ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

鈴木 大拙著 北川 桃雄訳 「対訳 禅と日本文化」 講談社

2007-05-30 | こんな本読みました

この本は、主として1936年に、イギリスおよびアメリカの大学などで行った「禅と日本文化」に関する講演をもとに、新しい資料を加えて、英文で執筆したもの。であるので見開きのページの左側には英文、右側には訳文(日本語)が書かれている。

私はもっぱら右ページ専門。以前から興味はあったのだが、鈴木氏の著作は初読。おもしろそうなテーマなので借りてみた。
…が。かなり読み応えがあった。難解な部分があり正直言って理解できていないところが多々ある(汗)。

以下が目次

第一章 禅の予備知識
第二章 禅と美術
第三章 禅と武士
第四章 禅と剣道
第五章 禅と儒教
第六章 禅と茶道

鈴木大拙氏は、明治、大正、昭和時代の仏教学者かつ思想家。仏教の幅広い独自の研究だけでなく、日本文化、老荘思想、神秘思想、深層心理学などの本質も解説したそうである(本書より)。

第一章の予備知識では、禅が八世紀に中国に発展した仏教の一形態であり、その真の始まりは六世紀の初め、南インドから中国にきた菩薩達磨から起こったこと。禅は仏陀の精神を直接に見ようと欲するものと書かれている。

そして、その精神はどういうものが書かれてある。禅の方法論が説明してあるのだが、夜盗術の教授法の話を例えにしてあるのがおもしろい。

禅の鍛錬法は<身をもって体験すること>。禅のモットーは<「言葉に頼るな」(不立文字)。禅は精神に焦点をおくこと、「絶対なるもの」の孤絶がアセチシズム(清貧主義、禁欲主義)の精神。孤絶とは世間の言葉で言えば無執着。。。などなど根本精神が書かれている。

禅がどのように日本に入ってきて、武門階級の支持をうけていったのか。絵画や書の感受の仕方。「一即多、多即一」についての説明。禅は武士の宗教である面(ひとたび決心した以上、ふりかえらずに進むこと)。日本人が「死の哲学」をもっていることなどが述べられている。

第六章の禅と儒教についてはもうすこし他の著作などにも触れてみたい。中国の儒教・仏教などの歴史など頭を整理しないと(汗)。。。

また、無心の意義についての記述が心に残った。沢庵和尚の書のなかにある。

<無心はある点において、「無意識」の概念にあたると見てよい。心理的にいえば、この心の状態は絶対受動のもので、心が惜しみなく他の「力」に身をゆだねるのである。この点で、人は意識に関するかぎりいわば自動人形になるのである。しかし、沢庵が説くように、それは木石などの非有機的な物質の無感覚性および頼りない受動性と混同してはならぬ。「無意識に意識すること」---この目もくらむばかりの逆説以外に、この心的状態を叙述する道はない>

また、心の置所についてもおもしろかった。心を止まらせてはいけない。<十の地点のすべてにおいて、心を働かすためには、どの地点にも、心をとどめるな。いかなる一定の地点にでも、一たび踏みとどまると、結局、他の九地点を等閑にする。これはしかし非常に鍛錬を要することである。>
無心論について興味をもった。
そして、茶道の奥深さについて再認識させられた。

……ほとんど自分の覚書でした(汗)。。。

 


リョウショウ。。。

2007-05-29 | 日々のあれこれ
ベージュのジャケットを着ていざ出勤!

先日そのジャケットを手に持って、工事中の人の近くを歩いていたら、ぴちっと水をはねられてしまった。

背中あたりにほんの小さいわずかなシミなのだけど、やっぱり気になる。

……というわけで、その足でクリーニング屋へ直行!


