ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

潜入!ハイスクール

2005-09-30 | 日々のあれこれ
ハイスクールにボランティアする機会を得て、先日隣町まで行って来ました。米国でハイスクールに足を踏み入れるのは初めて。朝から緊張!まず、オフィスに向かいました。ちょうど休み時間だったせいか生徒たちがカフェテリアや廊下にあふれかえっています。「ここはどこ?」というくらいうるさい!ナイスボディのお姉ちゃんに、がたいのでかい男の子。トイレに入ったら、女子生徒が化粧道具を広げて鏡とにらめっこ。「あ~、ボランティアなんかして大丈夫かな~」と内心おろおろ。日本語を教えていらっしゃる先生の教室へと、ひとり向かいました。

めがねをかけた白人のやさしそうな先生。完璧な日本語ではありませんが、会話には不自由しません。生徒は日本語を学んで2年目。14歳~15歳(9年生)の子どもたちです。はじめに、私が自己紹介。次に3人ほど生徒が自己紹介をしてくれました。しかも自分から進んで!みんな静かに聞いています。(あれっ、意外といい子たちじゃない・・!?)

次に、カフェテリアに行って課題をしました。「夏休みにしたこと」のポスターづくりです。カレンダーサイズの白い紙に、関連した写真(雑誌等の切り抜き)をはって、その下に辞書を片手に日本語で説明文を書き入れます。その文章表現でわからないところをボランティアが手助けします。イギリスの写真の下に「イギリヌにいきました」(カタカナって難しいんだな)。「オスフドにいきました」(あっ、これは「オックスフォード」のことか!)。魚の写真の下に「さかなどすえ」(いったいどこの用例からひっぱってきたのぉ?)などなど、思うところがたくさん!

また、その合間に夏休みにしたことの日本語作文もお手伝いしました。「げつようび、かぞくはえいが。ごぜんです。バスケットボール、ごごです」「かようび、キャンピング。といっしょに、かぞく。よんかかん」「わたしは、ほんを2まいよんだ」「ちゅうごくごのレストランにいきました」などなど。彼らはいっしょうけんめいです。こちらも日本語で(時に下手な英語をまじえながら)真剣に説明します。「日本語って意外とむずかしぃ~」特に助詞の使い方、数の単位等々。「for 10days」を「とおかかん」なんて当たり前でしたが、彼らにとってはちんぷんかんぷんでしょう。そして一番感じたのは、私も相当変な英語を使っているんだろうなぁということです。英作文なんか時代錯誤の文章とか。みんな笑いたいのをこらえてるんじゃないか・・・ってことでした。(ひやあせ)

九州の高校で英語を教えていたという女性も一緒だったのですが、彼女いわく、「ここの生徒たちは、田舎の高校生みたいに素直で素朴!」と言っていました。授業終了後「ありがとうございました」とほとんどの子がお礼に来てくれて、これまたビックリ。彼らのまっすぐな瞳に接して、何だか心が洗われた一日でした。



トゥース・フェアリー

2005-09-28 | 子育て
上の娘の乳歯が次々と抜けている。前歯が2本欠けた顔は、相当にまぬけである。「上の歯が抜けたら、縁側に。下の歯が抜けたら、天に向かって投げ上げる」と昔教えられた。どちらも、丈夫な歯がはえるようにとの願いからである。しかし米国ではどうも、「トゥース・フェアリー」という妖精が来るらしいのである。

かわいらしい歯の形をしたプラスチック容器の中に抜けた歯を入れて、ネックレスのように首からかけて帰宅してきた。
「これを枕の下に入れて寝ると、夜トゥース・フェアリーが来て、お金と交換してくれるんだって~」
「そうなの?」
日本生まれ日本育ちの私は、米国のそんな慣習聞いたこともなかった。郷に入っては郷に従えである。夜、こっそりと娘の枕元に行って、25セント硬貨をしのばせておいた。
「やったー。トゥース・フェアリーが来た~」と無邪気に喜ぶ娘。月2ドルのお小遣いしかもらっていない娘にとっては、たいそうな臨時収入である。

