しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

熱海「起雲閣」

2011-09-04 07:44:57 | Weblog

                  熱海の市街地に緑豊かな庭園と美しくたたずむ建築物が
                  公開されているそうなので、行ってみることにしました。

                  息子は仕事で先に帰ったのでkhoさんと女性2人で
                  ゆっくり見学することにしました。

 

    

        「起雲閣」  何代も持ち主が代わりました。  大正昭和期の政治家で実業家、
                   後に海運王と呼ばれた、内田信也が実母の静養の場として
                 建てたのが始まり。  

 

 

           

             「麒麟」   内田信也により1919(大正8)年に建てられた、
                     日本の伝統的な建築美を伝える群青色の美しい壁の部屋

 

 

                 

                  2階 「大鳳」 後の旅館だった時代に太宰治が宿泊した
                           壁の色が紫の部屋

 

 

         

                  階段や廊下の雰囲気もどこか懐かしい感じ

 

 

  

           

              根津嘉一郎 1925年(大正14)~1944年(昭和19)が持ち主時代に
                         (鉄道王の異名を持実業家)    
                       茶人としても知られ、庭園が整えられた。

 

 

                

                アールデコ様式が取り入れられたタイル床のサンルーム

 

 

                

                    ステンドグラスが素晴らしい

 

 

           

                      玉姫 

                  根津嘉一郎により1932年(昭和7)に建てられた洋館、
                  日本の神社や寺に見られる建築的特徴や中国的装飾、
                  アールデコが彩る”。

 

 

                 

                       玉渓 

                 中世英国のチューダー様式を用い、”床の間”的な空間や

 

 

           

            サンスクリット語の装飾をあしらった”玉渓”が独特の雰囲気を放っています

 

                  

                          ここも美しいステンドグラスでした

 

           

                   金剛  格調高い迎賓の雰囲気が溢れ、かつての栄華を
                        今に伝えています。

 

           

 

                  

 

                  

                          ローマ風浴室

                   金剛につづく甘美な趣をたたえる”ローマ風浴室”では
                   かつて船橋聖一が”孔雀”で執筆し、溝口誠二が監督した
                   「雪婦人絵図」の撮影も行われた。

 

 

           

               桜井兵五郎により、1947年(昭和22)旅館として生まれ変わった
               

 

 

           

                「起雲閣」は熱海を代表する宿として多くの宿泊客を迎え
                日本を代表する文豪たちにも愛されていました。

 

 

         

                      尾崎紅葉の間

 

 

                

                

                     坪内逍遙の間

 

            他にも山本有三、志賀直哉、船橋聖一、武田泰淳、太宰治。
            三島由紀夫など、日本を代表する多くの文豪たちに愛されたのです。

 

            美しい庭園に、日本家屋の美しさと日本、中国、欧州などの装飾、様式を
            融合させた独特の雰囲気を持つ洋館などkhoさんと楽しみました。

 

 

                

                     館内の「やすらぎ」でひと休み

 

           

                 建物内の一室をそのまま利用した部屋でした

 

                 

                  お勧めの”だいだいジュース”は爽やかで美味しかった

 

 

              「起雲閣」は旅館時代の名前、後に廃業、2000年に熱海市が取得、
              一般公開されるようになりました。

              今回初めてその存在を知り見学しました。