Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

あぶくま洞@田村市 幾千万年の時を経て創られた鍾乳洞の世界へ!

皆さんは、「鍾乳洞(Solutional cave, Karst)」ってお好きですか?!

日本にも、世界にも、色んな「鍾乳洞」があります。

スロベニアの「ポストイナ鍾乳洞」って凄いですよ

僕はかつて岩手県にある「龍泉洞」に行って、「なんだ、この世界は?!」と驚きました。

かつては、盛岡から宮古に向かう「山田線」に乗って、龍泉洞近くまで行くことができました。が、今は、この山田線で龍泉洞に行くことはできません(;;)。

龍泉洞のオフィシャルHPはこちら

この龍泉洞を見た時に、「いつか日本や世界の鍾乳洞を見てみたい」と思いました。

調べると、日本には、「日本三大鍾乳洞」と呼ばれる鍾乳洞があり、①龍泉洞(岩手)、②秋芳洞(山口県)、③龍河洞(高知県)となっています。

この三大鍾乳洞と並んで、絶賛されているのが「あぶくま洞」(福島)であります。

あぶくま洞とは…


福島県田村市にある鍾乳洞で、およそ8,000万年という歳月をかけてつくられました。全長は600mほどと大きくはありませんが、鍾乳石の種類はバラエティに富み、種類と数の多さは東洋一とも言われています。

現在は多くの鍾乳洞で設置されているライトアップですが、日本の鍾乳洞で初めて、舞台演出用の調光システムを導入したのは、あぶくま洞でした。今でも毎年、「竹とり物語」、「花物語」など、テーマを設けイルミネーションの装飾を変えるなど、季節やイベントに応じて趣向を凝らし、訪れる人々を楽しませてくれます。

一番の見どころは、高さ29mの洞内最大のホール「滝根御殿」。ここではクリスタルカーテンやボックスワーク、シールド、洞穴サンゴなど、ここでしか見ることのできない貴重な鍾乳石を間近で楽しむことができます。

引用元はこちら


ここにあるように「ライトアップ」に力を入れた鍾乳洞で、ヴィジュアル系界の人間としては、かなり気になるところであります。

また、鍾乳石の種類においても、「東洋一」の種類と数の多さを誇っていて、その内容もかなり充実しているというのです。「コロナ」でなかなか「非現実の世界」に行けないので(またそのフラストレーションも強いので)、ここで、どっぷりと「非日常の世界」を味わおうと思います。

鍾乳洞の入り口付近です。

非日常の世界への入り口、とも。

昭和44年に発見された「鍾乳洞」なんですね。

そして48年には「あぶくま洞」という名前が付けられています。

発見されてから50年ほどの歴史をもつ鍾乳洞。

でも、その中は、8000万年の世界…

ここには、「一般コース」と「探索コース」の二コースがあります。

僕的にはやっぱり「探索コース」をおススメしたいですね。

非日常感は探索コースの方が半端なく凄いですから。

ゲートを超えたら、あとは鍾乳洞の入り口を目指します。

ヘタな遊園地よりもはるかにワクワクしますよ。

正真正銘の非日常の世界。

鍾乳洞の中は、「冬は暖かくて、夏は涼しい」、と言われています。

このあぶくま洞も、一年中、ほぼ同じ温度らしく、「快適だ」と聞きました。

この鍾乳洞は、「採石場」で偶然発見されたものらしいです。

そう、この場所は、チョークの原料となる「石灰石」がいっぱい採れるところでした。

また、公開されているのは「600m」ですが、更にその奥に広がっているんですね。

鍾乳洞内部はかなり狭いです。

この狭さがまた神秘的でミステリアスであります。

鍾乳石は、膨大な時間をかけて出来上がっていきます。

その時間は、僕らが経験する時間とははるかにかけ離れたもので、膨大過ぎる時間をかけてゆっくりと出来上がっていくんですね。

早速、D'ERLANGERの世界観が…(分かる人には分かりますね…)

洞窟の中の神秘的な石や岩、、、

「妖怪の塔」ですって!!

たしかに巨大な岩が不敵な笑みを浮かべながら、こっちを見ているような気持ちになります?!

