2020年、都内で(フリークさんたちの間で)密かに?話題になっている新店があります。
いったいどういう背景をもつお店なのか分かりませんが、2020年6月に突如登場し、その後、コロナ禍の中でじわりじわりと動きを見せているお店なんです。
その名も、
ちえちゃんラーメン
です!
なんか、千葉の房総半島のどこかにありそうな店名ですね…(あるいは首都圏からうんと離れたローカルな町にある居酒屋スタイルのラーメン店みたいな…
でも、お店の雰囲気からして、ぽっと出のただの新店には思えません。
それに、「ちえちゃん」らしき人物もお店にいる気配さえしません。
こちらのお店、まだよく分かっていませんが、どうやら「ラーメン凪」(株式会社凪スピリッツ)と関連があるようなないような…というお店なんです。
こちらの店舗はかつて「凪豚王」があった場所でした。また、もう既にちえちゃんラーメン二号店が川口に出来たのですが、こちらも「すごい煮干ラーメン凪」の跡地。また、新宿に「えっちゃんラーメン」なる(ちえちゃんラーメンとそっくりな)お店が8月にオープンしましたが、こちらもまた「凪豚王」の跡地となっています。
これだけの短期間でいきなり「ちえちゃん」やら「えっちゃん」やらが登場すると、大きな企業が経営している新たな事業形態なんだろうな、と推測せずにはいられません。
(こちらのブログを見ると、どうやら、やっぱりそれっぽいですね…💦)
お店の人に、「ちえちゃんって誰ですか?」と尋ねると、店員さんはその名の由来を知らなかったようで、「社長がつけたものなんです」と教えてくれました。「社長…」、「生田さん?」って聞こうと思ったけどやめました💦
「博多豚骨」、「365日日替わりラーメン」、「煮干し」のコンセプトに続いて、今度は「昔ながら」がコンセプトのお店を!?!?
券売機はお店の外側にあって、食券を購入してからお店に入るスタイルです。
オススメを尋ねると、「中華そばですね」と即答。
あれー、チャーシュー麺とかもりチャーシューとかを薦めてくるのかと思いきや、、、(ガツガツしてないところが、とっても好印象でした💛)
それから、「生卵」を注文して、ラーメンの上に乗っけずに、溶いた生卵に麺を入れて、つけ麺みたいにして食べるのがオススメなんだとか、、、。おお、いいですね~~~🎶
まだ「新店」とあって、とっても綺麗で清潔感に溢れています。
コの字のカウンター席のみで、シンプルなつくりになっています。
ここ、高架下の店舗だもんなぁ、、、(そんな感じはしないけど、、、)
店内にも、こんなレトロな「メニュー看板」が掲げられています。
字体も、昭和レトロ感のある字体になっているような、、、
でも、本当の昭和レトロなお店の字体にははるか及ばないかな!?(;´・ω・)
違うんだよなぁ~~(n*´ω`*n)
色々と、食べ方はあるようです。
卓上調味料もわりと充実!ってところですかね。。。
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、2020年都内で話題の新店「ちえちゃんラーメン」の
中華そば(850円)
+生卵(50円)
です!!
ここは、生卵がマストアイテム?になっているのかな??…
生卵はズルい、、、苦笑。
で、中華そばは、というと、、、
中華そばなのに、スープの表面をチャーシューが覆い隠してます!!(;´・ω・)
見た感じ、なんか喜多方ラーメン風? お肉いっぱいで、ネギもいっぱいです。
「見た目」と「食材先行型」の東京のラーメン店らしかぬ感じが…💦
地方の老舗店の食堂で出てくるようなラーメンですぞ、、、
zoom up!
スープを一口飲みますと、、、
「おお、これは、、、昔ながらの醤油ラーメンの味だ…」、と。
僕は多分ラーメンフリークの中でもかなり「レトロラーメン」を食べているフリークの一人だと思います。その僕からすれば、これは、「昔ながらの普通の(標準的な)中華そばの味だ…」って感じです。
味わいは結構鮮烈で、化学調味料っぽさも強く感じますが、「これぞ、昭和の醤油ラーメン!」みたいな…。
こう言ったら失礼なんです、ぶっちゃけ「美味しい昔ながらのラーメン」ではないです💦 これまで数多くの全国の歴史ある老舗の「美味しい昔ながらのラーメン」を食べてきた僕としては、「うーん、それとは違うかな」って感じです。
簡単に言えば、「老舗人気店の昔ながらの超絶品ラーメン」ではなく、「昔あったスタンダードなラーメンを現代風にアレンジしたラーメン」ですね。これは。。。レトロコンセプトの(言い方は悪いですが)チープな中華そば(風)。それを現代的にアレンジ(再構築)した感じ。
かといって、都会的な「淡麗醤油系」にもなっていない。何も突出したものがない…
でも、これは「ナイスな戦略だ!」って思いました。
最近の人たちって、「美味しいラーメン(というか、色々食材を入れ込んだ凝ったラーメン)」しか経験してない気がしていて、こういう昔ながらのチープなラーメンを食べる経験に乏しい気がするんです。魚介(煮干し)やら、背脂やら、ニンニクやら、生姜やら、揚げネギやら、マー油やらなんやらと、パンチや風味の強い味に慣れ過ぎていて、逆にそういうスパイスや調味料を抑えに抑えたラーメンって、経験がないといいますか…。
かといって、そういう現代の人が古い中華食堂でひなびたラーメンを食べても感動するわけでもなく…。ここ、ちえちゃんラーメンの中華そばは、そういう層をターゲットにした「レトロラーメンコンセプトの最新型!」って感じがしたんです。最先端の昔ながらの中華そば、という感じ!? 味的にも「本当の昔ながらの中華そば」よりは強い味わいになっていますし…
最近のお店って、もうどこも、煮干し系やら淡麗(高級)醤油系やら背脂系やら二郎系やら家系やら…、パターン化されたラーメン店ばかりで、何の驚きも感動もないんですよね。どこも亜流の亜流みたいな…
その中で、敢えてこういうラーメンを投じてくるとは…。大胆な戦略に打って出たものであります(そこに感動しました…)。
正直、これが成功するのかどうか…。今の段階では分かりません。未知数です。でも、「これは新しい!」って思う人も結構多いような気がします。(ただ、全国の老舗の名店の昔からある「絶品・ハイクオリティーの中華そば」とは全然違うと思います!)
