…先日、「おとど」出身の越智さんが八街に新店を出しました。
「元祖肉玉そば越智」という名前で、都会的なラーメンを出しています。
都内の有名店で経験を積み、実家(地元)で自分のお店を開業する…
昔からそういう過程を経て開業する人は(地方では)よくいますが、「超有名店」で修業した人が華々しくデビューするというケースは、千葉ではそんなに多くないかも!?
…と思っていたら…
なんとなんと、「おとど」に匹敵するも劣らない「超有名店」で経験を積んだ若いラーメン職人が、地元の八日市場で、華々しく、終戦75年目となる2020年8月15日にデビューしました!!\(^o^)/
その名も、、、
麺屋いとう
であります!!
開業初日に新店に行く、というのは、僕にとってはとても珍しいです
(まぁ、らんちばさんに連れていってもらったんですけどね…(;´・ω・))
こちらのお店の店主さんは、小岩の超人気店「麺屋一燈」(「ラーメン燈郎」)~その一燈出身の「煮干しつけ麺宮元」出身の方のようです。(詳しくはこちらを参照!)(宮元の公式ブログでも記されています)
上の「越智」の「おとど出身」も驚きでしたが、こちらの「一燈出身」もなかなかセンセーショナルです。一燈、宮元となれば、そのルーツは「とみ田」と同じく、「麺屋こうじグループ」(田代グループとも)となりますね。
…
オープン初日とあって、とんでもない数のお客さんが集結していました。駐車場の車のナンバーを見ると、遠方から来たお客さんがいっぱいのようです。都内のラーメンフリークさん(らしき人)もいっぱい集まっていました。待っている途中で、千葉のラーメンフリーク界の重鎮のhechimaさんともばったりお会いできました!(らんちばさんとhechimaさんと三人で会うのってめっちゃ久々で、嬉しくなりました)
だいたい2時間待ちくらいでしたかね!?💦 でも、整理券を配っていたので、それをもらって、別のお店でラーメンを食べて、戻って来て、しばらく待って、入店っていう感じで、、、。効率よく食べ歩けました♪
こちらのお店、なんだか不思議な構造になっていました。
ガラス張りの店舗なんですが、入り口前に妙なスペースがあるんです。後で、地元の人に聴いたのですが、このお店、もともとは「自転車屋さん」だったんですって! このお店の造り、自転車屋さんの造りだったんだ!って。日よけみたいな屋根がついていて、クーラーの効きはとってもよさそうに見えました。
券売機です!
ちょっと見にくいので、ここでzoom up!
基本的に、「醤油」「塩」「煮干し」の三種ですね
お店の人に聴くと、「オススメは醤油です♪」とのこと。
僕的には(一燈出身ということも考慮して)煮干しにすることにしました。(醤油も塩も、だいたいイメージが付いてしまうので…💦)
らんちばさんは醤油をチョイスしていました♪
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
特製煮干しそば(1000円)
です!!
うん、実に「それっぽい」感じがしますね(;´・ω・)。。。
それほどドロドロした感じではないですが、かなり煮干しが強く出ているスープ。
特製とあって、イマドキの定番の低温調理チャーシュー二種が4枚入っています。
特製なので、味玉も付いています。(でも、特製といいつつ、チャーシューが入り、味玉が入っただけ…って…。海苔もなくて、ちょっと寂しいぞ…)
zoom up!
うん、淡麗系のニボニボスープですね。
ライトなセメント系と言ってもいいのかな??
わりと都内ではよくあるタイプの煮干しラーメン!? 秋田・角館の「伊藤」の銀座店「自家製麺伊藤」のラーメンをよりニボニボさせた感じ!? あるいは、セメント系濃厚煮干しを弱めた感じ!?
まさに10年代を圧巻した「10年代煮干しラーメン」をそのままに、八日市場に持ち込んで来たな、と思いました。このエリアで、こういう煮干しラーメンを食べられるお店って、まだないんじゃないかな??、と。
普通に美味しい煮干しラーメンですね。10年代を感じる煮干しの風味が強烈に感じられる煮干しラーメン。僕も10年代にハマった味わいのスープ。スタートラインとしては上出来だなぁ…、と。(ただ、「都市部ではよくあるタイプのラーメン」の域は出てないかな…、とも)
チャーシューは、これまた10年代を席巻した「低温調理チャーシュー」そのもの。
あと、この煮干しそばには「玉ねぎ」も入っていて、玉ねぎ入りの煮干しラーメンになっていました。生玉ねぎが入るところは、「お、千葉♪」って感じで、、、。
麺はこんな感じです。
これまた、都内のどこかで食べたことのあるようなタイプかな??!!
