先週、ライブレポをしましたが、肝心の最新(+最終?)音源について触れていませんでした。
この作品は、eternal wishの華月以外のパートの取り直し、再録バージョンがメインとなっています。この12年間の彼らの成長がよく分かる一曲になっていると思います。僕的には、HIROのドラムの成長に驚きました。とにかく音一つ一つがきれいになっていて、「プロの音」になっていました。
もちろんyukiのボーカルは、かつてとは比べ物にならないくらいに表現力がupしていました。が、riceとの連続性を考えると、それほど驚くことはないかもしれないですね。riceのファンなら、「これが今のyukiの歌よ」、と思うくらいでしょう。(それは、HIROにもいえるか、、、)
個人的には、3の拝啓ナーバスと、4のエルフの憂鬱が大ヒットでした。こういう曲、今のヴィジュアル系バンド、やらなくなったなぁって思って。特に3.拝啓ナーバスのあの鬱々としたけだるくメランコリックなサウンドは、今のバンドマンには出せてないなって思います。へヴィーな方向か、ポップな方向かという二極化が進んでいて、この曲のような「メランコリック」な傾向の曲を軸にするバンドがいなくなった気がします。
またエルフの憂鬱みたいな典型V系みたいな曲もなくなった。Aメロのギターのカッティングもみんなしなくなった。ま、それこそ90年代テイストって言われればそうなんでしょうけどね。
改めて、この4曲を聴いて、90年代ってこういうサウンドだったよなぁって感じました。やはりバンドの顔はギターだなとも思いました。華月のギター音が、あの時代の空気を作っているんだな、と。ドラム、ベースはそんなに時代によって変わるものではないですからね。
なんか、久々に、ほっとするサウンドというか、安心して聴けるサウンドに出会えた気がしました。僕も90年代のヴィジュアル系が好きだった人間ですからね。ベースに、こういう音があるんです。本当に、心地よく聴けて、安心して音楽を楽しめる。そんな4曲でした。