この季節になると、毎年義姉からダイコンが大量に届くけれど、今年はそれを待たずして墓地事務所の方のご好意で箱いっぱいのダイコンをラジオ体操のメンバーで分けることになった。箱を空けるまで抱え持つと、わたしは5本も。300メートルほどの距離をやっと持ち帰ったけど…大変重い作業でした。
一本は茹でて焼き色を付けた後、コンニャクと骨付き豚肉で煮込んで食べ、もう一本は軽く塩漬けしたのち、砂糖と酒、それにレモンでサラダ風に。
去年は割り干しにしたけど温暖な当地ではカビが出て失敗している。ザラメと酢と塩の定番が一番無難かもしれない。
『3つの停止原基』
『9つの雄の鋳型』の9つが任意の数であったのと同じように、『3つの停止原基』の3つという数も任意であって決定的ではない。しかし任意こそが決定的であるという思考が基本である。
3本の糸を1メートルの高さからカンバスの表面に落とし、ランダムに弧を描いたカーブを木製の細長い薄板に写して削った物を箱に収めたものである。
要するに全くの偶然を必然的な原基と名付けたのである。停止原基とは不思議な命名であり、原基は多用されるべきもので、停止という謂わば否定的な言葉を被せるのは、意味の分裂(崩壊)を図るものである。
時間の経過を物語る箱の古さや正確に図ることによる職人技の木組みには、すでに原基というべきものが存在している。差し出された3つの停止原基は、むしろそれを否定するものであるが、もっともらしく提示された『3つの停止原基』によって虚実の溝(時空)が生じていることに気づく。
存在の虚偽によって存在の実在を内包する事実を隠匿しているという論法である。堂々と差し出された命題に応えは幻と帰すことが用意されている。
(写真は『DUCHAMP』TASCHENより)
そこへ四方の草のなかから、どんぐりどもが、ぎらぎらひかつて、飛び出して、わあわあわあわあ云ひました。
☆詞(言葉)の法(神仏のおしえ)は総て秘(人に見せないように隠す)であるが、推しはかると現れる。
こちらから頼んで派遣してもらったんじゃない。こちらが求めたのではないからきみたちを送りかえしたってかまわんかったわけだ。それで、ぼくとしては、力ずくじゃなく、穏便に送りかえそうとおもったのだが、きみっちのほうが、あきらかにそういうやりかたをのぞんでいなかったようだな。
☆こちらから要求したわけじゃないから送り返すこともできた。それdきみたちを力づくで自由にすることもできたが彼らにはほかの方法がなかったことは明白だった。