加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



此処しか知らないの!と言われてもおかしくないくらいに度々大日へ!

本当はもっと秋の宴が始まっているのではないかと思い、期待して。

牛ノ首を過ぎたあたりから色づき、登るにつれ紅や黄色にと染まった木々が増えてくる。

全山が秋色に染まるのもそう遠くないだろう。

今回は、それ以上に素晴らしい景色を頂いた。出来ることなら黄昏までここで景色を眺めていたかったがそうもいかず、夕暮れを足早に下山した。

 

雲海に沈む夕日、残る山人生でこんなチャンスが巡ってくるだろうか

 

いつも通り車を桂台に駐車、到着時にはすでに3台の車が私もその中に割り込んで駐車。ゲート前の車を横目に徒歩にてゲートを通り過ぎる。

称名谷は霧が架かりいつも見える滝は霧の中だ。登山口まで約1時間一人黙々と歩く。

いつもと変わらぬコースタイムで歩いているのだが今日に限って追い越してくる人がいない。大日平に入ったところで一組のパーティーが、これでやっと安心できる。

大日小屋までの間で10組程度、以前と比べると本当に少なくなった。

大日小屋は営業を終了してしまったことも関係あるのだろうか。それとも紅葉がまだ早く、室堂の方に流れたのだろうか。

おかげでのんびりできた山歩になったのだが。

この日はやみ雲にシャッターを切ったせいで400枚近く撮ってしまった。その中の100枚程度を投稿。

 


雲海の上に顔を出す猫又山に続く釜谷山、毛勝山あたりだろうか?

 

 

大日平まで下って山肌の紅葉を見る朝と時間的に10時間程しか違わないのに紅葉が進んだように見える。

 

此処から見る不動滝は午後からの方が映りが良いがこの時間になると影が出てしまい谷底が暗くなってしまう、ついでに撮る

不動滝を眺めた後山荘にて冷たい飲み物を求め乾いた喉を潤す。古い言葉でいうと五臓六腑に染み渡るそんな感じだ。

 

斜陽で見る大日平の木々は紅葉が一気に進んだように映る。

 

称名谷(川)は霧の中に沈んで夕日が差し込んでいた、その中へと、谷の夕暮れは早く瞬く間に夕闇が押し寄せてくる。称名駐車場でらうぃとの準備をして帰り路を急ぐ。

桂台に着いた時には、夕闇の中、一台の車が帰りの遅い主人を待っていた。

天候にも恵まれた大日、満足できた一日に感謝。

 

登山日:2024.10.06

 

 

 



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旧親不知トンネル(親不知連がトンネル)を訪ねて

 

北アルプスの北端が日本海に落ち込む親不知、北陸路一の難所とされ“親は子を、子は親を顧みることができなかった天険の地”

鉄道が敷設されたのは、旧北陸本線の泊-青海間が開通した1912(大正元)年10月であり、これに伴い旧親不知トンネル等、連続する4基のトンネルも竣工した。鉄道の開通により、行旅の安全と黒姫山から産出される石灰石の輸送量の増大等、地域経済の向上と拡大に大きく寄与した。鉄道は1965(昭和40)年に廃止

トンネル内はフットライトが点いておりはいいた時には少々暗く感じるが自然に目が慣れてきて歩くには問題がなさそうだ。入り口には懐中電灯も読老いされていてお借りして入ることもできる。

今回はヘッドライト持参で入ったが少し暗い方がスリルがあっていいかも。

明治後期に天険親不知の断崖絶壁を貫通させた総煉瓦造りのトンネル.

  • 形式等 山岳トンネル、レンガ積み、馬蹄型
  • 延長等 全長 667.82m、幅員 4,572mm、高さ 4,700mm

当時の土木技術を後世に伝える貴重な土木遺産として2014年 平成26年度に選奨

親不知レンガトンネルパンフレット
親不知レンガトンネル【PDF】

トンネル内にはこれと言った展示物があるわけではなくレンガの積み方の説明、トンネルの大きさ、の説明案内板、少し離れて掘削方法の説明板がある程度で。掘削時に使用した海岸側の横穴もなく少しさびしい。

