カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

「安全」ということ

2007-04-17 13:44:42 | 生活・習慣
昨日(4/16)、バージニア工科大で学生など32人が射殺され15人以上が負傷するという、
米史上最悪の銃乱射事件が発生しました。
それと前後して日本では、長崎市長が暴力団員に銃で射たれて死亡する事件が起きていました。
犯人が学生(一般人)か暴力団員かっていう違いはありますが、
「アメリカは危険、日本は安全」って言えなくなってきたのかな、なんて思いますね。

IRVINEは、94年に“FBIが選んだ人口10万人以上の安全な都市”の栄えある1位に輝いた新興住宅地です。ロスから車で1時間という、いい意味での田舎町。
海外からの駐在員も多数居住していて、日系スーパーや和食レストランが多くあるなど、
日本人には暮らしやすい街です。

それでも、日々の暮らしの中では気をつけていなきゃいけないことがあります。
こちらに来て早々に、ダンナに注意されました

①貴重品は身の回りから絶対に離さない。
当たり前な話ですが、まだまだ日本人は甘い。日本は平和。
カフェの場所取りにブランドもののバッグを置いて席を離れるなんて、
こっちではどうぞ差し上げますと言っているようなもの。

②財布などを人から見えるように持って歩かない。
例えばレジで財布を開けるときは中身を見られないようにし、
お釣りを受け取ったらその場で財布に入れ、財布もバッグにさっさとしまう。
財布やCASHを手にしたままフラフラと店の外に出ない。

③車のキーを挿したままで車から離れない。
これも当たり前ですけど、給油の時とか荷物の積み下ろしの時とか、
ほんのちょっとの間でもエンジンを切ってキーを抜く。

④車の中に荷物を置きっぱなしにしない。
外から何かが見えると車上荒らしに遭いやすいので、必ずトランクにしまいます。
トランクに荷物を入れるところを人に見られるのにも注意。

⑤夜になったら独りで外を出歩かない。
車社会なのでそもそも歩行者がほとんど居ないし、街灯も街の大きさに比して少ないのでホントに暗いから、事故・犯罪に巻き込まれやすい。

⑥危険な場所には近寄らない。
駐車場ではなるべく店に近くて街灯の当たる人目につきやすい所に停める。
怪しい人が居たらそこには近づかない。
運転中はドアロック、治安の悪そうなエリアでは窓も閉めておく。
イチャモンつけられても不用意に車から降りない。

その他、ATMでは周囲を確認しながら利用するとか大金は持ち歩かないとか、、、
「当たり前なんだけどねってことに注意するように」と言われました。

要は「自分の身は自分で守る」というのが基本的な姿勢。
犯罪が起こった場合、その大半は自らの不注意な行動が招いた結果であるという考え方で、
平和ずれした日本人には耳の痛い話です。

ちなみにアメリカの世論調査では、今回のような銃乱射事件への対策として「銃規制」は勿論なんですが、それ以上に45%の人が「親の指導」を挙げているそうです。
銃はあくまでも道具であって、引き金を引くかどうかは“人間性”に拠っているということでしょうか。
自己責任の国、アメリカ