それで数日後。。。仕上がったジャケットを着て職場へ行ったというわけなのだが。。。

ロッカールームでジャケットを脱いだとたん、のけぞってしまった。。。

……ジャケットの内側の衿元にな、なんと「タグ」がついているではないかー(汗)。

ひとつはクリーニング店の支店名が入ったタグ。

そして、もうひとつは「お客様了承済み」タグ。

ぽちっとついた「シミ」があるのを「了承しました」という意味のものだろう。

……ガーーーン。

このタグをつけてバスに乗り、電車に乗り、歩き、職場の人に挨拶をし。。。

ああ。。。

私は、このタグをつけておくこと「リョウショウ」してないからーーー!!

……と、今ごろ叫んでみてもあとのまつり。

読者のみなさま。

クリーニング店から戻ってきた洋服は、かかっているビニールを外したと同時に「タグ」も外しておきましょう。
中途半端にクローゼットにかけておくと、私の二の舞になることうけあいです(苦笑)。



久しぶりに。。。

2007-05-25 | 日々のあれこれ
フィットネスクラブへ行った。
……実に2ヶ月ぶり(笑)。

引越し、お勤め。。。と怒涛の日々を過ごし、気がついたら2ヶ月も行っていなかった(汗)。
その間、スタッフから電話をもらってはいたんだけど。。。
どうしても、行く余裕がなかった。体力的にもきつかったし。。。

んで、今日!

…マシンが重かった。
…体がかたかった。
…足がまったくあがらなかった。

まあ当然の結果といえばそうなのだが、情けないといえば情けない。

せっかくいいペースで体を動かし、柔軟性もでてきたところだったのに。。。
また、もとに戻ってしまったかんじ。

開脚して、まんなかのあいたところに両肘をつきその上にあごをのせる。。。なんていうストレッチもだめだった(汗)。なんせ、両膝がまっすぐのびない。

いつもはステップ台の上でキックをしていたのだが、これもだめ。腰の高さぐらいしかあがらない。

スタッフのかたには、「またはじけてくださいねー」と言われたが、「今日は無理しないほうがいい」とも。。。かなり苦しそうだったのだろう。

そのクラブには、会員・スタッフだれでも自由に書き込めるノートが置いてあるのだが、それをぱらぱらとめくると私が書いた最後の日は3月20日だった。(毎回書いている常連なのだ。笑)

ああ、今日を境にまたコンスタントに通いたいなー!
……二度と、股関節がつらないように。。。(汗)。


文学館

2007-05-24 | 日々のあれこれ
世田谷文学館に行って来た。
いろんな偶然が重なってひょっこり時間がつくれたのだ。
……やった(笑)。

というかほんとは27日(日)までしかやっていないことについ最近気づき、どうやって時間を捻出しようか考えていたところだったのだ。。。
…なので、今日行くことができてすごくうれしい。ラッキー!。

……んでなにを見て来たかというと。。。

「向田邦子 果敢なる生涯」という春の企画展!

新宿から京王線で「芦花公園駅」下車。徒歩5分。
見ている時間より、往復の時間の方が長かった(汗)。

……でも。行ってよかった!。

それほど広くはない会場なのだが、いろんなコーナーを作り向田邦子氏のさまざまな顔にスポットをあてている。

子ども時代、編集者時代、脚本家時代、小説家時代。。。
自死してしまったN氏との秘められたる恋。。。
40代なかばの乳癌との闘い。。。

向田氏の書斎にある猫の絵、万年筆、電話器。。。
愛用した洋服(原稿を書くときの勝負服)。
小料理店「ままや」の和食器。
「う」のひきだし。(「う」とは「うまいもの」の略)。

そしてなにより、たくさんの生原稿!
鉛筆書きのもの、万年筆書きのもの、紫のインクのもの。
原稿用紙には、左端に「向田邦子」と名前が印字してある。
訂正箇所をぐるぐるぐるーっとらせんを描いて消してある。

ケニアやアマゾンを旅行したときの写真コーナー。
向田作品の朗読視聴コーナー。
妹・和子氏、太田光氏(爆笑問題)による向田氏(作品)への思いを語ったビデオコーナー(これは残念ながら視聴できず。汗)。
文学館へ足を運んだ人の、向田氏へのメッセージボードコーナー。

