サブタイトルに<親の努力が、子供の才能になる>とある。そして、巻頭ページに<自分の才能は親の努力のおかげ>ということば。筆で書かれており落款がおされている。
のっけからこんなことを言ってはなんなのですが。。。
とってもよかった!!すごくよかった!!
親必見の書!(言い過ぎか。笑)
子どもを育てることに関わるすべての人に読んでもらいたい♪
……という個人的感想はさておいて、とりあえず中身のほうはというと。。。
4つの章に分かれており、そのなかに55の方法が書かれている。
そのなかから、心に残ったところを< >で引用してみる。
<子供をかまっていられる時間が短くなったほうが、教育はうまくいくのです。>
<体験と、それに対する教育、指導がセットになっていなければいけないのです。>
<自立というのは、自分がやったことが正しかったか間違っていたかを常に考えて、自分なりの軌道修正をやっていける力をつけることです。>
<親は、「後で大変になるからコツコツ毎日計画的にやりなさい」とか、「最初にやっておいたほうが楽だよ」ということを言ってはいけません。まず、大変になる経験をさせることが大事です。子供にとって、夏休みの40日間の宿題を何もやっていないことに2,3日前に気づくことは、大事件です。これを乗り切る力をつけさせないといけないのです。>
<教育が、人間にとって最大の事業なのです。お金儲けや成功ではありません。教育というのは、何代にもわたる長期の事業です。企業を見ればわかります。企業でいちばん大事なことは、サービスや商品ではなく、教育です。社員の教育に成功した企業はつぶれません。>
<情操教育だけではなく、文化を伝えていくにはどうしたらいいかということを、親は考えていくべきです。>
<金銭による絆は希薄です。それより、この人と一緒にいると自分が成長していけると思う関係になった時、その絆は強くなります。(中略)子供と親の関係でも、親が守ってくれるからというよりも、子供が、この親と一緒にいると自分がより成長できると思える関係になった時に、絆が強くなるのです。>
<最高の教師は、みずから成長している人です。学ぶ者は成長している人間に惹かれます。会うたびに新しいことを教えてくれるからです。もうこの人には追いついた、吸い取るものがなくなったと思ったら、そこで二人の関係は切れてしまいます。教育による絆は、教える側が学び続けることによって、より強くなるのです。絆をつくるのは、教育しかありません。教育は、文化のやりとりです。>
<子供は、かまってもらえなかったり、怒ってもらえないと寂しいと感じるものです。子供が時々悪いことをするのは、怒られてもいいから親にかまってほしいという心理からです。>
<結局のところ、学習する子供と学習しない子供がいるのではないのです。学習する家庭と学習しない家庭があるのです。>
<いちばん難しいのは、答えの出ないものに対する教育です。実社会で最も必要なのは、答えのない中でどう生きていくかです。>
<教育ママというのは、子供のための努力をしています。でも、大切なのは、まず自分のための努力をすることです。>
どれもなるほどなあと思わされる。また本書を読んで、男の子と女の子の育て方は多少ちがうこと。これからとくに大切なのは男の子の育て方かもしれないと思った。これがうまくいくと嫁姑問題を回避できそうである。また、人間関係の基本は親子ではなく夫婦であることなどを思った。
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