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Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

世の中の変化にしっかり適応できるかどうか…

この数年で、「世の中が急速に変わっている」と感じます。

自分の考え方や言動が、完全に「時代遅れ」になっているとも感じます。

この数か月で、本当にそれを思い知った気がしています。

***

最近、思想界でも「加速主義」という言葉がいたるところで使われるようになりました。

これまでは「問題なし」と思われていた言動が、次々に「処罰の対象」になっていっています。

そのスピードは、「昭和脳」(?!)の僕には追い付けないほどの速さで…

どんどん、色んなことが変わっていっています。

例えば、「タバコ規制」。

この数年で、タバコは完全に「悪者」になり、表舞台から姿を消しました。

順応性の高い人は、きっとそうしたことをさっと感じ取って、行動を変えていくんだと思います。

でも、そうでない人は、ガツンと痛い目にあって、「矯正」されるんだと思います。

制度的なシステムも、今、どんどん変わっていっています。

これまでは法的に問題ないことも、法改正で、「違法」になっていきます。

(僕のような)鈍感で昭和脳の人たちは、そういう時代の変化に乗り遅れるべくして、乗り遅れているんだと思います。(相変わらず、煙の中で生きていますけれど…)

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人権意識が広まるのはとてもいいことです。

これまで声を上げられなかった人の声が届くようになったこともいい変化です。

その流れは、止めてはいけないと思います。

(タバコの煙が嫌な人の気持ちは、分かっているつもりです)

ただ、それがいきすぎるとどうなるか。

これまで声をあげられなかった人の声が大きくなるのと同時に、

これまで大きな声を上げていた人が黙ることになります。

それはそれで、決して悪いことではないです。

でも、、、

「これまで大きな声を上げていた人」だって、それなりに勇気と覚悟をもって発言してきたとも思うんです。

誰かが何らかの声を上げれば、それと共に、必ず何らかの問題を引き起こします。

何かアクションを起こせば、誰かが傷つき、誰かが嫌な思いをします。

何事も、「いい」と思う人もいれば、「いやだ」と思う人もいるわけです。

それを覚悟して、勇気をもって発言していた人や行動してきた人たちもいるはずなんです。

でも、今の時代、そういう人の言動は、ちょっと間違えただけで、命取りになります。

昨今の加速する社会の変容で、一方の人の声が押し殺されないことを祈ります。

今、本当に、あらゆる「正義」がグラグラと揺らぎ、そして、どんどん「正義」と「悪」の境界線がぼやけてきているように思えてならないから…

***

何もしないことが、自分の身を守るための戦略。

ヘタなことはせず、変なことはせず、静かに法や規範やルールで認められたことだけを粛々とする。

そういう姿勢が、どんどん強く求められているような気がします。

官僚はもともとそういう組織ですが、政治家も今や、そういうスタイルが定着しつつあるようにも思います。次々に「問題発言」をした人たちが、その世界から追放されています。

結果、現首相のような「何をしているのか、何を考え、何を目指しているのか、よく分からない令和おじさん」が、どこからの批判も受けることなく、のらりくらりと政権運営ができる時代に突入してしまいました。

でも、彼こそが、今の時代を生きる「代表的日本人」のような気もするんです(嫌味なく)。

センセーショナルなことや面白いことや(麻生さんのように)ちょっと過激なことなどを、一切語らず、「粛々と」実務をこなし、「総合的・俯瞰的」に、ただただ眺めているだけでよい…、と。

***

僕が大学生になった頃、『やさしさの精神病理』という本が出版されました。1995年のことです。

この本では、(細かい内容は覚えてないのですが)「やさしさ」が、どんどん病的に広まっていることを警告していたかと思います。

25年の時を経て、病的なやさしさが、とんでもない勢いで広まっているのでは?、と感じます。

「本当のやさしさ」ではなく、「表面的で上っ面のやさしさ」で溢れかえりつつあるのでは??、とも。

ただでも、コロナで、人と人のつながりや関係は、薄く、儚くなってきています。

みんな、傷つきやすくなっているし、弱くなっています。

そんな時代を生きているんだなぁって。。。

***

僕も、そんな時代の変化にしっかり適応しなければいけません。

僕だけじゃない。みんなが、変わらなければいけない時代なんです。

それが「いい」とか「わるい」とか、そういう議論はさておいて、時代の変化に適応できなければ、この世界では生きていけないんです…。

見せかけでもなんでも、「やさしさ」を思いっきり振りまいて…

(当然、タバコだって、止めるに越したことはないでしょう…)

***

でも、もしすべての人間が、その「時代への適応」だけしか望まなくなったら…!?

もしその時代の変化が、(かつてのナチス政権の時のように)とんでもない方向に進んでいるとしたら!?

所詮、一人の人間では、どうにもならないことだけど、この加速する今の時代の流れに疑問を投げかけることもやっぱり大事だろうなぁ、とも思うんです。たとえ、それが何の力をもっていなかったとしても…。

時代の変化に正しく適応していくのは、生きる上で大事。

でも、その変化を批判的にみつめ、それを言葉にしていくことも大事。

その辺のバランスをどううまく取るかどうか…。

難しいですね…😿

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