ボソボソっとした食感で、もぐもぐ食べるタイプの麺。
それほど驚きや感動みたいなのはなかったけど、煮干しスープによく合う麺でした。
全体的にはよくまとまった煮干しラーメンですかね。
10年代系の煮干しラーメンを知らない人がこれを食べたら(あるいはこの地元の人たちがこれを初めて食べたら)、どんな反応を見せるのかな??ってふと思いました。
「おい、スープがすくね~なぁ~、なんだこの味はぁ~…Σ(・□・;)」って言ってくる高齢の地元のお客さんがなぜか思い浮かびました。あるいは、「この肉、火、通ってんのか~~?!」とか、「しょっぱさが足りねぇよぉぉ~」って言ってくるおじさんとか…苦笑
真面目な低温調理チャーシューって感じかな!?
僕の愛する西千葉の粋やのチャーシューと比べると…、どうだろうなぁ…。
3年後とかに、またここでこのチャーシューを食べたいなって思いました。
「伸びしろしか感じないチャーシュー」と言っておきましょう。
味玉はこんな感じで、、、
いい色してましたね~~~♪
けど、この味玉も、「今から、ここから」って感じかな…。もっともっと良くなっていくだろうなって。
ふと目に入った煮干しの箱が輝いて見えました(*ノωノ)
千葉・白子町の有名な「岩佐商店」の煮干しですね。煮干しもどんどん高くなっていくと聞きます。スープはしっかり味わって、しっかり飲みたいところであります。
…
で、続きまして、、、
ジャジャーン!!!
特製芳醇鶏そば醤油(1000円)
です!!
基本的なトッピングは上の煮干しそばと一緒ですね。
スープ的には、これまた10年代の「淡麗醤油系」の味わい。
若干、昔ながらの東京ラーメンに近い感じかな??
甘さがあって、尖ってなくて、優しく洗練された淡麗醤油味。
あんまりダシ感がなく、軽い感じがしました。これは狙ってのことかな?
今後、この味も大きく変わっていくかな?!って感じました。
麺はこんな感じです。
あ、これ、煮干しそばと違って「全粒粉入り麺」!?!?
これまた、都内や千葉の都市部で10年代に流行った全粒粉麺。
まぁ、「ああ、全粒粉入りの麺かぁ、、、」って感じですけども…。
もう少しこのスープに合う麺ってあると思うのは、僕だけかな??
***
というわけで、、、
2020年8月15日オープンの「麺屋いとう」の初日レポでした!!
うん、ホント「今から、ここから、これから」っていう感じでした。
現時点では、都内で学んできたラーメンをそのままに出しているかな…という感じで、まだまだ「いとうらしさ」「オリジナリティー」はあまり感じられませんでした。
これから、きっとこの地で「麺屋いとう」になっていくんだろうと思います。
店主さんも色々とアンテナを広く張っておられるようで、らんちばさんを見るなり、「らんちばさん…ですよね」ってすぐに見破っていました(苦笑)。さすがは有名人♪ 八日市場出身の方となれば、きっと昔?かららんちばさんのブログを見ていたんだろうなぁって思います。
となれば、あとは「このお店の独自性」を探求するのみ。基礎は学んでいると思うので、「その先」に向って!、と。
学び論でいえば、これまでが「修業時代」で、これからが「修養の時代」となるかなと思います。この地で、この地の人たちと対話をしながら、「このお店らしくなっていく」という段階へ、と。
ダイレクトに言えば、「都内で流行っているラーメンの作り方はクリアしたと思うけど、まだ模倣の段階に過ぎなくて、いよいよここから自分の味、ここの味を探求する日々が始まるんだよね」ってことだと思います。
僕としては、数年後にまた来たいなぁって思います。いったいどんな風に進化しているのか、どんなオリジナルのラーメンが登場するのか、どんなお客さんのアイデアを受けて、このお店でしか食べられないラーメンが飛び出すのか。それを楽しみに、数年経つのを待ちたいと思います。
いまから、ここから!
色んなお店からお花が届いていました。
人脈の広さに驚かされます。(新世代のお店がほとんどかな??)
でも、大事なのは、人脈よりも技術と経験。
しっかりと腕を磨き続けてほしいなと祈念いたします。
場所的には、、、
こんな感じです。
八日市場から徒歩で数分で着けますね!!
これなら、車のない僕でも自力で行ける…😢
手書きで書いたような「麺屋いとう」のシンプルな看板が目印です!!
で、この看板の方向右手に少し行ったところに、創業50年の老舗店の絶品ラーメンがあったんです!
このお店だけで終わるわけもなく、われわれコンビは、いとうの後、その創業50年、とてつもなく僕ら好みのお店に向かうのでありました!!
麺屋いとうのすぐ近くに、創業50年、かつて都内で料理の勉強をし、この地で開業した素敵な老舗の名店があったんです。
その衝撃のレポは…
<つづく>