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人形浄瑠璃・文楽 その2

2007年11月08日 | jam free blog
夜の部

伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)
④火の見櫓の段(ひのみやぐらのだん)

解説:
江戸で火災時に避難した寺の小姓に恋し、再び会いたい一心で放火、
火刑に処せられた八百屋お七を題材としたもの。

老舗の八百屋の娘お七は、以前に火事で避難した寺の小姓の吉三郎
と相思相愛の仲。
けれども今夜、父親が多額の金を借りている武兵衛との祝言が。。
一方、吉三郎は、大切な剣の行方を主君のために探し続けてきたが、
所在わからず、明朝切腹することに。。
夜中、12時を告げる鐘の音。町の門は閉ざされ、剣を手に入れても
吉三郎に届けることができません。
焦るお七の目に付いたのは、あの半鐘。。


半鐘までの階段を上るときには、人形遣いが見えない工夫=人形が
自分の意志で登っているように感じられるんですよね。
でも、今も昔も。
愛する人を守るためなら、自身のことなど顧みないという姿勢。
古今東西普遍的なものなのかもしれませんね。


生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)
⑤明石船別れの段(あかしふなわかれのだん)
⑥宿屋の段(やどやのだん)
⑦大井川の段(おおいがわのだん)

解説:
主家のために恋仲(阿曽次郎と深雪)であっても不本意ながらも分かれる二人。
⑤阿曽次郎改名の為いいなづけである男が愛する人だと分からず、家出。
⑥東海道・島田の宿でかつて宇治で深雪に書き与えた朝顔の唄が衝立に飾られている
 のをしる阿曽次郎。
 これは恋人を追って流浪し、目を泣きつぶした武家の娘が、この唄を歌い聞かせて
 露命をつないでいるとのこと。
 女を呼び寄せると、やはり深雪。。
 琴を弾きながら歌い、恋人への思いや身の上を語る落ちぶれた姿に、胸がつぶれる
 思いの阿曽次郎。。


夜の部は、恋の話が続きました。
やはりお天道様が隠れてからの方が、話がしっくりとくるからという配慮なのかも。
両方とも一途な乙女心を描いた演目でしたね。
現代にも通じるのかな?

皆さんは一途ですか?(笑)


昼の部と一転して勤め帰りのビジネスパーソンが多かったでしょうか。
綺麗な方も、ちらほらと散見されます。
喜ばしいことです。(笑)



12月上旬に青葉能(千葉市青葉の森での薪能)
があるのですが、興味ある方居られますか?
チケット購入これからなので、良ければ御一緒にでもと。



gaku