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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

地味ブログ。

2014-03-29 06:50:32 | 日常
 地味ブログである。誰かに読んでもらうためというより、自分の覚えのために書いている。息子や妹たちが読んでいるらしいことが頭を掠めるけれど、極力振り払い忘れるように努めている。名前を出しているのは、カフカ作品などにおいて非礼のないことを刻むためであり、言葉への自重を命じているからである。

 どなたかが読んで下さるということへの期待は薄く、むしろ隠れるような気持で書いていると言った方が当たっているかもしれない。

『カフカや賢治の本当の精神』、その熱情への敬意、ひたすらその一心で書いている。


 昨日例の四人会で、「ではそろそろ・・・」と席を立ったところ背後から、
「ハマダセツコさんですか」と声を掛けられた。突然逮捕されたような衝撃(何にも悪いことしていないけど)。
 見ず知らずの若い女性・・・(どなた?)
「ブログで・・・」(エエッー!!)

 動転してしまったけれど、こちらも少しお話を伺いたい気持もあって再び席へ。
 四十代の黒髪の女性、「夫も読んでいます」と。
「宮沢賢治の『春と修羅』がきっかけで・・・宮沢賢治という人は凄い人ですね』と、作家への信奉を語った。建築の教鞭をとっている由、そのうち彼女自身の近況などにも話は及び、会話は途切れることなく続いた。

(いい加減な人間であるのに、ひどく真面目に受け答えしているわたしの緊張)そのうち(「ぶっちゃけ、馬鹿なんですよ、」などと告白するわけにもいかず)しどろもどろ・・・。
 几帳面な文字で名前と電話番号住所などを書いて下さり、右左に別れた春の夕暮れ。
(至近エリアに読んで下さる方がいらしたというショッキングな事実)重く受け止めざるをえなかった。

 Oさん、昨日はありがとうございました。嬉しかったです。

『ポラーノの広場』281。

2014-03-29 06:36:52 | 宮沢賢治
  一、北極熊剥製方をテラキ標本製作所に照会の件

 一はイツと読んで、逸。
 北極熊はキタ・キョク・ユウと読んで、北、曲、幽。
 剥製方はハク・セイ・ホウと読んで、魄、正、法。
 標本はヒョウ・ホンと読んで、評、奔。
 製作所はセイ・サ・ショと読んで、生、査、諸。
 照会はショウ・カイと読んで、償、改。
 件はケンと読んで、検。

☆逸(隠れている)北(逃げる)曲(正しくない)幽(死者の世界)の魄(たましい)は、正しい法(真理)で評(可否を公平に裁く)。
 奔(おもうまま)の生(人生)を査(しらべる)、諸(もろもろ)償い改めるように、検(取り調べる)。

『城』1577。

2014-03-29 06:25:31 | カフカ覚書
「あなた」と、バルナバスは、首をやさしげにかしげた。Kはそのしぐさにほだされて、あやうくバルナバスの言うことを信じそうになった。「わたくは、そのことを間違いなく伝えましょう。それから、このあいだ言いつかったことも、たしかにお伝えしましょう」


☆「大群(大勢の死んだ人々)」とバルナバス(北極星)は言った。先祖が偽りに屈服する傾向がある。Kはそのことに惑わされてあやうくバルナバス(北極星の化身)の言うことを信じそうになった。「わたしはそのことを十分確実に伝え、死のあちら(本当の死)へと、命じられたことを確かにお伝えしましょう。