ふと、久しぶりに「増田家」のラーメンが食べたくなり、増田家本店に向かいました。
増田家は、僕がラーメンブロガーになる前からよく行っていたお店で、千葉の「家系ラーメン」の一つの代表的なお店です。末広家、千葉家と並んで、長く愛される千葉の家系ラーメン店だと思います。
2000年移転開業したお店で、開業した当初からよく行っていました。千葉拉麺通信を見ながら、千葉のラーメンを時折ふらふらっと食べ歩いていた頃ですかね。まだこの頃は「総豊信者」だったので、そんなに外のラーメンには興味がなくて、それでも、このお店のラーメンは美味しいと思った記憶があります。
そして、2014年の今、どうなっているのかな、と。
この13年の歩みの中で、増田家はMASUMIとして、色んな挑戦をしてきました。店舗拡大もしてきましたし、他業種のレストラン事業にも手を広げました。「ちばちゃん」、「和ひろ」、「たかし家」等々、色々な名前のお店を千葉県内外にもっています。千葉県内の学生のアルバイト先としても、重要な選択肢の一つのようです。
けれど、やはりその原点は、増田家本店にあると思います。
久々だったので、ラーメンとチャーハンをいただきました。
こちらのチャーハン、結構評判がいいんですよね。
ラーメンは、家系っぽさを出しながら、家系とはまた違う独特な味わいになっています。
家系ラーメンに詳しい人なら、きっと「これは、家系じゃない!」と言うと思います。が、それでいいんですよね。このお店の場合は。。。 純粋に家系ラーメンを千葉にもってきたお店ではなく、増田家なりの解釈の入った「家系っぽいラーメンを出すお店」、といいますか。
食べて思うのは、幕張店と同じだな、ということ。当然なのですが、幕張店で食べた時に感じた違和感はなくなりました。これが、増田家のラーメンなんだ、と。そこに気づけたのは一つの驚きでした。
なんていうのかな。横浜家系ラーメンにラーメン一代の要素が加わった、みたいな。そういう感じになっているように思いました。茶系白濁スープで重たい見た目なのですが、スープ自体はそれほどファットじゃなくて。家系というと、どうしても攻撃的でファットでイケイケな印象をもつのですが、こちらのラーメンはそんなにきつくないんです。
特別に「美味しい!」と思いませんでしたが、安心して食べられる、といいますか。家系っぽいラーメンで、さらっとしたラーメンが食べたい、という人にはうってつけの味になっているのではないかな、と。
チャーハンは、大衆中華屋さんで食べるチャーハンの味、という感じ。素朴なんだけど、これぞ、大衆食堂のチャーハン!という味わいで、ガツガツと食べたくなるチャーハンになっていました。
久々にチャーハンをいっぱい食べれた気がして、嬉しくなりました。
かつては、どんなお店に行っても、チャーハンばかり食べていた時期がありました。今はラーメンフリークですが、それ以前は本当にどこに行ってもチャーハンばかりでしたねー。
美味しかったです。
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増田家は、まさに千葉の中堅店の中核に位置するお店となっています。まだ「老舗店」とは言えないと思うので、中堅店と言っていいと思います。
ただ、この先、増田家はどこに向かうのかな、とも少し思いました。このまま、今の味のまま、ずっと行くのかな? それとも「老舗店」となるべく、更なる味の向上を目指すのかな?、と。
恐らく今の状況を見る限り、前者の路線で行くんだと思われます。とすると、今後、増田家はどうなるんだろう?、と思うわけです。かつて、それこそ13年前は「家系」が全盛期だったと思います。それだけで人が集まってきましたし、ブームがその後押しをしてくれました。
けれど、今となっては、ラーメンブームはとっくに過ぎ去っていますし、家系ラーメンも飽和状態で、特に珍しいラーメンではなくなってきています。だから、一見さんもあまり期待できない。これまでの常連さんが貴重な存在となっていることでしょう(それはどこのお店も同じですが)。ただ、ほんのちょっぴり、「これでいいのかな?」とやっぱり思ってしまいます。大きなお世話ですが、でも、昔から増田家のラーメンを食べてきた僕としては、やはりもっともっと増田家として、増田家本店として、活躍してもらいたいと思うのです。
またいずれ訪問したいと思います☆