彦根・竜譚寺
湖畔道路を北へ走る。これがボクの日常だ。 信号の極端に少ない快適ロードだ。
カー・オーディオにセットするのは、今井美樹の2枚のCDだ。
「アクア」そして「プライド」である。 彼女が格別好きって訳けではないのだが。
この2枚の音楽が、時速65キロで走るハンドル・ワークにピッタリなのだ。
紗羅の花ことしのいのち見るごとし
心が実にゆったりしてくる。40キロでとろとろ走るおばはんの車のあとについてしまっても、
まぁ、いいか!! と許容範囲が広がるのだ。 ボクは今井美樹のことは何も知らない。
彼女の音楽、CDはすべて後追いで揃えてきたのだ。だから、歌手としての歴史も把握は出来
ないのだが、確実に言えること。布袋という男と結婚してからが、才能が開花したと言うことだ。
「アクア」にしろ「プライド」にしろ、このご亭主のギター・プレイが素晴らしい!!
安曇野は雨と紫陽花道祖神
左に琵琶湖を眺め、右手はるかに見える伊吹山は、刻々とその姿を変えてゆく。
湖岸道路のその先は、実に多彩な方面へと、放射線状に広がる。
北国街道の越前への山越えの道。 余呉湖へ至る道。 敦賀への峠道。
そして湖西地方への道。 進路をどう取ろうとも、美樹の歌声に気持ちよく、
アクセルを踏み込んで、詩心が湧いてくるのである。