あーあ ガックリ

今日は　鍬を片手に　畑を耕したんです
スイカを植える為の　準備です

『やれこら君　そろそろ　畑を打って
　スイカの準備をしとかにゃぁ　ええスイカは　出来んど』

町内の先輩がそう言ったのは　一月以上前です
先輩は　自他ともに認めるスイカ作りの名人
アドバイス通りに　して置けば
間違いなく　立派なスイカが出来るはずなんですが

厳しい寒さに　メジロの「お守り」
なかなか　その気にならなかったんです


“土を　混ぜんと”

畑には
去年の秋に入れた腐葉土が　「小山」になっています　
その腐葉土の山を崩し　以前の土と混ざるように
三鍬振り上げ

「よいしょ」　『グサ』　「よいしょ」　『グサ』
見学に来た　ジョウビタキに　励まされながら

「よいしょ」　『グサ』　「よいしょ」　『グサ』
していたんですが・・・・

“あっ！　あっ！　いつの間に　ウグロ（もぐら）だ”

腐葉土を置いていた場所です
畑に　直径５・６ｃｍほどの地下道が　見事？に完成しています

腐葉土の中の　ミミズを探しにきた
ウグロの所為に　違いありません

『ウグロは　植えたもんの　根を切るけぇなぁ』

ウグロが　畑に出没し始めると
植え物の「成果」は　期待できないと
母親が　よく言っていたんです


“あーあ ガックリ　タヌキに散々悩まされ
イノシシも出るようになって　今度はウグロかぁ”


「ケタケタ　ケタケタ　ヒー　ヒー」
タヌキ除けネットに止まって　鳴いているジョウビタキ

鳴き声が　笑われているように聞こえて・・・