さて、先日7本目の乳歯が抜けた。娘も以前のように「トゥース・フェアリ~!」とさわがない。抜けた歯を枕の下に入れて、静かにベッドに入った。翌朝目を覚ました娘が、べそをかきながら2階から降りてきた。
「トゥース・フェアリーが来なかった・・・」
(あっ、しまった・・・)と思ったときは遅かった。とっさに、母は言った。
「子ども部屋のドアを開けといた?」
「ううん・・・」首を横にふる娘。
「ドアを少し開けとかないと。きっとトゥース・フェアリーが入れなかったんだよ」
「あっ、そうかぁ・・・。じゃ、今日はちょっと開けとくね!」
急に気を取り直した娘。ほっとする母。

しかし、トゥース・フェアリーは、どうやって家の中に入るのだろう?サンタさんのように煙突から?半開きの窓から?・・・まぁ、ここはつきつめずに、ティンカーベルのようなかわいい妖精を思い浮かべて、娘の丈夫な歯がはえることを祈ることにしよう。



バースデーパーティー

2005-09-25 | 子育て
5歳の娘が友だちのバースデーパーティーに招かれました。場所は、スポーツクラブ。全部で十数名の子どもたち。初めは、インドアプールでインストラクターのお姉さんと自由遊び。ビート板に似た素材でできている、「ヌードル」とよばれる長いものを身体に巻きつけてぷかぷか浮かんだり、ライフジャケットを着て泳いだり。招待した子の両親は、カメラやビデオ撮影に余念がなく、他の子の母親は、子どもたちの様子を見みながらおしゃべりに花を咲かせます。1時間ほど遊んだあと、パーティールームでケーキを食べ、プレゼントを渡しました。最後に「トリートバッグ」とよばれる「お返し」をいただき、お開きとなりました。

今まで子どもたちが招かれた誕生日会のイベントは、実に様々です。「ジムナスティック」で体操やトランポリン。「クラフトのお店」で陶器に絵付け(1週間後に焼きあがったものをとりに行く)。「チャッキー○ーズ」といういわゆる「ゲームセンター」で、コインをもらってゲームのやり放題。「スケート場」でローラースケートや、ローラーブレード。「自宅」に大道芸人のような人を呼んで、「犬」や「花」などのバルーンをつくってもらう等々。どこの会場も、パーティールームを設置し、曜日・時間・料金設定などが書かれたリーフレットがおいてあります。会場によっては、ケーキから紙皿・紙コップ、トリートバッグまで、いたれりつくせり用意してくれるところもあります。

「お誕生日会」というと、自宅に仲のいい子を数人招いて、母親の「手作りの料理」でおもてなし・・・というイメージだった私は、本当にビックリ、ビックリの連続でした(それは大昔の話で、今どきはどうなんだろう?)。子どもたちも「誕生日会」というと「今度はどこでやるの?」と、目を輝かせている今日この頃です。



カンファレンス

2005-09-24 | 学校
キンダーガーテンの娘のカンファレンスがありました。日本でいう「個人面談」です。一人30分間。イラン人の中堅の女の先生。やる気、パワーがみなぎっています!くせのある英語で聞き取りづらいというむきもありますが、たいていの英語を「推測」して「自分流」に解釈している私にとって、その点はあまり問題ありません。ただ、少し早口なのがつらいです。

初めに、子どもの学校での様子の話が先生よりありました。その後すぐに、先週の土曜日にマンツーマンで行われた「学力テスト」なるものの結果の報告。今現在の子どもの能力を先生と親で把握し、一年後どのくらい学力がついたかという指標にするためのテストです。これによって、成績がつくというわけではありません。また、そのテストで「リーディング力」をはかり、一人一人の能力にあった「本」を来週から宿題としてファイルに入れて持たせてくれます。その都度、先生が子どものリーディング力に応じて本のレベルを上げてくれます。

なにせ、日本のように「教科書」なるものがないのです!登下校に背負っているバックパックの中は、いつも空っぽ。毎日持ち帰ってくる先生の手作りのテキストや、プリントを見て、学校でやっていることがわかる状態です。それは、キンダーだけではありません。小学生はみなそうなのです。所変われば、教育事情も本当に様々だな~と思いました。