隧道内は少しひんやりしていて空気の流れもなく少々靄がかかっている。

トンネルを抜けると遊歩道までの長い階段があり少々登るのはきつい。先のグループはこちら側から入った理由がわかったような気がする。

日本海を眺めながら遊歩道を駐車場へと戻る。


北陸道の親不知インター付近を見ることが出来る。


眼下を眺める。波打ち際を眺めるが、昔はこの波打ち際を歩いて難所を越えてそうだが崖際まで水が来ていて歩けるところなど見当たらない。

温暖化がここまで進んでいなかった時代には海岸線がもう少し後退していたのかもしれない。いずれにしても打ち寄せる波を避けながら命がけの道中だったのだろう。

 

親不知コミュニティロードの4世代道路の説明板

明治に入り道が出来、大正には鉄道が敷設された。それでもこの区間を越えるには大変な危険が伴ったのだろう。

歴史に残る大惨事を乗り越え現在の道路・鉄道が建設されている。

芭蕉が歩いた道を私たちは何の苦労もなく通り過ぎる。

 

 今回は、駐車場から階段を下りてトンネルに入ったが、逆のコースで、遊歩道を富山県側に歩いて階段を下って富山県側からトンネルを入り、トンネルを抜けたところで海岸に降りるて海まで下りるコースがおすすめかも。

 

2024_09_15 訪ねる。

 



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北アルプスの香炉と称され,深田久弥の日本百名山に選ばれた,美しい火山と言われた「焼岳」、その昔、飛騨側の人は「硫黄岳」と呼んだ。現在も活動する活火山を訪ねる。

 

当初の計画では北峰往復の予定でゆっくり8時過ぎのスタート。台風のコースが定まらない状況で昼過ぎの下山予定だった。いざ上りだすと青空の広がり快適な登山。

 

 

樹林帯を抜けると焼岳が見えてくる。噴煙を上げている様子がよく見える。

気象庁火山観測用施設(鋲?)

北峰東側山頂、此処にも気象庁火山観測用施設(鋲?)

眼下に見る上高地

眼下に見えた中尾峠

此処を過ぎた処でも火山性ガスが噴き出る穴が見られる。

新中尾峠で右手に曲がると直ぐに焼岳小屋

 小屋を小屋を過ぎてからいくつかの梯子を下る。(アルミ製の梯子が括り付けられた状態、少々不安が?)

 此処を過ぎると緩やかな下り道、峠沢に沿って樹林帯を進む。

13:37 焼岳上高地登山口到着。

 

 

大正池に移る奥・前穂高岳と吊尾根これに青い空があれば最高の写真が・・・・?

岳沢をアップに

最後に大正池を

 快適登山のはずが釜トンネルを抜けてから、駐車場までの距離がこんなにあるとは想像もしなかった。

長 い、横を通り抜けてゆく車を尻目に黙々と歩く、淡々と歩く、このカーブを廻ればそう思いながらカーブを曲がる、幾つのカーブを廻ったか忘れてしまい中の湯温泉を目指す。

 やっと中の湯温泉に着いた時の安堵感。でもこの先温泉横からまっすぐ、最後の登りが待っている。

15:50 新中の湯登山口に到着。

 あんなに在った車が一台もいないぽつんと私の車だけが取り残され主人の帰りを待っているかのようだ。

 距離6.4km、標準タイム04:54のハイク予定が、距離16.0km、時間07:52のハードな周回ハイクとなってしまった。

 大正池でバスに乗ろうとバス停で待つが数台のバスに乗車拒否をされ、仕方なく徒歩にてトンネルを抜け中の湯バス停まで。

 舗装路を歩くのがこんなに苦痛とはつくづく実感。

 本当に“おつかれ山”でした。

 

追:焼岳は活火山であることは自覚して登った、山頂付近は火山性ガスが噴き出している。焼岳小屋側に下山中に気分が悪くなってきた。風向きによって火山性ガスが散流するのかもしれない、

 

気象庁火山登山者向けの情報提供

  焼岳の活動状況
  噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)

現在の警戒事項等

 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまらないでください。

焼岳の火山活動解説資料(令和6年8月) 
気 象庁地震火山部 
火山監視・警報センター

 山頂付近の微小な地震が、3月下旬以降やや多い状態となっています。5月下旬からさらに増加した地震回数は、7月中旬以降減少しました。GNSS連続観測でみられる山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化は、5月下旬からの地震回数の増加に対応してその変化率が増加しましたが7月下旬から鈍化しています。山頂付近の噴気の状況に変化は認められません。
 山頂付近の地震活動や地殻変動に加え、焼岳周辺では数年おきに震度1以上を観測する地震を含む活発な地震活動がみられるなど、中長期的に焼岳の火山活動は高まってきている可能性がありますので、引き続き今後の火山活動の推移に注意が必要です。
 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまらないでください。
 噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。 


