トニーが死んで45年も経ってしまった。
日活撮影所の鉄の壁に、ゴーカートで突っ込んで意識不明の重体と言う
衝撃の報道は、昨日のことのように覚えている。
彼、赤木圭一郎が映画俳優として活躍したのは、わずか2年に過ぎない。
月に一本のハイペースで、映画を撮り、つむじ風のようにこの日本を駆け抜けて、
大海原の彼方へ去ってしまったトニー。
兄逝ける北陸時雨海の虹
何度も映画を見て、レコード聴いて、心のなかには今も確かに生きているトニー。
実際に生きていれば、71才になるんだね。
歌は「霧笛が俺を呼んでいる」だろうね。
映画は、なんと言っても「紅の拳銃」だ。何十回見ただろうか。ほとんどの台詞を覚えてしまった。
能登岬佇む影や雁渡し
弾けるような笑顔の奥に、神聖な憂愁の表情をたたえて、
わが心のトニーは、武骨な掌に拳銃をかまえ、
真実から眸をそらすなと、私の命に照準を合わせている。
はまなすや錆びた拳銃砂山に
日活撮影所の鉄の壁に、ゴーカートで突っ込んで意識不明の重体と言う
衝撃の報道は、昨日のことのように覚えている。
彼、赤木圭一郎が映画俳優として活躍したのは、わずか2年に過ぎない。
月に一本のハイペースで、映画を撮り、つむじ風のようにこの日本を駆け抜けて、
大海原の彼方へ去ってしまったトニー。
兄逝ける北陸時雨海の虹
何度も映画を見て、レコード聴いて、心のなかには今も確かに生きているトニー。
実際に生きていれば、71才になるんだね。
歌は「霧笛が俺を呼んでいる」だろうね。
映画は、なんと言っても「紅の拳銃」だ。何十回見ただろうか。ほとんどの台詞を覚えてしまった。
能登岬佇む影や雁渡し
弾けるような笑顔の奥に、神聖な憂愁の表情をたたえて、
わが心のトニーは、武骨な掌に拳銃をかまえ、
真実から眸をそらすなと、私の命に照準を合わせている。
はまなすや錆びた拳銃砂山に