湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

ファミコン事始め

2010年08月20日 | 詩歌・歳時記
新しい物好きだ。任天堂からファミコンがでた時も、即購入したものだ。
子供達がまだ、小学生の高学年の頃だった。最初のソフトはマリオブラザーズと野球だったかな。

息子との対戦。親父の威厳保てたのは、わずか、一週間だった。
セオリーどうりにしか指が動かない父に対し、次々と裏技覚えてゆく息子。
センターフライが上がる。ボールの真下に野手を移動させるのが、精一杯の父。
どこをどうさせるのか?ジャンプして捕りやがる敵。

南海のみどりの帽子
傾けて吾子の投げくる
球のうれしさ

ルアー飛ばす吾子は夕陽を背に受けて
大いなる湖
なに釣らんとす

幼稚園の頃から父と将棋を指していた。水打ったあとの家の外、縁台将棋ってやつ。
最初は飛車、角落ちで散々翻弄された。いろんな事言っていたな。
形勢決まりかけると「カッタカッタ、ゲタの音」
こっちが妙手を指すと「なるほどちぎる、秋なすびか」
そして、未だに意味不明な「やけたおいなりさん、とりいがない」。

中学の頃、ようやく五分に太刀打ちできるようになり、
高校生になって形勢逆転。最後の一番を手を抜いて、さりげなく勝ちをゆずったりもした。

上り調子の子、下がる一方の親。
その二本の線が交わる辺りが、親と子の関係のこくが、
もっとも味わい深い時期であろうか。
たかがファミコン、されどファミコン、であることだ。