ここもまた、ヴィジュアル系の世界だなぁ、、、

「白磯の滝」

こちらも「自然の形態」を感じる滝のような岩、、、

「人工物」にはない不思議なかたち。

このなんともすべてが不揃いで、規則性のないところが、魅惑的です。

人間の世界は、「直線」と「規則性」の世界で「構成」されています。

でも、それは、世界全体の一部でしかありません。

世界それ自体は、不揃いで、不規則にできているはずなんです。

不揃いで、不規則で、不安定で、再現不可能で…

そういう世界を提示することもまた、「教育」なんだよなぁ…って。

洞内の温度は、ず~っと15℃くらい。

この日は16℃でしたが、、、

湿度は90%ってことで、とっても湿っているんですね。

水のしたたる音の響きを聞きながら、更に進みます。

「洗心の池」

心を洗う池、いい名前ですね~。

洞窟内の湖というと、ヨーロッパ最大の地底湖 「ゼーグロッテ(Seegrotte)」を思い出します。

ゼーグロッテについてはこちら

「地球の歩き方」のゼーグロッテの記事はこちら

僕も昔、このゼーグロッテの地底湖に行って、すごく素敵な経験をしました。

規模的にはそんなに大きくないですが、、、💦

でも、このエメラルドグリーンの湖にうっとりさせられます。

このまま、この湖の底に沈んで眠りたい、、って思ったり思わなかったり、、、

更に奥へと進んでいきます。

どんどん通路が狭くなっていきます。

頭上に岩が突き出ていて、激突注意です。

子どもならすいすい進んでいけそうですが、、、

大人だと、少し進むだけでも大変になってきます、、、

(そこがまた「非日常」でいいんですけどね~💓)

「地底の精霊」。

これもまた、いったいどうやってできたものなんだか、、、

大きなゴツゴツとした岩の上に突起物のように突き出た「精霊たち」。

こうしたものが、はるかはるか昔から存在していたことに驚きます。

発見されたのは、それこそ半世紀ほど前ですが、そのずっと昔からこの精霊たちは、誰にも発見されないまま、ここに存在していたわけで、、、

そんな(人間に)未発見の存在物って、まだまだこの世界にはいっぱいあるんですよね。

この写真も、いい感じで撮れました🎵

これもまたヴィジュアル系の世界観が…

公開されているのは、ほんの一部だけ。

その奥にはまだまだディープな世界が広がっていそうです。

鉄格子から見る、「その奥の世界」。

これもまた、ヴィジュアル系っぽい感じで(苦笑)

もう、「現実の世界」にはとことん疲れ果てたので、「向こうの世界」に行きたいなぁって思いました。

「死にたい」とは思わないけど、「はやくこっちの世界を出たいなぁ」って…。

まさにこの現実の世界は「鉄格子」で囲まれた世界。色々とルールや規則や決まり事や約束事があって、したくもない仕事をしなきゃいけなくて、我慢我慢の連続で、ホント、「無限地獄」だなぁって思います。(別に嫌なことがあったわけじゃなくて、そもそも「生きること」って「苦しみ」しかないなぁ…って)

