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湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

俳句・個人レッスン

2012年07月06日 | 詩歌・歳時記

 伊吹山

マイ・フレのゆっきーさんへ。

俳句なんて、おならをブッーとするみたいなものですよ。へ、みたいなもんさ。

誰にでも創れます。人間がみんな「屁」をするように・・・・。

ただし、この句を読んでください。

     古池や かわず飛び込む 水の音          松尾 芭蕉

どっかで、水の音が聞こえた「気がしたら」、あなたは、俳句を楽しむ才能と資格があります。

それは、この世のなかで、最低限・・・・生きていくための「気配り・感受性」が、あるという証し

なのですね。

 

俳句には、三つのお約束がありまして、「有季定型」。つまり、季語を入れる、五、七、五、の

17文字にまとめる。そして、や、けり、かなの「切れ字」を適材適所に使う、ということですね。

          降る雪や明治は遠くなりにけり        中村草田男

この高名な俳句には、「や」「けり」と、切れ字が二つ入っています。これはタブーです。

季語もひとつと決まってはいますが、これが問題なんですね。

                      

「虹」は夏の季語とされていますが、ここ湖北では初冬の時雨時の風物詩です。

訳のわかんない季語がありますよ。おへそが茶どころか珈琲沸かすぐらいのが・・・・。

ブランコ・・・・・春だって。 納豆・・・・冬だぁー!! 一年中食ってらーい。

まぁー、無視いたしましょう。目の前の花なり、風をじっと見て、感じていれば、それが季語です。

          流れゆく大根の葉の早さかな        虚子

郊外の野辺の、細い流れが眼に浮かびましょう。だからどうした!! と野暮は言いっこなし。

この「早さ」を、しみじみと味わうのが、俳句の醍醐味なんですよ。

          

俳句創りは、登山に似ています。 水の音をかすかにでも聞けたおひとなら、五合目までは

登れます。上達いたします。そうすると、麓にいた時には見えなかった、風景やひとの心が

見えてまいります。普段、見ているようで確かには観ていない、花や鳥やひとの世が、確かに

見えてくるのですね。人生が豊かに満ちてくる訳ですよ。

          遠山に日の当たりたる枯れ野かな         虚子

どこか、しーんとした、人生の深遠を感じますよね。

 

最初はね、見たまま、感じたままを、指を折り数えながら、俳句みたいなものを創りましょう。

さっ、スニーカーの紐を結び直して、未知なる世界へ旅に立とうね。

 

ゆっきーさん、歳時記を買いに・・・・それっ!!! 書店へまっしぐら・・・・・・。