○ 活動概況 

・地震の発生状況3月下旬以降、増加がみられていた山頂付近の微小な地震(焼岳山頂付近の概ね海抜0km以浅が震源と推定される地震)は、5月下旬からさらに地震回数が増加し7月中旬まで続きました。8月以降も時々短期的な増加がみられます。 【焼岳周辺の地震活動】 今期間、低調に経過しました。 

・噴気など表面現象の状況噴気活動に特段の変化はありません。 北陸地方整備局が設置している焼岳北監視カメラ(焼岳の北北西約4km)、焼岳東監視カメラ(焼岳の東南東約2.5km)及び焼岳南西斜面監視カメラ(焼岳の西南西約2.5km)による観測では、北峰付近の噴気、黒谷火口及び岩坪谷上部の噴気の高さは、いずれも70m以下で経過しています。

・地殻変動の状況GNSS 連続観測では、山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いていますが、地震回数の増加に対応して5月末頃からその変化率が増加しましたが7月下旬から鈍化しています。傾斜計による観測では、火山活動によるとみられる変動は認められません。

定期的に発表する情報
https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/24m08/310_24m08.pdf

 

 噴火レベル1といえども全く噴火しないわけではないだろう。御嶽山だって噴火レベル1だったため関係機関もノーマークだったようだ。

 登山者はいつものように登山を楽しんでいた、それが突然の噴火。誰があの惨劇を想像しただろう、予想しただろう。

 焼岳もしかり、突然の噴火が、爆発が起きるかもしれないことを意識して登山を楽しみたい。

 



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 5月に二度チャレンジ、残雪期とあって小屋までがやっと、体力不足で先に進まず。6月、7月、8月と三か月間毎週のように登山。
 何とかいけるかな!と言うことでチャレンジ、皆さんより時間はかかったものの何とか登頂。これで人並みの試練をクリアできたかな?


番場島発電所にブナグラ谷・白萩川・立山川の水を送るための送水管早月尾根を貫いて約1000m地点から850mまで落ちた水を再び900m越えまで上げるための送水管
 

分厚い雲に覆われた山々を振り返りながら、淡々と尾根を登って行く

 5月の時には1400mあたりまで雪があちこちに残り、夏ルートも曖昧で残雪の尾上を歩くところが多くルートを探りながら何とか丸山まで登頂。

 花春の訪れた番場島・早月尾根山歩 その四

花春の訪れた番場島・早月尾根山歩 その四

前回の素晴らしい山々をもう一度見たくてチャレンジ。今回は少し早めに(ちっとも早くないけど)5時45分ごろにスタート。今回の目標は丸山・早月小屋普通なら余裕で往復...

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 夏山登山道は残雪期と違うところが多くコースを思い浮かべながら登る。


丸山から見る早月小屋

 

 やはりきつい小屋まで4時間、スタートが遅かった分時間がだいぶんと押して来ている。果たして劔まで登頂できるのか半信半疑。

 

 時間を見ながら行けるところまでと思い小屋を後にする。これから先は予測がつかない。いよいよこれからクサリ場と言うところからガスで先が見えない。


2600m

付近の斜面に咲く花々

 

 

 

 カメラを仕舞い動き安くして岩場を登る。印さえ見落とさなければ迷うことはない。そう信じて目印を頼りに登る。

 霧雨が少し激しく本降りになりそうだが雨具を着ると動きが鈍る。途中下山する6・7名のパーティーとすれ違う。これを最後に下る人誰一人とも会わない。

 劔には私一人、もし何かあっても誰一人気づいてくれる人もいない、慎重に行かなければ。

 道に迷って数日、ただ一人救助を待った人がいる。動かずただじっと救助を待つ、どんな心持ちだろう。

 そんなことを考えながら頂上を目指す。

13:00 2800m地点

 もう少しで頂上、しかしガスで何も見えない。ここまで来たら行くしかないそんな思いで。帰路は明るいい間に小屋まで行けば何とかなるだろうと考えながら。

13:52 悲願の劔登頂。

 景色は何一つ無い、ただあるのは岩のみ。

 これが憧れの劔なのか?

 これが試練の劔なのか?

