しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

氷川丸の飾り毛布

2010-06-13 20:20:46 | Weblog
        2010年4月25日、横浜、山下公園に係留されている氷川丸が80才の誕生日を迎えました。
        生誕80周年を記念していろいろなイベントが企画され、昨日12日の「飾り毛布折り方教室」に
        息子夫婦と参加しました。

        

                  

              かつて客室のベッドを飾り、口承で伝わる「飾り毛布」は氷川丸で習いました



                  

                   毛布を折るなんて初めて知りました、興味津々です


                  

                   講師は、長くこの船で働いていた方でした


                  

                   会場には、何種類かの飾り毛布が飾られていました


 
 
 

       飾り毛布は、かつて日本郵船株式会社の客船の客室や、貨物船のベッドで行われていました。
       事務部員が、基本的な形から自分で工夫したバリエーションまで何十種類もの折り方を覚えており、 
       乗客や乗組員達の目を楽しませていたそうです。


                   

                    この日のパンフレット、順に作りました


 
                  

                 最初は「観音菩薩」を作ったのですが、背の高い観音様になりました



 
 

            「日の出」ですが、毛布が少し小さいこともあり、なかなか見本のようには出来ません


 

                これは「富士山」


 
 

             「扇」 だんだん難しくなります


                  

                     「菊水」


                  

               「花と蕾」ですが、納得ゆかないのは、毛布が見本より小さいせいに・・・


 

           「大輪菊」 これは立てかけないで、ベッドの上に置いてもよいようです
           慣れるとだんだん手際よくなり、楽しくなりました。
           


       飾り毛布が日本郵船株式会社で始まった時期は明確ではないようですが1901年に発行された
       風俗画報増刊、「郵船図会」のカラーイラストの中で描かれているそうです。
       「郵船図会」は、今日なら誰でも知っている外国の習慣や、マナーについて、当時の日本人乗船客に
       説明するため、乗船案内として作成された冊子でした。
       この冊子から、飾り毛布が始まったのは1901年より前になると推測されるそうです。

       14時から15時半の予定が終わったのは16時を廻っていました、思いがけない催しに参加できて
       楽しかったです、このあと船内を見て回りましたが実際に一等客室で飾り毛布を見かけました。
       次回紹介しましょう。