麺はこんな感じです。
こちらは、まぁ、わりとオーソドックスな、、、でも、「昔ながらの中華麺」ってわけでもなく…。まさに「昔ながらの中華麺」をイメージした麺と言いますか…。似てて非なるもの、といいますか、、、。
昔ながらの中華麺をre-makeした麺って感じで、こちらもなかなか興味深いです。
チャーシューは、いっぱい入っていて、それだけで満足しました(n*´ω`*n)。「え、オーダー間違えてない?!」って思うほどでした。
柔らかい豚バラチャーシューで、薄くスライスされたものがいくつも入っていました。
あんまり味は強くなかったかなぁ、、、
でも、チャーシューについては、昔ながらのレベルを逸脱してますね💛
メンマは、細くてコリコリっとした臭みのないメンマで、good!でした。
(凪と関わっているなら、まぁ、当然かな、とも思いますが…)
ネギもいっぱい入っていて、最後までネギの食感を楽しめました。
生卵に麺を入れて食べると、これまたなんとも斬新な味わいに…😨
ヴィジュアル的にはラーメンの上に生卵を落とした方が「映える」気がしますが、、、
こういう食べ方を奨励しているっぽいです。
ここも今後のラーメン界に何か影響を与えるかも!? もう、「味玉」(半熟煮玉子)の存在意義があるのかないのか、って感じになってきているように思います。どこも同じような味玉を100円(あるいは更に高い値)で出しているんですよね。たいした手間暇をかけていない安易な「味玉」ばっかりになってしまいました(凝った美味しい味玉と出会う機会はそうそうありません)。
生卵をそのまま50円とかで出した方がよっぽど、インスタ映え?もしますし、新鮮さも感じられます。これからの時代はもしかしたら「味玉」じゃなくて「生卵」が主流になっていくかも!?
途中で、胡椒とニンニクを入れると、一気に味がジャンクになります!!
ライトなラーショ系の味わい??
そう、昔ながらのラーメンには、胡椒とニンニクがとってもよく合うんです。
代表的な卓上調味料ですが、まさにこういうラーメンにベストマッチな二大調味料でした。
***
というわけで、、、
2020年6月、コロナ騒動でざわつく都内で突如登場した「ちえちゃんラーメン」のレポでした。
このお店が「ラーメン凪」(凪グループ)とどういう関係なのかは分かりませんが、こちらの「社長さん」は相当の戦略家のような気がしました。でも、きっと「庄の」のMENSHOグループじゃないな…と。「なんてことない昔ながらの中華そば」をレトロコンセプトにして、新しいラーメンのスタイルで提唱するなんて、、、
言ってみれば、「そんなにぱっとしないラーメン」を「最先端のラーメン風」にアレンジして、ポストコロナ時代を見据えて投入する、っていう、、、
恐らく都内のお店はどこも悲鳴を上げている状態だと思います。僕もこの後、神田から東京駅までぶらっと散歩をしたんですが、人がいないいない…💦 こんなに人がいない東京なんて見たことがない、、、
そんな中で、大事なのは、「できるだけコストや原価率を抑えて、人を呼び込んで、コロナ騒動が終息するのをじっと待つこと」だと思います。でも、何もしなければ、店をたたむしかない、、、。ある意味で、生き残りをかけた飲食店の新たな戦いを象徴するかのようなラーメンでもありました。
大変失礼ながらも、上で申し上げた通り、美味しくはないんです。でも、新鮮で、新しくて、感動があったんです。そこがもうなんとも「あっぱれ」と申しますか…。
次回は、是非「もり中華」か「もりチャーシュー」を食べたいなぁって思います。
まぁ、次回があれば、の話ですけど、、、。
都内って、「選択肢」が多すぎて、また「新店」が次から次に出ていて、なかなか二回目、三回目って行けないんですよね、、、。
嗚呼、こりゃ、またコロナが落ち着いたら、非常勤をやらないとなぁ、、、苦笑
2020年9月の神田は、平日でも寂しい感じでした。
在宅勤務の人は今もまだまだ多いのかな??
都市部の飲食店はホント厳しそうです😢
ただ、ドライに言えば(考えれば)、都内の人たちって、職場近くでは食べたり呑んだりしないで、地元に戻って食べたり呑んだりするようになっていると思います。
これって、地方というか、ドーナツ化現象のドーナツにあたるところの飲食店にとってはいいチャンスかもしれませんね。都内の飲食店に比べれば、まだ千葉の飲食店の方がマシ、かもしれませんし、、、。(ただ、千葉でも、コロナバブルになっているお店もあれば、かなり厳しいお店もあって、、、。そう単純には言えなさそうです…)
…
最後に、地図を貼り付けておきますね。
神田駅を降りてすぐのところにあります!!