

今日、正確には昨日ですが、販売の仕事を終えた後に尾崎さんのところに「静」のケーブルノイズキャンセラーを取りに伺いました。
上様から「笑ってしまうほどに凄い」と聞かされておりましたが、使ってみるまではどれほどのモノか想像が付きませんでした。
原邸に伺った時も原さんからは「こんな物もあるよ」とさらりと言われたぐらいで、あまり気にも留めなかったですし、その時はカーペットのほうが凄い効果でしたのでそちらのばかり気が行っておりました。
原邸はすべてが徹底的に対策されておりましたので、このノイズキャンセラーの効果も解り難かったのかも知れません。
さて本題に話は移ります。上様は「rodrigo y gabriela が最高だ!」と聞いておりましたが、小心者の私は最初に rodrigo y gabrielaをかけるだけの勇気を持ち合わせておらず、おきまりの井筒香奈枝「時のまにまに」から始めました。
声の出方がまるで違います。次に続くギターの伸びやかさが気持ちよく決まって、弦のスライドの音も際立っています。「こんな音だったっけ?」
本当はお決まりのディスクをかけたいところですが、夜ということもあり昼間の音量は出せるはずも無く、ボーカルからHalie Lorenの[heart first]を選曲、声の伸びやかさが全然違います。
「今までは2次元の世界でこれからは3次元の世界」とは上様の弁ですが、その通りに立体的に音場が形成されるようです。しかしながら音は決して薄くはならずに実態感を伴ってこちらに浸透してきます。何しろ聴いていて気持ちが良いのです。CD1枚があっという間に終わってしまいました。

続いて Woong San [Once I Loved]です。冒頭のWoong Sanの声がたまりません。これだけでノックアウトです。4曲目のNo Moon At ALLの出だしのアコースティック・ベースが心地よく芯のある音で迫ってきます。それに絡むようにWoong Sanのボーカルが歌いだします。とてもボーカルとバックの楽器のバランスが絶妙に決まっています。
どちらも音の姿が際立っているのですが、出しゃばるのでもなく自然とお互いを支えながら展開していきます。
8曲目のタイトルナンバーでもある[Once I Loved]のピアノなど艶やかで澄み切ったように響く様など絶品です。

これに気を良くして鳴らなかったフィリッパ・ジョルダーノをトレイに乗っけてしまいました。驚く無かれあの「バックとボーカルのバランスが悪くて聴けなかったディスクが聴けるではありませんか!」
今までバックに埋もれていたボーカルが立体的になって浸透力のある歌声に変化した結果、ボーカルが主体となって歌っているので音楽に成っているのだと思います。
そして上様から貰ったFM放送の井上陽水のスタジオライブなどまるでその場に居るかのような空気感が再現されました。
こうなるともう我慢が出来ません、夜なんですが少しだけボリュームを上げさせてもらって rodrigo y gabriela を・・・。

冒頭一発目から会場の空気に包まれる感じでギターが立体的に聞こえてきます。今までのギターの感じとは音の出方が全く違って聴こえてきます。
次から次へとディスクを変えていつまでも聴いていたい衝動に駆られました。さすがにマンションですから11時を超えて普通には聴けませんのでこの後は明日からの楽しみに取っておきます。
「たかがこんな物で?」という思いが今もしておりますが、ひょっとしたら、今まで抱えているシステムの問題点がクリアーに成るかもしれないほどに根本的に音の容姿が変わってきますし、気持ちのよい音楽が鳴り出します。
自分のシステムが数ランク上がったかのような音になりました。今迄で最高の状態で拙宅のシステムが鳴ってします。こんな音だったら「何時でも聴きに来てください!」という心境になってしまいました。嬉しくてたまりませんし、明日も仕事なのに興奮冷めやらずという状態です。
システムレイアウトの変更とセンターの丸棒の影響も無いとは言えませんが、それよりも根本的に音の出方が変わって空気感を感じ取れるほどの音場が再現されるのですから不思議としか言えない思いです。