。と感じます。
子どもの頃は「ハイジが可哀想」「おじいさんが可哀想」と思って見ていましたが、
大人になってみると、一見良いことが悪いことに、悪いと思えたことが良いことに変わるという、
昔から言われている哲学的なことを多分に含んだ物語だということに気づきます。
おじいさんの所に無理やり預けられたハイジは、一見可哀想に思えますが、
ハイジは自然の中で、おじいさんは守る者がある幸せを感じるようになります。
いきなりドイツに連れていかれたハイジも、ハイジと引き裂かれたおじいさんも可哀想ですが、
クララにとっては大きな変化となり、ハイジも勉強をしたりマナーを教えられたりします。
(あのまま山にいたら、ハイジは学校へも行かせてもらえなかった)
夢遊病になるまで心を病んでしまったハイジは可哀想でしたが、
そのおかげで(?)山に帰れることになりました。
ハイジを失うことになったクララも可哀想でしたが、その後、山に来ることができました。
そこでクララは、ペーターのおばあさんに本を読んであげて感謝をされたことに深く感動します。
(実は私、このシーンが大好きです♡
クララが自分でも人の役に立てることがあると気づいたのは、未来への光が見えた瞬間ですよね♪)
更にクララは諦めていた足も徐々に回復し、ついには立つことができるようにもなります。
すごいなぁ。。
だから、こうやってお話はもう全て覚えているにも関わらず、また再放送を見てしまうのでした★
視点が変わるのは、成長の証。
気持ちや感動は、きっとりんごちゃんの
感性が変わってないってことだと思います
あのジブリ物でもそうですよね^^
私が子供の頃は、漫画は小説や映画に比べるとかなり低い扱いを受けていて、
漫画でも小説等に負けないくらい心に訴えるものもあるのに。。と、不満でした。
でもそれは日本人だからそう思うのかな?
現在でも海外でインタビューすると
「漫画(アニメ)は子供が見るもの」という反応は多いですよね。
ジブリなんかはホント、大人が見ても十分楽しめると思います。
この「アルプスの少女ハイジ」も、高畑勲・宮崎駿コンビですから根底に流れるものは同じなのでしょう。
私の子供たちも、いまだに何度も放映されるジブリ映画を見て、
「子供の頃はこう感じてたけど、今見ると違って見える」と言ったりします。
嬉しいのは、私が好きな「紅の豚」を子供たちが認めてくれるようになったこと(笑)
あの良さは子供にはわからないかも。。(^.^)♪
舞台が自然だったり、知らない土地だったりすればなおさらです。
昨年、青春の門を読み直しました。
40年ぶりくらいで。
時代の風潮が変わりすぎてしまっているし、文章もまどろっこしく「あの時代の、あの自分」でなければ染みない。
ということは、僕もわずかながら青雲の志を持っていたのかと驚きました。
感じ方の変化を感じられて楽しいですね。
40年前のヒロさんは、
どんな気持ちで青春の門を読んでいたのでしょうか?
大王が書いてくれたように、
成長だったり不変のものだったり様々ですよね。
そして「名作」と呼ばれる作品は、
やはり多くの人の心に響く要素がたくさん詰まっているのでしょう。
映画「E・T」が出た時に、誰だったか忘れましたが
「こんな単純な話で良かったんだ(ヒットにつながるんだ)!」
というコメントがパンフレットだったか何かに書かれていた記憶があります。
作家の中にも、素直な言葉で読みやすい文章と、
わざと(?)わかりにくい言葉や文章の人っていますよね。
そこにはどんな職業にも通じる「人のため」なのか、
「自己満足(優越感)」なのかの違いがあるような気もします。