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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ひのきとひなげし』34。

2012-10-28 07:31:25 | 宮沢賢治
「まひるの草木と石土を 照らさんことを怠りし 赤きひかりは集ひ来てなすすべしらに漂へよ。」

☆双(二つ)を記した釈(意味を解き明かす)図(はかりごと)の章(文章)には他意がある。
 釈/意味を解き明かすと、「周く雷(神なり)」(みんな神である)が表/明白になる。

『城』1077。

2012-10-28 06:52:36 | カフカ覚書
 Kは、「もちろん、そういうことだとは、思いもかけませんでした。そんなこまかな点まではわかりかねましたのでね。しかし、わたしは、もともとこういう電話での会話にはたいして信頼をよせていませんでしたし、ほんとうに重要なのは城で経験したり達成したりすることだけであるということを、いつも念頭においていました。

 城/Schloss→Schluss/終了、推論。
 経験する/erfahrt→erharten/証明する。
 連絡する/erreicht→erleichtern/軽減する。

☆そんな個々のことまではわかりかねますが、わたしはこういう思念伝達での会話だけでは、死に確信がもてませんでした。ほんとうに重要なのは終末(ほんとうの死)で証明することや軽減することだけであるということをいつも意識していたのです。

不思議な縁。

2012-10-27 06:37:30 | 日常
 粟田の夢庵で会うようになった四人組、最初この人だけは多少違和感があると思っていたTさんに今では教えられているどころか、心服しきっている。
 洋服の仕立て、古布への愛着、玄人はだしの手作りバック・・・それが一通りでない数。(何時寝るの?)

 78才・・・華やかで上品、昭和の団塊世代の三人、ポカンと彼女の作品を見せてもらっている。(とても追いつかないわ)

『新聞紙で作る花のブローチ』という講習会で隣り合った四人、以後、月イチで会食をしている。ほんの短い時間の交歓会だけど回を重ねていくうちにだんだんその人となりが見えてきて関心するばかり。

 
「わたし、納豆が好きだけど、今主人が食べられないから我慢しているの」
「えっ、なぜ?」
「だって、わたしだけ一品多くなるでしょ。同じじゃなくちゃ嫌だから」とTさん事もなげに言った。
「・・・。」(えっ、そんなこと考えたこともなかったわ)
「わたしたち夫婦って相性がいいのね、きっと」とTさん。

 21才で結婚、60余年もお互いを思いあって仲良くおままごとのような生活をしているなんて、やっぱり凄いわ。
 50万円以上もするカツラ(付け毛)を購入した後、「夏用もあります」と勧められたら「買いなさい、買いなさい」と背中を押したというご主人、お目にかかったことないけど、惜しみなく愛されているのね。(すごいわ)


 不思議な縁で集うことになった四人。それぞれの事情、それぞれの生き方・・・三本立ての同時進行である。

『ひのきとひなげし』33。

2012-10-27 06:06:03 | 宮沢賢治
「よろしい。早速薬をあげる。一服、二服、三服とな。まづわたしがこゝで第一服の呪文をうたふ。するとこゝらの空気にな。きらきら赤い波がたつ。それをみんなで呑むんだな。」悪魔のお医者はとてもふしぎないゝ声でをかしな歌をやりました。

☆双(二つ)を測(予想する)役(つとめ)がある。
 溢れる複(重なり)の字(文字)に伏(隠してる)。
 太陽の福(幸い)が題(テーマ)である。
 逸(隠れている)腹(心の中)。
 寿(命)の悶(もだえ苦しみ)は空しい。
 鬼(死者の魂)の責(咎めるべき罪)は、貪(欲張った)悪(不正義)の魔(人を惑わし、害を与える)。
 違(間違い)の邪(不正義)は、償いに苛まれる。

『城』1076。

2012-10-27 05:55:08 | カフカ覚書
他方、むろんごくまれにですがね、下っぱの記録係に電話をかけて、ソルディーニ自身が出ると言うようなこともあります。こういうときは、最初のひと声を聞くよりも先に、電話機のそばから逃げだしたほうがよろしい」

 出る(返事をする)/Antwort→Entwerten/無価値にする。
 下っぱ/kleinen→klan/氏族。
 電話/Telephon→Telepathie/思念伝達。