山頂ノ岩陰で暖かいスープとおにぎりを食し20分程度の休息。

これから、いっきに下山。岩場は巻くことが出来ないので、岩場を過ぎたころからピッチを上げる。


15:00 2600m付近通過、 誰とも会う人がいない。

15:44 早月小屋到着 

 此処でミネラルウオーター500mlを補充。小屋の前では宿泊客がビールを飲みながら語り合っている。

17:15 1350m付近人の話声がする。

 少し下ると最後にすれ違ったパーティーだ。数人が心配そうに崖の下を眺めている。訪ねると一人が転落したという。名前を呼ぶが返事無い、リーダーが崖のほうに降りていく。あたりは薄暗く下の方は確認出来ない。


 少しばかり様子を見ていたがリーダの声も聞こえてこない。

 私もいつまでも見ていてもしょうがないと思いその場から離れる。

18:00 1000m地点

 番場島まで後1km程度ベンチを過ぎてからヘッドライトを点ける。最後の急こう配付近まで来ると救急車のサイレンが聞こえてくる。消防隊員ならこんな坂も駆けあがってくるだろうと考えながら下っていくが一向に上がってくる様子がない。

18:20 番場島到着 

 救急隊が打ち合わせをしているので聞くと本人が自力で歩いて松尾平まで下山したという。たいしたケガでなくてよかった。転落した所が木々が生い茂ったところでクッション代わりになったのかもしれない。

 御嶽でもけがをした人に出会った。その人はヘリで救助されたそうだ。一瞬の気の緩みが事故に繋がる、自分も気を付けなければ。

 

登頂日 2024.09.08



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 前回は大日岳だけさえやっとの思いで登ったのにゝ、今回はちょっと無理をして奥大日まで視野に。桂台のゲートは7時オープン待ちきれず桂台からスタート。これなら帰りが遅くなっても安心。

 

 GPSルートロガーアプリをスタートとしようとスマホを見るが、桂台付近は電波がなく行動開始をオンにできず称名駐車場にてスタートオン。

 

 

 コースはこれまでと変わりないので少々気が楽、でもペースは上がらず次々と追い越される。仕方ないか・・・。とあきらめの境地、結局十数人に追い越され何とか大日平山荘に到着。

 自販機でドリンクを買って喉を潤し、一度に飲みきれなかった分を水筒へ補充。

 休憩もほどほどに山荘を発つ。木々はわずかながらに色好き始めている。秋の宴の始まりを感じさせる。

 大日小屋到着が昼前、この時点で大日岳は飽きらめる。昼12時少し早いがここで中食にする。この間に劔方向の雲が切れることを期待してカメラをわきに置いて待つ。

 しかし一向に雲が切れる様子がない。まだチャンスはある。そんな思いで中大日、七福園へと。

 小屋から中大日は数分で到着。目の前に七福園、その先に奧大日、室堂、雄山・・・、もう少し行けるそんな思いから七福園、天空の庭園、称名川の方を覗くと滝がもしかして「不動滝」?こんなところから見えるのか?ちょと疑問に思いながら取りあえず一枚。  

 この勢いで奧大日へ  帰路は室堂から高原バスで一気に立山駅へと考えながら・・・。

 最下部2400mラインまで下る、ここから200mののぼり、はしご、クサリ場、奧大日はもうすぐ、山頂はガスで確認できない。

 14:02 奥大日到着  あとは下山、カメラを仕舞い今来た道を戻ることを選択。今からな明るいい間に大日登山口まで行けると判断。

 私の先を一人のハイカーがその人を追いかけながら進む、結構ハイペース。大日小屋まで1時間足らずで到着。

 小屋前では宿泊客がくつろいでいる。そんな人を横目に小屋を後にする。  

 16:39 大日平山荘到着  小屋で炭酸飲料でのどの渇きを潤していると、一人のトレイルランナーが足早にかけていく、もうここまで来れば

 18:07 大日岳登山口  称名滝方向を眺め駐車場へと急ぐ。駐車場でヘッドライトを準備桂台の車へと発電所あたりまで来たところで夕闇に包まれライトを着ける。

 暗闇の中をライト一つで進むのがこんなに心細いとは思わなかった。これではナイトハイクは到底無理。

 雑穀谷を過ぎた処で道路に光る眼が浮かび上がる、一瞬ドキッとするが向こうもライトを見て道路脇へと何とか桂台ゲートに到着。

 ゲート前に一台の車が、間に合わなかったのだろう、ここで車中泊を決め込んだようだ。

 19:00 無事車に到着

 

 登山日:2024.09.14



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