カリキュラム・ナイト

2005-09-23 | 学校
娘の通う小学校の「カリキュラム・ナイト」に行きました。時間が午後7時から8時。原則として、子どもを連れてきてはいけません。初めに、多目的ルームに学年全体が集まり、5人の担任より順番に教育内容の説明。正面のスクリーンには、手元にある資料と同じものが映し出されます。次に校長先生のあいさつとお願い。その後、全員で椅子を片付けてから、各クラスに分かれて学級担任からのお話。机の上には、子どもからの親への手紙がおいてありました。(帰るまでに親から子どもに返事を書いておいておきました。)また、ボランティアを募る紙に名前を書いたり、クラスで欲しいもののリストを自主的に選んだり。ほとんどの保護者が参加していました。ご夫婦で来られている方も多かったです。

米国では学校行事を、夕方から行うことが結構多いです。共働きをしている家庭が多いし、父親も参加できるようにとの配慮でしょう。プリスクールでは昼間に子どもを迎えに来る父親の姿もよく見かけました。父親が自宅で仕事をしているか、もしくは主夫業をされているのだと思われます。渡米した初めの頃は、「何で、まっ昼間にお父さんがこんなにいるの~!?」と驚いていましたが、今では見慣れた光景。日本でこのような光景が普通に見られるのは何年後?いや、そんな時がくるのだろうか?日本ももっといろいろな価値観を認められるようになると、みんな生きやすいのにな~と思うひとこまです。



ヘアサロン事情

2005-09-22 | 日々のあれこれ
ヘアカットに行ってきました。ここに来て、女性のかかえる難題のひとつにどこの美容院へ行くかということが挙げられます。「髪をやたら短くしたがる主人」「腕はいいがえらそうにお説教をする主人」「二人いるうちの、一人はいいがもう一人が気に入らない店」「安くて腕もそこそこだが、遠い店」などなど、こちら立てればあちらが立たず。しかし、これらはみな日本人がやっている店の話ですが・・。やはり「髪型をどうしてほしい」という微妙なニュアンスを伝えるには、英語では難しいのでしょうか。それともやはり、日本人(東洋人)の腕が確かだからなのか。いまだかつて米国人のお店に行っているという、日本人の女性を私は知りません。(単に私の交友範囲が狭いだけ?!)

ちなみに今回私は、日本人大物野球選手御用達の美容室に行きました。なぜそこを選んだのか。理由を考えてみました。その大きな決め手は、「日本的雰囲気を味いたかったから」の一語に尽きます。主人はもちろん日本人。BGMは日本の歌謡曲。店内には膨大な数のマンガと、最新の週刊誌。くせのない私の髪は、どこの店でもそこそこに仕上がるため、私自身ヘアカットの腕自体にあまりこだわりはありません。(なんと、日本人の美容研修生に$8でやってもらった時も、OKだった!)ですからむしろそこへ行くのは、「情報収集のため」と言えるのかもしれません。そしてそこは数ヶ月に一度、日本を懐かしむための私の「癒しの空間」なのでした。

スイミングレッスン

2005-09-21 | 子育て
娘たちは、今スイミングレッスンに通っています。なにも、水泳選手にならせたいわけではないんです。米国では公立の学校教育で水泳の指導がないからなのです。(だいたい、学校にプールがない!)夏も同じところに通っていました。レッスンの最後に成績表をもらうのですが、次回も同じレベルを受講するように書いてあり「レベルアップできなかった、くやしぃー!」とのことで通っています。(長女の弁)。ほとんど意思を持たない次女は、お姉ちゃんと同じであれば全てOK。

一回のレッスンは30分間。(日本式にみんなで準備体操ということはせず、いきなり水に入ってしまう。おどろき!)1クール8回で費用は一人$70(メンバーだと$50)。他と比べて高いのか安いのかよくわかりませんが、ここのいいところは能力別で、しかも4~5人の少人数制であるところ。夏は、この人数にコーチが二人というラッキーなこともあります。

クロールが泳げるようになったら次は背泳とかではなく、いくつかの泳ぎを並行して指導していきます。米国では、とにかく先生がほめる。笑顔で「Good job!」(そこら辺は私も学ぶべきところ!)でも、ほめているからといって、クラスが上がるとは限らないのですが。子どもたちは楽しく通っています。10月も末になってくると5時ごろから暗くなるので、まだ夕方が明るいうちにクラスが上がることを願っている母です。



