Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ラーメンブロガーの仁義なき戦い

keiは、ラーメンブロガー(Ramen blogger)です。
ブログを始めたのが意外と早く、それなりに流行に乗れた感じはします。

が、ラーメンブロガーになって、実感するのは、
世の中には本当に凄い人たちがごろごろいるっていうことです。
自分の小ささしか感じないほどに、、、

ラーメンフリークと呼ばれる人はブロガーよりも多いですが、
フリークとブロガーはだいたいセットと考えてよいと思います。
まず、フリークであれば、ネットのどこかで何らかの発信をしています。

このフリーク/ブロガーの人たちが本当に凄いんです。

毎日のようにラーメンを食べるのは当然のことで、
全部のお店で、写真を撮り、聴き込みをし、よく観察し、
家に帰って、記事を書き、写真をupし、レスを待つ。
これ、やってみると、本当に大変なのです。

写真だって、ただ載せてるだけじゃないんです。
PCの画面とにらめっこをして、トリミングをしたり、拡大/縮小したり、
レイアウトを考えたり、文章とのバランスを考えたり、、、

学生フリークもいますが、主たるは社会人が多いです。
働きながら、ラーメンを食べ、ブログを書く。
しかも、元気なブロガーはほぼ毎日更新しています。
僕はラーメン以外の記事で毎日更新してますが、
本当のラーメンブロガーはラーメンのみで毎日更新します。

もちろん自腹です。交通費も含めれば、すごい金額になります。

熱心なブロガーは、色んなお店に行くので、だいたいは一回限りです。
だから、お店の人に感謝されることもなく、ただただ食べて回るのです。
そう、褒められたくてやっているわけではないのです。

けれど、自己満足ってわけでもない。
ただ食べるだけのフリークとは違って、伝達したいという気持ちはある。
良いお店を紹介したい、というのは利他的な精神です。
なので、まぁ、言ってみれば「おせっかい人間」ってことになるでしょう。

新しいお店があると、いち早く駆けつけるのもブロガーたちです。
情報集めに必死ですし、情報は新鮮であればあるほど価値が高い。
なので、ブロガーも真剣です。遊び、真剣な遊び、ホンキの遊びなのです。

普通の人は近所のラーメン屋さんを食べるくらいで満足しますが、
ラーメンブロガーは、もうおかしいです。狂ってます。
全国津々浦々を、ただラーメンのためにさまようのです。
北海道、東北、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄、
ラーメンブロガーはどこにでも行きます。
もちろんラーメンのためだけに。

食べる量もおかしいです。
普通、ラーメン一杯で十分なはずでしょう。お腹いっぱいになります。
けれど、ラーメンブロガーは一回の食事で3,4杯は当たり前です。
朝を抜かして、早めの昼、遅めの昼、夜、夜食と食べ歩き、
一日10杯~15杯食べて、その日のうちに更新します。
はっきり言って、狂ってます。おかしいです(苦笑)。

しかし、ラーメンブロガーの探究心はおさまることはありません。
どれだけ一日にラーメンを食べても、寝て、次の日になると再び、
「ラーメンが食べたい」という衝動にかられるのです。
「もっとすごいラーメンが食べたい」、「驚きたい」という気持ちが目覚めます。

365日、そんなことばかり考えているのがラーメンブロガーです。

どうして、こんなにラーメンばかり食べるのでしょう。
それはきっと人それぞれ色んな思いがあると思います。
きっと身近なところにラーメンフリーク/ブロガーはいると思うので、
是非、そういう人に出会ったら、声をかけてみてください。

本当に、すごいです。僕なんか全然まだまだです。
ブロガーとしてはまればはまるほど、すごい人のすごさに気づきます。
TVや雑誌で出ているラーメン評論家やライターさんも、
かつてはそういう「すごいフリーク」だった人たちばかりです。
凄いのは、ブラウン管に登場するようになっても、
毎日毎日食べ歩いている人です。(O崎さんは神様です)。

今日もラーメンブロガーの仁義なき戦いは続いています。
全国のブロガーたちは、今日もラーメンを求め、写真を撮り、
そして、記録におさめ、記事を書き、次のお店を探します。

寝ても覚めてもラーメン。

ラーメンを作るラーメン店主の情熱もさることながら、
ラーメンを追い求めるフリーク/ブロガーの情熱も凄いのです。
作り手のみならず、食べ手がとんでもないのが、
ラーメンという世界だと思います。

受け手/食べ手のレベルが高ければ高いほど、
作り手のレベルも上がっていきます。

ラーメン界のレベルの高さは、
同時に食べ手のレベルの高さも示していると思うのです。
(僕は本当にまだまだです。偉大な先輩フリークの背中が遠く感じます)

だから、ラーメンブロガーをやめられないのです

(了)

コメント一覧

kei
cheero1969さん

こんな古い記事も読んでくださり、恐縮でございます、、、

ラーメン研究、実はもう3年くらいやってるんです。なので、構想としては、最初からありました。『ラーメンフリーク』と『ラーメン屋店主』の関係性って、すごい独特だと思うんです。ラーメンフリークって、ただ与えられたラーメンの単なる受容者じゃなくて、すごく能動的な存在なんですね。普通、飲食店のお客さんって、ただ「食べるため」に食べに来るわけじゃないですか。でも、ラーメンフリークって、「食べるため」以上のものがあるんですよね。それを解明したいんですね。

そういう意味では、「つながり」というのはキーワードになると思いますね。それは、ラーメン屋店主さんの支えにもなっている。もちろん支えどころか、脅威にもなる可能性もあります。が、フリークって結構賢明な人が多いので、今のラーメンがダメでも、「一緒によくしていこう」という「おせっかい精神」があるので、強力なパートナーになり得るんです。

「客の意見を大事にする」とは別次元の何かがそこにはあるかと思うんですね。

「人間ひとりひとり」という視点は大事にしたいと思います!!
cheero1969

こちらのコメントが今度の論文の出発点なのでしょうか?

読んで行くうちに、少々恐怖感さえ覚えました。確かに、すごい人はいますよね。獲り付かれたかのように。

 ラーメンプロガーと言われる方の、利他的な精神・おせっかい というのがとても納得のいく説明で、正に人として生きる・生きている、を象徴しているように感じられました。
 「人間 一人ひとり」ですよね。
色んな形で、人と居たいし、つながっていたいと思う人間の本性に、ラーメンと言う日本の食文化(この場合、分化か?)が見事に、一人ひとりに呼応していると言えるのではないでしょうか。
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