住所は千葉県佐倉市ですが、感覚的には「八千代エリア」。
八千代と四街道と佐倉のちょうど間くらい。
そんな場所にあるのが、「手打らーめん利休」です。
結論からいって、このお店、「知られざる名店」というべきお店でした。
70歳の店主さんはもうラーメン職人としてベテランの域。
かつて都内で働かれた後、今から30年くらい前にこちらに移転してきたみたいです。
ここのラーメン、本当に突き詰めたフリークさんや評論家の人なら唸るはずです。
色々とメニューはあったのですが、「ネギ入り」が人気とのことで。
ねぎらーめんを注文しました。
少し辛くなります。利休で一番人気のラーメンです。
ジャーン!
見てください! この美しく普遍的なこのラーメンを。
30年以上の歴史をもつお店、それこそもう半世紀以上のキャリアをもつ店主さんのこの一杯。
一見、ただのノスラー(ノスタルジックなラーメン)っぽさもあるのですが、いいえ、違います。
スープを一口飲むと、そこに鰹や煮干しの魚介の風味がふわっと感じられます。
しかも、それがあまり目立たない程度に。そこが僕的に「ストライク」でした。
スープも、一見なんの変哲もない普通の中華そばスタイルなのですが、そこに奥行きがあり、深みがある。
表面的な刺激や見た目、目立った味のインパクトしか分からない人には、「???」となるであろうしぶい旨さ。
そこに、申し訳程度に添えられている辛ネギ。
これを混ぜると、魚介の風味が消えてなくなり、辛さと旨さが溶け込むハードな味わいに変化します。
これがまた、ただ辛いだけでなく、旨くて辛い極上のラーメンになるんです。いやはや。
辛くなることも全て想定した上で作られた一杯になっているのかな、と。
全部が長年の経験と知識で、考え抜かれたラーメンだ!と強く思いました。
麺は、ご高齢とあって自家製ではないですが、平打ちっぽさも残る縮れた麺で、どこか東北を感じるタイプでした。
のど越しの良さが印象的でした。
つるつるっと食べられます。麺もスープと同様、分かる人には分かるんだろうなって。
そして、固茹での味付け玉子。やっぱこういうのがいいっす。。。
煮玉子も美味しいけど、やはりこういう味付け玉子の方がほっとするというか、安心するっていうか。
そういう気持ちになります。
大満足でした。
…さて。
実は、ラーメンだけじゃなくて、このお店、実はレバニラ炒めが自慢なんですって。
このお店で一番売れているのが、こちらのレバニラ炒め定食なんだとか。
ラーメン以上に売り上げるなんて、、、
ちなみに、こちらのスープを飲むと、やはり極上の和風スープでした。
このスープで、「あ、こりゃ、店主さん、相当こだわっているんだ!」って思えました。
こちらのレバニラ炒めを食べて、店主さん、かなりいい中華レストランで修業されたんだろうなって思いました。
味付けのバランスがとてもよくて、うっとりしました。
***
なのですが、、、
こちらで紹介させていただいて、何なんですが、、、
9月24日から約3か月、休業になってしまうそうです(;;)
店主さんもご高齢とあって、仕方ないのかもしれません。。。
が、「営業は必ず再開する!」とおっしゃっていました。
是非、是非、こちらのラーメンを味わっていただけたら、と思います。
ホント、美味しいですもん。感動しました。ビックリしました。幸せを感じました。
僕もまた必ずや来たいなぁって思います。
年内には復活してくれるといいですね。
地元のお客さんに愛されているお店なだけに、皆がきっと待っていてくれると思います。
そういうお店を築けたということが、この店主さんの全てを物語っているんじゃないかな?!
駐車場もばっちりあります。
ネットでは、「中華系」「まあまあな味」なんて書かれていますが、こちらのお店はれっきとしたラーメン専門店です。
こちらのラーメンの「専門性」を見抜けないようでは、、、
食べ手の感性も問われるお店だと思います♪