☆他方、むろんごくまれな死期ですが、氏族の記録に問い合わせてソルディーニ(太陽神)自身が無価値(無に帰す)こともあります。こういうことは、むろん、聞くよりも先に思念伝達により不在という結果になるのです。

深けゆく・・・。

2012-10-26 06:38:35 | 日常
♪ふけゆく秋の夜、旅の空の~♪

 旅もせず、ただこの一点に留まってばかりのわたしだけど、それでも人生の旅の途中ではある。
 深けゆく・・・老けゆく・・・。

 ああ、もうこんなところまで来ているのだ。ゴールは近い? 不明なXデイに向かって暑さの夏も越え、涼やかで心地いいとされる秋の真ん中・・・。10月を聞いたばかりなのに、すでに11月は間近。


 時間は止まらない。 
 摂理・・・自然の掟に逆らうことは不可能であれば、その大きな船に身を委ね、揺られていくことに順応しようと思う。

 秋を迎えるたびに襲われる寂寥感。もの思う秋に流されないように今為すべきことを忠実にクリアーして行く。老けゆく秋であっても構わない。老けゆくことを、新しく実感し凝視して立ち向かっていく。いざ!!

『ひのきとひなげし』32。

2012-10-26 06:30:14 | 宮沢賢治
「ではそのわしがこの紙を一つぱらぱらめくるからみんないっしょにかう云ひなさい。
  亜片はみんな差しあべ候と、」
 まあよかったとひなげしどもはみんないちどにざわつきました。お医者は立って云ひました。
「では」ぱらぱらぱらぱら、
「亜片はみんな差しあげ候。」

☆死の運(さだめ)。
 吾(わたくし)は、遍く詐(つくりごと)で考えている。
 遺(死後に残した)赦(罪や過ちを許す)律(きまり)を運/めぐらす。
 吾(わたくし)は、遍く詐(つくりごと)を考えている。

『城』1075。

2012-10-26 06:15:53 | カフカ覚書
これもわたしには不可解なことなのですが、他国から来たばかりの人なのに、たとえばソルディーニに電話をかけて、むこうで返事をしているのがほんとうにソルディーニであるなどと、どうして信じられるのでしょうかね。むしろ、まったくべつの課の下っぱの記録係かもしれないんですよ。

 他国/Fremder・・・この場合、現世。
 下っぱ/kleiner→klan/氏族。
 べつの/ander→Ende/死。

☆これは、わたしには不可解なのですが、現世からやってきた先祖ですが、たとえばソルディーニ(太陽神)に呼びかけても、ほんとうに無価値(無に帰している)にしているのが太陽神であるなどとどうして信じられましょう。むしろすべての死の部類は、先祖の氏族の記録かもしれないのです。

疲労困憊。

2012-10-25 06:41:48 | 日常
 疲れというものは必ずしも身体的なものばかりではない。

 昨日の電話・・・「Sさんがね、今朝、亡くなったの・・・」

 呆然・・・。あんなに元気だった人が(どうして?急に)
「急でもないの、もう本人もご主人も知っていたみたいね。」と。

 覚悟の死・・・。
「家の中は綺麗サッパリ整理してあったわ」
「・・・」


 わたしたちの年令になると若い頃の友情とは違う意味を持ってくる。誰も何も云わないけれど(今日限りかも・・)という漠然とした思いが潜在意識の中にある。もちろん煩雑な日常でそんなことばかり考えているわけではないけれど時にもたげる思いは否定しがたい。


 仲間の誰かが突然姿を消す・・・いずれみんな向かう、向かわねばならないという胸のざわめき。
 
(今頃は・・・)

 訃報は胸を衝く。時間が経てば経つほど実感として重く肩にのしかかる。
 明るい人だった・・・明るく手を振れば、なぜか全身、疲労困憊の態。

『ひのきとひなげし』31。

2012-10-25 06:32:50 | 宮沢賢治
 さあ大変だあたし字なんか書けないわとひなげしどもがみんな一緒に思ったとき悪魔のお医者はもう持って来た鞄から印刷にした証書を沢山出しました。そして笑って云ひました。

☆題(テーマ)は遍く辞(ことば)に署(割り当てている)。
 溢れる諸の死。
 和/韻や調子を合わせ、あいだに異なる視野(思考、見解)の字を頼りに報/告げ知らせている。
 韻を察/よく見、照/照らし合わせ、諸を託(頼りにして任せる)。
 太陽を推しはかる衝(重要な所)を運/めぐらせている。