ザ・フェアー

2005-09-19 | 日々のあれこれ
ピュアラップフェアーに行ってきました。このフェアーは、私の住む州内で秋祭りの最高峰。1900年から続いているそうで、「ザ・フェアー」といえば「ピュアラップフェアー」のことをさすのだそうです。それだけ、地元の人は楽しみにしているおまつりだそうです。

「移動遊園地」あり「動物(牛、羊、山羊など)や農産物の品評会」あり「商品展示会」あり「コンサート」あり。大人から子どもまで楽しめます。10時会場とともに入場。まず、子どもたちの乗り物やゲームにつきあい、ぬいぐるみを4つゲット。それからランチ。ローストしたとうもろこし(1本$3)、バーベキュースペアリブ($9)、カーリーポテト($5)。これらを外に設置してあるテーブルに座って食べました。こんな時、「ラーメン」とか「うどん」があったらな~と日本から来た当初は思っていたものですが、米国生活も長いせいか、もうこのような食事にも慣れっこになってきてしまいました(笑)

商品展示会では、「英国輸入の鍋の磨き粉」なるものを購入。実演販売していたのですが、「だまされた」と思って買ってみました。これで、家の天ぷら鍋の底がぴっかぴかになることを願っています!また、どこの国でも実演販売は人気ですね。包丁、柄の長いモップ、ミキサーなどなどすごい人だかりでした。外では、「ジェットバス」の展示会をやっており、米国らしいな~と思いました。日本では、絶対にこんなどでかいジェットバス、庭におけましぇ~んって感じ。

夕方用事があったので、2時ごろ退場。駐車場に戻ってみると、朝$8だった駐車料金が、$15にアップ!早い時間に来場して正解でした。近所の民家も臨時収入を得るためか、自宅の敷地を解放して駐車料金を稼いでました!さすが、車社会アメリカ!「ザ・フェアー」は9月恒例の我が家の行事のひとつとなりました。


水曜日に体重がおちる理由

2005-09-16 | 日々のあれこれ
水曜日になると、身体が軽くなります。
理由は簡単です。その日の昼間に、スポーツジムに通っているからです。今はまっているのが「Kwando」。音楽に合わせてキックボクシングのように、腕を振り出し、足を蹴り上げる。それが1時間続くのです。

始めて15分くらいでのどがカラカラ。20分くらいで足が上がらず。日頃の運動不足を痛感します。女性のインストラクターさんは、ヒーヒー行っている私たちに、「Are you tired?」と元気に、にこやかに声をかける。私はひきつった笑顔を浮かべるだけで声も出ない・・・。けれども、そんな時にも律儀に「NOー!」と返事をする人が!見ると、アメリカの国旗入りのTシャツを着て、白髪まじりの頭に赤いはちまきの男性!どう見ても、60代!おそれいりました~。

でもこうしておちた体重も、一週間かけて緩やかに右肩上がりの曲線を描いて増えていく。水曜日の午前中がピークになったところで、「Kwando」ってなわけなんです。おちた体重を維持するために「甘いものは、もう食わんど~!」(失礼しました~)。



白いガーベラ

2005-09-15 | 日々のあれこれ
白いガーベラを見ました。
ガーベラという花は、「ピンク、赤、黄、紫などの色鮮やかな花で、茎が一本すっと伸びている」そういういでたちが好きで、このブログのタイトルにも使いました。しかし、「白」があるなんて・・・。知らなかった。鮮やかな色が抜け落ちたもののようでなんだか「寂しい」ものを感じてしまいました(白いガーベラには失礼な話だけど)

動物において、「白色」なものは「突然変異」によるものだそうです。それらはめったにいないから、それを見るといいことがあるとか。じゃ、このガーベラは?

先日、知人のご家族に不幸があり、カードと花束を持ってうかがいました。白いガーベラと白い菊の花をブーケにして。「死」に対する考え方の違いからかもしれませんが、アメリカでは色とりどりの花を供するとか。でも、なぜかそれができないガーベラでした・・・。