高岡駅からローカル線にのって、ぶらり旅。そんな旅先で出会う究極のラーメン。
現在、南砺市となっているかつての「福野町」。
その福野町の小さな駅である「福野駅」。
ここまでやってくるラーメンフリークは、なかなかいないと思います(が、いますよね、、、汗)
富山ブラックラーメンは有名ですが、富山にはブラックラーメン以外の実力店も多数あります。
福野駅目の前にある「らーめん真太」は、このエリアで最も人気・知名度の高いラーメン店です。
まずは、この映像をご覧下さい♪
もう、いわずもがな、ですよね。
ちなみに、何人もの人に、「福の塩そば、本当に美味しいですよ」、と言われました。地元での浸透度もかなり高そうです。
今回は、大学時代からの友人のご家族の方たちと共に、大勢で行きました。ホント感謝です(僕のわがままで行ってもらいました)。
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お店に着くと、そこに、ラーメン研究家、石山さんの色紙が、、、(((゜Д゜;)))
既に、石山さんがこちらに来てる?!? 凄い、、、ここまで来てるとは、、、((((;゜Д゜))))
恐れ入ります。。。
店舗は、こちらの地方に特徴的な昔ながらの大きな建物でした。いい雰囲気です。これは、来た人にしかわからないだろうなー。そして、駅の彼方に見える美しい山脈。もう、とろけてしまいそうです。
↑わかります? 雲の上に山が見えています。すごい素敵でした。
店内は、イマドキな感じで、色々と仕掛けされています。
製麺室も店内から見えるように設置されています。
カウンター席と、ファミリー向けの座席も多数ありました。あらゆるお客さんに対応できる大きな店舗です。
オススメは、上の動画で店主さんが語っているように、「福の塩そば」だそうです。でも、「鶏そば」も気になります。醤油もあります。今回は大所帯で行ったので、全部食べられました♪
僕的には、「鶏そば」がイチオシかなー。
きっとね、地元の人的には、もう「ビックリ~!」ってなりそうなラーメンです。淡麗で上品でスタイリッシュでややジャンクな塩ラーメン。しかも、チャーシューは豚じゃなくて、鶏。そこに、揚げネギが入っていて、パンチも結構強く感じられます。パンチのある淡麗塩そば。
なんですが、首都圏で生活している僕みたいなフリークさんからすると、「都内で最近よくあるタイプの塩そば」、と思ってしまう部分があります。いわゆる「淡麗塩そば」なんです。
富山ブラックラーメンはご当地ラーメンということで、わざわざ食べに来ないと、ホンモノの味に出会えません。ですが、この味の塩ラーメンだと、「こっちでも食べられる味だよな、、、」、となってしまいそうです。そこが、難しいな、と。なんていうか、南砺市らしさ、あるいは福野町らしさが、あまり伝わってこない、といいますか。。。
それは、「福の塩そば」も同じでした。
店主さんが「福野町」に深い愛情をもっていることはわかります。が、この塩そば、それこそ、首都圏全域に広がる淡麗塩そばにかなり酷似しているんです。きっとね、地元の人たちには、「斬新な味」だったと思うんです。けど、全国レベルでラーメンを食べ歩いている人からすると、きっと、「似てるなぁ」で終わってしまう可能性があるんです。。。
でも、それだけじゃなくて、やはりこのお店ならではの「淡麗塩そば」としては、まだまだいけるんじゃないか、って感じたんです。上品な塩ラーメン、で終わらせないためにも、もっともっと工夫できるんじゃないか、とも。
例えば、こちらの地方の名物の「よごし」を団子状にして、途中でかき混ぜて食べさせる、とか。それこそ、とろろ昆布を入れてみる、とか。あるいは、川魚をうまく活用して、川魚淡麗系にしてみる、とか。
そういう「地方色」のある淡麗塩そばだったら、もっと感じ方は違ってきたんじゃないかな、とも。
店主さんはまだお若そうですし、店舗展開云々の前に、もっとラーメンそのものにこだわってほしいと思いました。辛口ですけど、僕の素直な感想です。20年後、30年後に「伝説のお店」になるためには、今はまだまだ「研究の日々」であるべきだとも思います。
地方のラーメンを都内首都圏にもってきても、ダメなんですよね。「都会」というのは、個性を全部無色化する作用をもっています。地方のラーメンは、こちらから地方に行って食べるから、意味があるんです。で、そうでないと、ますます地方が枯渇してしまいます。
しかも、今や、ご当地ラーメンっていうだけで、人を呼べる時代でもありません。(作られた)B級グルメブームももうそろそろ終焉に向かうでしょう。ブームは所詮ブームですから。
持論ですが、地に足のついていない作られたご当地グルメは、根付くことなく衰退します。ご当地グルメに必要なのは、物語性や歴史性です。それのない空虚な「見せかけのB級グルメ」は、一過性の効果はあるにしても、根付くことはないと僕は思っています。がゆえに、地方の飲食にかかわる全ての人が、地域に目を向けて、地道に活動し続けていくことが求められます。千葉の「勝タン」も、そもそも長い歴史的な背景があったからこそ、そして、そこに強烈な独自性があったからこそ、ヒットしたんだと思います。
歴史のないところで、新たな歴史を作るためには、日々精進し続ける将来の名店候補が必要なのです。というか、独自性を放つ実力ある名店の存在が必要なのです。そういう名店になることが、まず最初の重要なポイントなんです。
鶏そば、福の塩そばを食べて、そんなことを考えました。
醤油ラーメンも頂きました。
こちらも、いわゆる淡麗醤油の範疇におさまるものでした。
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人気があるのは分かりました。けど、まだまだこれからのお店なんだろうな、とも思いました。
応援したいからこそ、あえて、色々鬱陶しいことを書いてみました。すみません、、、(;´д`)
けど、「富山カラーラーメン」のような無理のある企画に流されないで、本当の、レベルの高いご当地ラーメンの誕生の礎を築いてほしいと思います。きっとこのお店には、それができるだけのポテンシャルはあると僕は思います。
またいつか来たいですね。
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PS
この福野駅周辺には、もう一つオススメのお店がありそうです。それが「円城」というお店です。このお店も、この地域のラーメン好きの人たちにはよく知られた名店なんだそうです。行きたかったなぁー、、、
http://wasigonomi.blog133.fc2.com/blog-entry-328.html
http://ameblo.jp/1192-ks7o/entry-11171022863.html
いつかここの玉ねぎ入り醤油ラーメン、食べたいなぁー(;;) (食べたかった…(´;ω;`))