時間がなくて「堪能」するまではいかなかったが、向田邦子氏のプライベートの部分が垣間見えて興味深かった。ご本人にはワルイけれども。。。

所属名が「日本放送作家組合」(だったかな。そういうのがあるんですね!)と印字されている「健康保険証」とか。ご本人の写真入りの「パスポート」とか。そういうちょっとしたものを見られるのがまたたのしい。

…あと。
向田邦子氏への葉書や弔辞も展示してあった。
山田太一氏、黒柳徹子氏、谷川俊太郎氏らの自筆の手紙。今は亡き久世光彦氏からのものも。そして山口瞳氏、森繁久弥氏らの弔辞。

この展示会に足を運んだ人のメッセージも含めて、どれも向田氏への熱い思いが語られており、読んでいて胸がいっぱいになりそうだった。

……ああ。今度は向田氏の「脚本」を読んでみたくなったなー。


サマツ。。。

2007-05-21 | 日々のあれこれ
瑣末なことを注意深くあつかわなければ
瑣末なことが瑣末でなくなり「ひと仕事」になってしまう。

……いきなりだが、今日実感したことである(汗)。

心のどこかで「こんなことがなんで必要なんだ」と思っていたに違いない。

……だから、きちんと書いてあるのに「見落とす」。
何度も読み、アンダーラインまで引いてあるのに(汗)。

心のどこかで「こんなシチメンドクサイコト」と思っていたに違いない。
……いや。口に出してつい言ってしまっていた。

シチメンドクサイコトだからこそ、一回ですませないとさらにエライことになる。。。

…あー。
瑣末なことをおろそかにしたばっかりに、時間とお金をロウヒしてしまった。。。

イタイイタイ経験をしました。

…でも、あえてここに明記することによって、今後の戒めとしておこう(苦笑)。。。


まだまだ。。。

2007-05-14 | 日々のあれこれ
いつものように職場へ向かう。
しかし、いつもよりほんの少し早く駅に着いた。

……ので、遠回りだが違う道を通って職場へ歩いてみた。

朝のしずかな街路樹。
むせかえるほどの新緑のにおい。
きらきら輝く朝日。

うーん。
きもちいいー!。

しかも。

今朝はあんまりバタバタせず、洗濯物も干せたし食洗機にお皿をセットして出て来られたし。

もう、バッチリ♪。

ルンルン気分で歩いていると、右手の細い道から両手になにかをかかえた女性が歩いてくる。

……ん?んんん?何を持っているのだろう?重そうに。。。

……ぎゃーーー。やってしまったあー!!

ごみだごみだごみだごみだ。ごみの日だーーー!

今日は食品トレイとか(これがたんとたまる!)、びんとか缶とかペットボトルを出す日だったよ。。。

……まだまだアマイな。自分(汗)。。。


久しぶりっ!

2007-05-13 | 日々のあれこれ
映画館で映画を見た。
いったいどれくらいぶりだろう?

……家族とはなれて自分ひとりで外出するということ自体、ひさしぶり。仕事のときはひとりだけれど直帰だし(汗)。

気のおけない友人とおしゃべりして過ごす時間。
……あー、貴重だ(笑)。

……そして映画!。
途中で寝てしまわないか心配だったのだが、杞憂に終わった。

タイトルは『バベル』。
友人に誘われるがまま、いつものごとく全くの予備知識なしに映画館へ!。
ゆいいつ知っているのは菊池凛子が出演するということだけ。
(ああブラピもか。。。でも実は最後のキャストを見て思い出したというありさま。汗)。