ここ、あぶくま洞の中に入ると、そんな「地獄の現実」から少し距離が取ることができるような気がしました。

やっぱり、「非現実」の経験って大事だ、、、

こちらも凄い世界です、、、

クライマックスへ、と。

巨大な岩穴の中に、これだけ広い空間が広がっているんですから、、、

初めてこれを発見した人はいったい何を思ったんでしょうね…

「なんだ、この地下空間は!?…」って。

「石化の樹林」。

「カルスト川を流れる水音」、聞こえてきます。

ここに「音楽」の原点ともいうべき「音」が響いていました。

最近、音楽の嗜好も変わってきて、人工音と自然音が重なった音楽が好きになってきているんです。

水の流れる音に、「音楽」の原風景を感じるというか、、、

鍾乳洞の奥深くの地下空間にそびえる「観音像」。

もう「畏怖の念」しか感じません。

古の日本人もまた「自然崇拝」をしていたと思いますが、まさにここに「神」を感じました。

人間が作ったであろう「神」ではなく、自然そのものの中に見る「神の姿」。

自然物を「被造物」として観るのではなく、その自然物そのものに神を見る、と。

「クリスマスツリー」…

ちょっとよく分からなかったですけど、、、

まぁ、こういうのもいいでしょう、、、💦

「深秘の門」

きっと、この先にも、何かが存在していて、誰かに発見されるのを待っているのでしょう。

存在していない(と人間に思われる)存在者の存在はいかにして開示されるのか。

僕らは、既に存在しているものに目を奪われ、その存在しているものをめぐってあれこれと悩み、苦悩します。

でも、僕らが存在していると思っているものだけが、世界ではありません。

僕らが知らないだけで、この世界にはまだまだ未発見の存在物で溢れているんです。

つまり、「自分が知っているものが全てだ」と思うことをやめる必要がある、と。

「人間なんてみんなクソだ」という叫び声は、「私がこれまで出会ってきた人間はみんなクソだった」でしかなく、その向こう側には、「クソじゃない人間」だっている。

「この世の中は苦痛で満ちている」というのも、「私がこれまで見てきた世界が、苦痛だった」だけで、苦痛のない世界は、向こう側にある。

自分の見ている世界が絶対的なものではなく、その世界の向こう側があるということを認識すれば、今の自分の苦しみや悲しみや怒りもまた、相対化され、弱まるような気がします。

誰もが、この「深秘の門」の先に行くことは、(想像上で)できるんですから。

…とロマン主義的なことを語った後でなんですが、、、

出口付近に、こんなワインケラーがありました。

あぶくま産のワイン…

いいですね~~(n*´ω`*n)

そして、再び「日常の世界」に戻っていきます。

そう、まさに「旅そのもの」のように…

非日常の世界は、日常の世界を前提としているんです。

サヨナラ、非現実の地底の世界…

最後の最後に、こんなボードがありました。

どの国から来た人ですか?というアンケート的なもの。

今はコロナでなかなか外国人客は見込めませんが、、、

でも、だからこそ、日本に暮らす人にはチャンスですよ!!

(この日もホントに人がいませんでした…😢)

そして、洞窟の外に出ると、こんな素敵な日本庭園が…😊

ほっとしますね~…

「さあ、現実の世界に戻ろう」…

なお、この「あぶくま洞」は、恋人同士で来るといいですね💓

ここに来ると、きっとその「お相手」が、真のパートナーか偽のパートナーか分かる気もします。

非現実の世界でこそ、その人の真の姿が出るわけで、、、(不敵な笑み)

そして、最後に、

「恋人の聖地」で…

日本も大きな島国ですよ、ホント。でっかい。

***

というわけで、、、

是非是非、「あぶくま洞」にも行ってほしいなぁって思います。

むっちゃ「神秘的な世界」でした。楽しかった。

もう1年以上「コロナ」「コロナ」で大騒ぎですが、「ひとりで旅する自由」は奪われてはいません。

人生なんて、所詮は「ひとり」で歩むもの。恋人がいようと、夫・妻がいようと、所詮は「ひとり」。生まれてくるのも「ひとり」なら、死んでいくのも「ひとり」。たとえ同じ時間に同じ場所でその相手と死んだとしても、その「死にゆく経験」はひとりなんです。

コロナ禍だからこそ、「ひとりの経験」をいっぱいしてほしいなぁって願います。若い人には、やっぱりやっぱり「ひとりで旅する喜び」を知ってもらいたいなぁって。

そして、その旅先で「誰かと出会う喜び」も経験してほしいなぁって思います。

インターネットの世界もいい。僕も十分にその世界を満喫してる。でも、リアルな世界にはやっぱり及ばない。リアルな、しかも非現実の世界には、圧倒的な存在の力がある。

コロナ自粛の時代だからこそ、「GoToAlone」を。

僕は「海外」も好きですが「国内」も大好き。国内にも、いっぱいいっぱい素敵な場所が無数にあるんです。限りある人生の中で、どれだけ「新しい世界」に触れられるか…。

「でこぼこ道」や「ぬかるんだ道」を本当に歩きましょうよ!

…ってことで、、、

川の流れのように、生きていきたいものです。

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