横芝の新店『GOOD DAY RAMEN 千夏8』を後にした僕とI氏。
「なんか、ちょっと物足りないよね~」
「そだね~」
と、おっさん談義をしながら、
「もう一軒行っちゃおうか~」
「そだね~」
となりました(苦笑)
で、いくつか候補を挙げて、あれこれと話し合いをしました。
その中で、I氏がいきなり「東金大勝軒はどうっすか?!」、と。
僕は、「え? なぜに東金大勝軒!?!?」、と。
「なんか、hechimaさんや官僚さんが絶賛しているんすよ!」。
「え? なんで、今、この時期に!?」、と僕。
で、ちょっとtwitterで「東金大勝軒」と検索すると、ありました。
東金大勝軒@東金にて、もりそば。東金の一大宿題店にようやく訪問叶う。まずはひと言、これは美味い。想像していた以上に美味!甘み、辛み、酸味の調和の取れたスープは、要所は思い切って前へと押し出し、締めるところは締めたハイレベルな出来映え。艶やかな中太麺の佇まいも秀逸。これはオススメ。 pic.twitter.com/MJLcOXZNn3
— かずあっきぃ《自称・超ラーメンフリーク》 (@kazutan0264) 2017年11月26日
昨年11月に、「ラーメン官僚」で知られるかずあっきぃさんがこうつぶやいていました。
東金大勝軒、、、
僕の過去ログを調べると、
なんと、前回行ったのは、2006年7月3日!
実に12年ぶりの再訪になるんです。
これは、またとない機会だ!と思い、二人で東金の大勝軒に向かいました。
東金大勝軒は、不思議な集合テナントの一角にあります。
いかんせん、4つのテナントのうち、3つがラーメン店ですからね。
ミニ・ラーメン複合施設になっています。
しかも、外房を代表する竹岡系「ぐうらーめん」も隣接しています。
***
お店に入ると、どこか地方の老舗の名店な感じの雰囲気で、、、
そこで、おばちゃん(おばあちゃん)がお一人で切り盛りされていました。
まさか、ワンオペ!?!?(;´・ω・)
でも、他には誰もいません。
お会計も注文の際に支払う「先払い制」。
ここの「店主さん」って誰なんだろう!?
メニューです。
やはり、つけ麵(もり・あつもり)がイチオシなのかな!?
でも、左上のボタンは、なぜか「中華そば」…
(ただ、券売機は故障中でした…苦笑)
気になるのは、「坦々麺」と「限定ラーメン」。
大勝軒で、こういうイレギュラー?なメニューがあるのって珍しい!?
限定は、「濃厚なラーメンです」とのことでした。
坦々麺は、こちらのブログを見る限り、とても魅惑的です!!
はい、再訪決定♪
基本的に、大勝軒なので、中華そばとつけ麺。
つけ麵も、「もりそば」と「あつもり」の二種あります。
更に、謎の「坦々麺」があり、更に「限定」まであります。
でも、久々なので(I氏も初訪なので)
中華そばとつけ麺をお願いしました。
ジャジャーン!
こちらが、東金大勝軒の「中華そば」です!
思わず、二人で「おお~~」って唸ってしまいました。
このヴィジュアル、たしかに「大勝軒」だ…
スープを飲むと、巷に溢れる「エセ大勝軒系」とは違う、、、
直感的には、山岸さんの味を引き継ぎつつ、それをブラッシュアップさせた味!?
大幅に味を変えることなく、この地で今を生きる人のために作られた大勝軒の味。
真面目な大勝軒進化形!?
お世辞抜きで、かなり完璧な味わいの「中華そば」ですよ。。。
鰹節を基調とした魚介の旨みと動物系の程よいコク。
この両者がバランスよく合わさっていて、本当にじんわり美味しいんです。
パーツだけで考えれば、「ほどほどに濃い動物魚介スープ」なんですけど、
ちゃんと「大勝軒の味」に再現されているんです。
大勝軒を名乗りながら、全くもって大勝軒を感じないお店も多々ありますが…。
大勝軒に来たのに、巷に溢れる魚豚=またお前もか系が出された時の絶望感といったら…
でも、東金の大勝軒は、ちゃんと「味の伝統」を守っているように思いました。
大勝軒を名乗るからには、常に山岸さんに食べてもらえるかどうかを考えなければ…。
山岸さんが「これはうちの味じゃないな」と言われないようにしなければ…。
そういう努力をしないなら、「大勝軒」は名乗ってほしくない。
そんなことを思いながら、ありがたく食べさせてもらいました(;;)
問答無用で、旨い!