モロッコ、アメリカ、日本の少年・少女が出てくる。
彼らが見た現実はなんだったのか。
目の前で起こったことは何だったのか。
今はすべてをわからない。

……しかし。
こどもは必ず知りたがる。
こころの中にいろんな疑問をいだいている。
今は理解しがたい事実だとしても。

……それらを肉親がどう話すのか。
それによって、子どもたちの人(他国民)にいだく感情はちがってきてしまう。

もし「憎しみ」をいだいて成長したとしたらー。
その子はどんなおとなになっていくのだろう。

子どもの目の前で起こった現実は決して「新聞」や「ニュース」からではわかり得ない。伝える人の見方(意図)によってはむしろ、現実から遠ざかってしまうことも多々ある。なかには起こったことを利用しようとする人さえいるかもしれない。

人間のよわさから生じたことを説明するのはむずかしいし、他人に100%理解してもらうことは不可能に近い。親子であってさえも。

ましてや、生活・文化・思想・信条の違う人たちを理解し赦すことは非常にむずかしいことだと思う。

……でも。
いずれその子たちが次の世代を担う。ものごとの道理がわかってくるころには、きちんと説明すべきことがあるかもしれない。いいとかわるいとかではなくて、あったことをありのままに。そのとき自分はこういう考えでしたということも含めて。

…それはかなり厳しいことだと思う。
なにしろ話者である「親」(肉親)自身がこどもの厳しい目にさらされるわけだから。かなり勇気のいることだと思う。もしかしたら非難されるかもしれない。なじられるかもしれない。

しかし、起こったことを正面から見据えてこどもに伝えること。そこからこどもがなにを感じとるのか。

その感じとったことがその子の今後の核になっていくのだろう。

どんな国にしたいのか。
どんな社会であってほしいのか。
そしてこどもたちがどんなおとなに成長してほしいのかー。

そしていま。自分にはなにができるのか?

……この映画から問いかけられている気がした。


春の公園

2007-05-11 | 日々のあれこれ
いつも行く近くの公園へこどもを連れて行った。

春に行くのは初めて。

しろつめくさが地面いっぱいにさいていた。

春ジオンも。

いつもの公園がまったくちがって見えた。
秋の紅葉もいいが、春の新緑もいい。

……おもわずしろつめくさをつんで王冠をつくってみたくなった(笑)。


メッセージ

2007-05-08 | ちょこっと童話?
朝あわてて支度をして仕事に行くママ。

学校に行くあたしといっしょに外に出ようとしたら。。。

「あ、あ、あれー?なっ、なっ、なーい!」

……ほら、また始まった。今度はなに?

「か、か、かぎがあーーー」

「あ。あたし見た!」

ダダダダダー、と階段を駆け上りひょいっと鍵をさしだす。

「おおー。こんなところにー。ありがとー、らら!」

……ふふふ。ママったら。さがしものは、あたしにまかせて!。

「で、でも。。。どうしてあんなところにあったのかしら。。。」


……いつになったら気づくのだろう。あたしがこっそりかくしてること(笑)。


ジュウタイ。。。

2007-05-05 | 日々のあれこれ
普段なら高速道路で1時間あまりで到着する所に向かった。

高速の渋滞情報がでていたので、シタミチを行った。

……なのに。シタミチも混んでいた(汗)。

しかも、信号はあるし。
スピードは出せないし(まー、これはどちらも同じだが)。

……そして、なんと。

結局その場についたのは、な、なんと5時間後……!!

しかも、駐車場が激混みでウロウロ……。
今日の運勢がものすごくワルイ人がこの車に乗っているのではないかと密かにのろってしまった。

……それほどタイミングが合わず同じ所をぐるぐるぐるぐる。。。

どうにか駐車でき下車。
そこで3時間ほど費やし、夕方家路へとむかった。

今度は高速に乗った。
意外に早く家に到着できた。

……ああ。日本の渋滞事情。こんなにひどかったっけー……?

次回でかけるときは、朝ご飯も食べず、食洗機もかけず、洗濯物も干さずにとにかく朝早く車に乗り込もう!。

……と誓ったのであった(笑)。