麺は、こんな感じです。
大勝軒なので、もちろん「自家製麺」です。
厨房に立つおばちゃんに聴くと、「毎日、ここで作ってますよ」とのこと。
もちろん、麺も大勝軒の麺です。あの麺。
もっちりしていて、ソフトで、コシがあって、、、
このソフトな食感、なんか、懐かしかったです。
東池袋大勝軒の行列が少し恋しくなりました。
で、、、
こちらが、「もりそば」です!
つけ麵を欲する時期に来ましたからね~。
今年の夏は、東金大勝軒でもりそばを食べよう!
と、スローガンを掲げたくなりました(苦笑)
大勝軒のもりそばは、ある意味で、本来の「つけ麺」であります。
なぜなら、つけ麵の原点が大勝軒のもりそばだからです。
山岸さんは「つけ麺の生みの親」とも言われていました。
なので、大勝軒のもりそばが「ホンモノ」なんです。
でも、ここのもりそばを食べて、衝撃を受けました。
基本の「酸・辛・甘」の味わいを踏襲しつつも、
そこに、「濃」と「粘」が加わり、とんでもないもりそばになっていたんです。
つけスープは、どこか「とろっと」していて、濃厚さを感じます。
かといって、いわゆる「濃厚豚骨魚介」のスープにはなっていない!
個人的には、かつて僕が愛した「和屋のつけ麺」に近いというか…。
ここのもりそばを食べて、僕は和屋のつけ麺を思い出しました。
あの甘みと旨みが折り重なった途方もなく美味しいスープ。
本日4杯目となるラーメン・つけ麺ですが、感動し過ぎて、
あっという間に食べ尽してしまいました。
麺はこんな感じで、、、
こちらも、当然、自家製麺であります。
ソフトでもちもちで弾力性があってクリアな食感。
もう、恐れ入りますね、、、
絶妙な麺とスープのコンビネーション。
まさに、ベストマッチ!!
文句のつけようがない、といいますか。
非の打ちどころがない、といいますか。
完全に「参りました」…m(__)m
東金大勝軒
千葉の超激戦区東金~成東エリアで、孤軍奮闘し続けています。
隣りも、三つ隣りもラーメン店ですからね。
その中で、地味に地道に美味しい中華そば&もりそばを出し続ける大勝軒。
シンプルに凄いと思います。
また、2018年の今こそ、ここのラーメンを食べる価値があるかな、とも。
新店やら人気店やら話題店やら、いっぱいラーメン店で溢れている千葉。
その中で、「王道にして絶対的に美味しい」というお店に行く価値。
みんなで、大勝軒の味を今一度、味わい合う。
そういうムーブメントが起こってもいいかもしれないなぁ、と思いました。
隣の醤道は、from大田区のラーメン屋さん。
当然、来てますとも~♪
***
PS
ちなみに…
こちらの「東金大勝軒」は、「大勝軒のれん会」の一員。
大勝軒は今、二つのグループに分かれて(しまって)います。
「大勝軒のれん会」と「大勝軒味と心を守る会」。
千葉だと、「津田沼必勝軒」と「東池袋大勝軒いちぶん」が「のれん会」ですね。
で、「松戸大勝軒」「大勝軒木更津」「おはこ」「大勝軒next勝浦店」が「守る会」。
二代目の飯野さんは、「のれん会」の側にいます。
ただ、ちょっと事態が複雑なのは、飯野さんは「のれん会側」なんですが、大勝軒の源流となる「丸長のれん会」に属しているのは「味と心を守る会」なんですよね。なので、表向きは、「のれん会」VS「守る会」なんですが、その背後には、「丸長のれん会」VS「大勝軒のれん会」の(見えない)対立があるのかもしれません(あくまでも推測ですが…)
2015年~16年頃に、色々と「話題」になりましたが、その後は落ち着いているみたいです。
(記事も、16年を最後に、ほぼ出てきていません)
そういうことも知った上で、大勝軒の味を楽しんでみるのも…
NO!!!
いや、そんなことを考えても、美味しくはならない!!(;´・ω・)
全国津々浦々にある色々な「大勝軒」を、個々に楽しむのが一番!!!
東金大勝軒は、大勝軒の中でも、一番の「実力派」かもしれませんよ!!